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2017 立命館大学 理系学部A方式

2月3日実施

易□ 並□ 難□

【1】  O を原点とする座標平面上において,点 P は点 O を中心とする半径 2 の円周上を反時計回りに動き,点 Q は点 P を中心とする半径 1 の円周上を反時計回りに動く.時刻 t =0 のとき,点 P ( 2,0 ) にあり,点 Q ( 3,0 ) にある.時刻 t のとき,線分 OP は, x 軸の正の部分を始線とした角 t の動径とする.また,時刻 t のとき,線分 PQ は,点 P を始点とし動径 OP を延長した半直線を始線とした角 t の動径とする.ただし, 0t π とする.

(1) 時刻 t における点 Q の座標は ( , ) である.

(2) 時刻 t = π2 における点 Q の速度ベクトルは ( , ) 速さは である.

(3) 点 Q x 座標は, t= のとき最小値 となる.

(4) 点 Q y 座標の最大値は である.

(5) 点 Q の軌跡と x 軸で囲まれた図形の面積は である.

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2月3日実施

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【2】  a b k 0 ではない実数とし, i は虚数単位とする.複素数からなる数列 { zn } を次の漸化式で定める.

z1 =a+b i zn= ( k+2 i) zn- 1+ 2z n-1 n= 2 3

 数列 { zn } の一般項を次の手順で求める.まず, zn= xn+ yn i とおく.ただし, xn yn は実数である.このとき数列 { zn } の漸化式から,数列 { xn } { yn } に関する漸化式

{ xn =( ) xn -1- yn- 1 yn = xn- 1+( ) yn-1 n= 2 3

を得る.これより xn- yn= を得る.したがって,数列 { xn } は漸化式

xn = x n-1 + n=2 3

を満たす.これより,数列 { xn } の一般項は

xn= n=1 2

と求まり,数列 { yn } の一般項も

yn= n=1 2

と求まる.

(注: は, a b k n を用いて表せ. k を用いて表せ.)

 次に, zn の実部 x n と虚部 y n との比を調べる.

(1)  a=b のとき, xny n= である.また, a<0 かつ k >0 のとき, argz n= である.ただし, zn の偏角 arg zn 0 arg zn< 2π とする.

(2)  ab のとき, limn xn yn = である.

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【3】  O を原点とする座標空間において, 8 A1 ( 1,1, 1) A 2( 1,-1 ,1) A 3( -1,-1 ,1) A 4( -1,1 ,1) B 1( 1,1,- 1) B 2( 1,-1, -1) B 3( -1,-1 ,-1 ) B4 ( -1,1, -1) を頂点とする立方体 A1 A2 A3 A4 B1 B2 B3 B4 がある.また,正の定数 a b c に対し,原点を通りベクトル ( a,b, c) に垂直な平面を H とする.

(1) 点 A1 B 1 を通る直線と平面 H との共有点の z 座標は であり,点 A4 B 4 を通る直線と平面 H との共有点の z 座標は である.これより, 4 つの線分 A1 B1 A2 B2 A 3B 3 A4 B4 の全てと平面 H が共有点を持つための a b c が満たすべき必要十分条件は かつ である. a b c かつ を満たすとき,立方体 A1 A2 A3 A4 B1 B2 B3 B4 の平面 H による切り口の面積は a 2+b 2+c 2 である.

(注: には, a b c の関係式を入れよ.)

(2) 線分 A1 B1 と平面 H が共有点を持たず,線分 A4 B4 と平面 H が共有点を持つための a b c が満たすべき必要十分条件は かつ である. a b c かつ を満たすとき,線分 A3 A4 と平面 H 線分 A2 A3 と平面 H はそれぞれ共有点を持つ.これらをそれぞれ点 P Q とすると,点 P y 座標は であり,点 Q x 座標は である.点 A3 B 3 を通る直線と平面 H との共有点を R とすると, PQR の面積は a 2+b 2+c 2 である.よって,立方体 A1 A2 A3 A4 B1 B2 B3 B4 の平面 H による切り口の面積は a 2+b 2+c 2 となる.

(注: には, a b c の関係式を入れよ.)

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2017年立命館大2月3日実施理系【4】2017148910604の図

図:実線は,ちょうど 3 ステップで ( 0,0 ) から ( 3,1 ) にたどり着く経路の一例

【4】 点 P が数直線上の原点から出発して, 1 ステップごとに,正の方向もしくは負の方向に 1 だけ動くとする.点 P i ステップ後に j の位置にあることを ( i,j ) と表す.ただし, 0 ステップで点 P が原点の位置にあることを ( 0,0 ) と表す.このとき,ちょうど 3 ステップで ( 0,0 ) から ( 3,1 ) にたどり着く経路は 3 通りである.その一例を図に実線で示す.また,それら 3 通りの経路の中で少なくとも 1 回は j =2 の位置を通っているものは 1 通りである.

(1) ちょうど 7 ステップで ( 0,0 ) から ( 7,1 ) にたどり着く経路を考える. (0 ,0) から ( 7,1 ) にたどり着く経路は 通りである.その経路の中で少なくとも 1 回は j =2 の位置を通るものを考える.この中で最後に j =2 の位置を通るのがちょうど 2 ステップ後である経路は 通りである.同様に,最後に j =2 の位置を通るのがちょうど 4 ステップ後である経路は 通りである.また,最後に j =2 の位置を通るのがちょうど 6 ステップ後である経路は 通りである.したがって ( 0,0 ) から ( 7,1 ) にたどり着く経路の中で,少なくとも 1 回は j =2 の位置を通っているものは 通りである.

(2) ちょうど 9 ステップで ( 0,0 ) から ( 9,1 ) にたどり着く経路を考える. (0 ,0 ) から ( 9,1 ) にたどり着く経路は 通りであり,その中で少なくとも 1 回は j =2 の位置を通っているものは 通りである.また, (0 ,0 ) から ( 9,1 ) にたどり着く経路で, j=- 2 の位置を少なくとも 1 回は通りかつ, j=2 の位置を 1 回も通っていないものは 通りである.したがって, j=2 または j =-2 の位置を少なくとも 1 回は通っているものは 通りである.

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