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【3】 投げたとき,表の出る確率が裏の出る確率がであるコインがある.ただし,はをみたす実数である.君と君はこのコインを使って以下のような公平な勝負をすることを思いついた.
・コインを回投げる.
・はじめに表,次に裏が出たら君の勝ちとする.
・はじめに裏,次に表が出たら君の勝ちとする.
・それ以外だった場合,始めからやり直す.
以下の問いに答えよ.
(1) 自然数に対して,コインをちょうど回投げて君が勝つ確率と,コインをちょうど回投げて君が勝つ確率は等しいことを証明せよ.
(2) 君と君のどちらかが勝つまでにコインを投げる回数が回以下である確率を求めよ.
(3) (2)で求めた確率はがのとき最大になることを証明せよ.
(4) ををみたす実数とする.このとき,
を証明せよ.
(5) コインをちょうど回投げたときに勝負がつく確率をとする.このとき,
を求めよ.
【4】 大腸菌によるタンバク質の生成に関する実験を考える.シャーレに大腸菌を入れ培養し,時間後,時間後,時間後に生成されたたんぱく質の量を測定する(複数のシャーレを用いて測定する.それぞれのシャーレごとに測定誤差が出る).各時間ごとに,測定されたタンパク質の量の平均値を以下に示す.
時間(時間) | 平均値() |
時間後のタンパク質の量()をとする.初期値は,である.
生成されるタンパク質の量は,方程式
(*)
をみたすで近似されることが知られている.ここでおよびは定数で,を決めることがもっとも重要な問題である.
このとき,以下の問いに答えよ.
(1) 関数
は方程式(*)の解であることを証明せよ.
(2) とすると,(*)の解は
となる.この解を実験データに合わせたい.そのためにおよびのデータの平均値を使う.すなわち,
とする.このとき,関係式
を用いての値を求めよ.
(3) および(2)のを用いてを求めよ.簡単にするため,とを定数として
の形で表せ(可能な限り簡潔な形にせよ).
(4) 以上のことを用いての値を求めよ.