2017 立命館大 理系学部A方式2月2日実施MathJax

Mathematics

Examination

Test

Archives

2017 立命館大学 理系学部A方式
(薬学部を除く)2月2日実施

易□ 並□ 難□

【1】  p0 q0 に対して,定積分 I (p ,q) を次のように定める.

I( p,q) = 01 xp ( 1-x) qd x

(1)  I( p,0) = である. q>0 のとき, I( p,q ) に対し,部分積分法を 1 回用いると

I( p,q) = I( p+1 , )

を得る.この関係式より, m n を自然数とすると

I( m,n) = ( m+n+ 1)!

が得られる.

(注: には, I を用いない m n の式を入れよ.)

(2)  3 次関数 y =f( x) のグラフが, x 軸と 2 つの共有点 ( α,0 ) ( β,0 ) α<β α β0 をもち, x=β x 軸に接するとする.この 3 次関数 f (x ) について, f( 0)= 2α β2 であるとき, f( x) の最高次の係数は である.このとき,この 3 次関数のグラフと x 軸で囲まれた図形の面積 S I (1 ,2) を用いて表すと

S= I (1, 2)

となる.特に S = 38 のとき, β-α = である.

(注: には,積分記号を含まない α β の式を入れよ. には,数を入れよ.)

(3) 最高次の係数が 1 である 6 次関数 y =g( x) について,方程式 g (x )=0 x =α のとき 2 重解, x=β のとき 4 重解をもつとする.ただし, α<β とする.このとき,曲線 y =g( x) x 軸で囲まれた図形の面積は である.

2017 立命館大学 理系学部A方式
(薬学部を除く)2月2日実施

易□ 並□ 難□

【2】  O を原点とする座標平面上において, - π2< θ< 32 π を満たす実数 θ に対し,方程式

(1 +sinθ )x -(cos θ) y=cos θ

で表される直線を l θ とする. θ π 2 のとき,直線 l θ x 軸と点 P ( ,0 ) で交わり, y 軸と点 Q ( 0, ) で交わる.また, θ= π 2 のとき,直線 l θ y 軸と一致する.

 一方, θ を媒介変数とする点 R ( ,sin θ ) は,直線 l θ 上に存在する.

 点 ( -1,0 ) と点 ( 1,0 ) を結ぶ線分上に点 P が存在する θ の範囲は である.また,点 P x 座標を t と書くとき, sinθ cosθ t を用いて

sinθ = cosθ =

と表せる.

  - π2 <α< 3 2 π を満たす実数 α に対して, θ - π 2 から α まで変化するとき,点 R の軌跡を C α とする.ただし, θ=- π 2 のとき,点 R の座標は ( 0,-1 ) と定める.曲線 C α と直線 l α で囲まれた図形の面積を S (α ) とする.

(1)  - π2< α< π2 のとき, S( α)= である. 0<α < π2 で, α=cos α を満たす α β とする.このとき, S( β)= である.

(2)  π 2< α< 32 π のとき, S( α)= である.(1)の β に対して, S( π-β )= である.

(3) 曲線 C α の長さの半分が S (α ) に一致するとき, α= である.

2017 立命館大学 理系学部A方式
(薬学部を除く)2月2日実施

易□ 並□ 難□

【3】  O を原点とする座標空間における 4 A ( 1,0, 0) B ( 0,1, 0) C ( 0,0, 1) D ( 0,0, -1) をとる.

(1)  3 A B C の定める平面 ABC と原点を通る直線 l が交わる点を P とする.直線 l が点 (1 , 12 ,1 ) を通るとき,点 P の座標は

( , , )

となる.

  0a 1 である実数 a を用いて,線分 AB a :(1 -a ) に内分する点を M としたとき, M の座標は

( , , )

と表せる.このとき,線分 MP の長さの 2 乗を a を用いて表すと,

MP2 =2 ( a- ) 2+

となる.よって,線分 MP の長さを最小にする a の値は となる.

(注: には,数を入れよ.)

(2) 点 P を通る z 軸に平行な直線と 3 A B D の定める平面 ABD との交点を Q とする.(1)で定めた線分 MP の長さを最小にする a の値を用いるとき,線分 MQ の長さは となるので, PMQ θ としたとき, cosθ = となる.よって, PMQ の面積は となる.

  3 P M Q の定める平面 PMQ へ点 C から垂線を下ろす.垂線の足を H とするとき,線分 CH の長さは となる.よって,四面体 CPMQ の体積は となる.

2017 立命館大学 理系学部A方式
(薬学部を除く)2月2日実施

易□ 並□ 難□

2017年立命館大2月2日理系【4】201714890304の図 2017年立命館大2月2日理系【4】201714890304の図

図1: A さんが使用する図

図2: B さんが使用する図

2017年立命館大2月2日理系【4】201714890304の図

図3: 2 点を結ぶ辺の数の最小値の例

2 P R 間の辺の数は 2

2 P R 間の辺の数は 1

2 Q R 間の辺の数は 2

【4】 図1のように 10 点がそれぞれ辺で結ばれている図を A さんと B さんに渡した.さらに B さんは図2のように横軸と縦軸に数字を書き込んだ.図1において A さんが無作為に選んだ点を, B さんが見てその点を横軸と縦軸の数字で評価する.例えば,図2の点 P の横軸の評価は 2 で,縦軸の評価は 7 である.

(1)  A さんが 10 点の中から 1 点を選ぶとき, B さんによる横軸の評価が 2 以上である確率は である.また,横軸と縦軸の評価の積が 18 以上になる確率は である.

(2) (1)と同様に, A さんが 10 点の中から 1 点を選ぶ試行を 2 回繰り返すとき,その 2 点が同じ点である確率は である.また,その 2 点を結ぶ辺の数の最小値が 2 以上である確率は である.ただし,図3において, 2 点を結ぶ辺の数の最小値の例を挙げる.

 次に, 1 点目の縦軸の評価と 2 点目の横軸の評価の積が 18 以上になる確率は になる.また, 2 点目の横軸の評価が 2 以上であることがわかったときに, 1 点目の縦軸の評価と 2 点目の横軸の評価の積が 18 以上になる確率は である.

(3) 最後に, A さんが 10 点の中から 1 点を選ぶ試行を 10 回繰り返すとき,選んだ全ての点が異なる点である確率は である.

(注: は,既約分数で答えよ.)



inserted by FC2 system