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2017 奈良県立医科大学 推薦医学部

医学科

易□ 並□ 難□

【1】 以下の文章の空欄に適切な数,式または数学記号を入れて文章を完成させよ.

 実数全体で定義された x の関数

f( x)= ex- e-x e x+e -x

と正の実数 a を含む関数

g( x)= x2- 1a log( ea x+e -a x)

を考える.

(1)  f (x ) が取り得る値の範囲は <f (x ) で, f( x) が取り得る値の範囲は <f (x) <

(2)  g (x ) f a x を用いて書くと g ( x)= 2x- また, 0<a < のとき, g( x) が極小となる点の個数は a> のとき, g( x) が極小となる点の個数は

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【2】 以下の文章の空欄に適切な数,式または数学記号を入れて文章を完成させよ.

 条件

a0 =p a 1=q an +2= an+ 1+2 an n0

によって定まる数列 { an } を考える.ただし, p q p 2+q 20 なる実数である.この数列の一般項は an= n0 と書ける.このとき,

limn 1 2n log( an2 +1) ={ 0 の場合) =0 の場合)

となる.

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【3】 以下の問いに答えよ.ただし,答のみ記入すればよい.

 方程式

5x 4-12 x3 +30 x2- 12x+ 5=0

1 +2i を解としてもつ.ただし, i は虚数単位とする.その他 3 個の解を a +bi a b は実数)の形で求めよ.

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【4】 以下の文章の空欄に適切な数,式または数学記号を入れて文章を完成させよ.

 はじめに黒石を 4 個と白石を 4 個用意する.次に袋を 4 つ用意し,それぞれの袋に黒石白石の区別なしに石を 2 個ずつ入れ,すべての袋を大きな箱に入れる.以下の操作 T を考える.

操作 T :箱の中から袋を 2 つ取り出し,それらの袋の中の石を一旦片方の袋にすべて集める.石を十分に混ぜた後,石を 2 個取り出し,他方の袋に入れる.

操作 T によって,黒石と白石が 1 個ずつ入っている袋の数 N は,変動しないか, 2 増減する可能性がある. N 0 2 4 のいずれかで,その変化する様子は以下の通りである.

N=0 の状態に操作 T を施した後, N=2 になる確率は

N=2 の状態に操作 T を施した後, N=0 になる確率は N =4 になる確率は

N=4 の状態に操作 T を施した後, N=2 になる確率は

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【5】 以下の問いに答えよ.ただし,答のみ記入すればよい.

 全体集合 U は有限個の要素からなる.また, A B C U の部分集合とする.これら集合の要素の個数について,次のことが分かっている.

{ A に含まれない要素の個数は 51 B に含まれない要素の個数は 36 C に含まれない要素の個数は 55 A または B に含まれる要素の個数は 54 B または C に含まれる要素の個数は 49 B に含まれるが,A にも C にも含まれない要素の個数は 23 A にも C にも含まれる要素の個数は 0

このとき, U の要素の個数を求めよ.

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【6】 以下の文章の空欄に適切な数,式または数学記号を入れて文章を完成させよ.ただし,()と()には数学用語を入れよ.また,()と()には本文中にある θ を使ってはならない.()には 2 個の適切な数式を入れよ.

 空間内に相異なる定点 O P Q を取り,ベクトル OP OQ をそれぞれ p q で表す. p q は互いに平行ではないとする. θ を実数全体を動く媒介変数として,

OR =cos θp +sin θ q

を考える.以下では r= OR と表す.まず,この動点 R の軌跡は 3 O P Q で定まる平面内の曲線である.さらに, θ の値が 2 π だけ変化すると,動点 R は元の位置に戻ってくる.したがって, r の長さ | r | には最大値と最小値が存在する.もし最大値と最小値が一致するなら,この曲線は になる.以下では最大値と最小値が一致しない場合を考える. r の長さの平方を計算するにあたって,まず定数 a b c を次のように定める.

a= |p |2 - |q | 2 b= 2p q c= |p |2 +| q |2

ここで,もし a =b=0 ならば | r | は一定となり,最大値と最小値が一致しないという仮定に反するので,今の場合 a2+ b2 0 であることがわかる.そこで定数 α を次のように定める.

cosα = ba2 +b2 sin α= a a2+ b2

これらの定数と媒介変数 θ とを用いて, | r |2 を表すと, | r | 2= + sin ( ) したがって一般的に, |r | が最大値をとるのは θ = +n π n は整数)のときであり,最小値をとるのは θ = +n π n は整数)のときである. θ の値が 2 π だけ変化するあいだに, |r | が最大値,最小値をとるのは,それぞれ 2 度あるが, |r | が最大となるときの r の一方を A また | r | が最小となるときの r の一方を B で表すと,たとえば, A = p + q B = p + q |r | が最大,最小となる他方のベクトル r は, A B を使ってそれぞれ のように表される.ここで A B の内積を計算すると, A B = θ の代わりに新たな媒介変数 ϕ ϕ =θ+k k は定数)の形で導入して ϕ =0 のとき r= A となるように k を定めると, r は媒介変数 ϕ を使って r= A + B と表せる.曲線の形は媒介変数のとり方によらないので,この式の形から問題の曲線は であることが分かる.

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