Mathematics
Examination
Test
Archives
2018 大学入試センター試験 追試
易□ 並□ 難□
【4】 高校生のさんは,ニュースで「為替レート(米ドルは何円か)」および「日経平均株価」と呼ばれている数値が日々変化していることに興味をもったので,これらの数値を入手して調べてみることにした.
為替レートをで割ったものをとする.例えば,米ドルが円のときはとなる.また,日経平均株価をで割ったものをとする.例えば,日経平均株価が円のときはとなる.
図1は,の日々の変化を描いたものである.ただし,土曜日,日曜日,祝日などデータのない日は除いている.全期間を次の二つの期間に分けて考察する.
期間:年月日〜年月日(日分のデータ)
期間:年月日〜年月日(日分のデータ)
図2は,期間と期間におけるのデータの散布図である.
図1 の日々の変化 |
期間 | 期間 |
図2 のデータの散布図 |
(1) 表1は,とについて平均値,標準偏差および共分散を計算し,有効数字桁で表したものである.ただし,との共分散とは,の偏差との偏差の積の平均値である.
表1 平均値,標準偏差および共分散 | ||||||||||||||||||||||||
|
次のに当てはまるものを,下ののうちから一つ選べ.
表1を用いて,期間期間におけるとの相関係数を求め,小数第位を四捨五入すると,それぞれとである.全期間におけるとの相関係数をとするとである.
(2) のデータの番目の値をとする.期間に対応するのはであり,期間に対応するのはである.が日々どのように変化しているか調べるために,次の式によって定義されるを計算する.
ただし,期間の最終日()と期間の最終日()についてはを計算しない.およびをのデータと呼ぶ.
図3および図4は,期間期間におけるのデータのヒストグラムおよび箱ひげ図である.期間における中央値はであり,期間における中央値はであった.
| ||||
図3 のデータのヒストグラム |
図4 のデータの箱ひげ図 |
次のに当てはまるものを,下ののうちから一つずつ選べ.ただし,解答の順序は問わない.
図3および図4からのデータについて読み取れることとして正しいものは,である.
期間における最大値は,期間における最大値より小さい.
期間における第四分位数は,期間における第四分位数より小さい.
期間における四分位範囲と期間における四分位範囲の差はより大きい.
期間における範囲は,期間における範囲より小さい.
期間期間の両方において,四分位範囲は中央値の絶対値の倍より大きい.
期間において,第四分位数は度数が最大の階級に入っている.
期間において,第四分位数は度数が最大の階級に入っている.
(3) からを次の式によって定義する.
ただし,は定数であり,かつである.
次のにそれぞれ当てはまるものを,下ののうちから一つずつ選べ.ただし,同じものを繰り返し選んでもよい.
・の分散は,の分散の倍になる.
・との共分散は,との共分散の倍である.
・との相関係数は,との相関係数の倍である.
(4) 次の図5の三つの散布図について考える.散布図1で表されるとの種類のデータの相関係数,散布図2で表されるとの種類のデータの相関係数,および散布図3で表されるとの種類のデータの相関係数をそれぞれおよびとする.これらは,小数第位を四捨五入して小数第位まで求めると,のいずれかであることがわかっている.
次のに当てはまるものを,下ののうちから一つ選べ.
およびの値の組み合わせとして正しいものはである.
散布図1 |
散布図2 |
散布図3 | |
図5 三つの散布図 |
2018 大学入試センター試験 追試
易□ 並□ 難□
2018 大学入試センター試験 追試
易□ 並□ 難□
【1】〔3〕 実数は次不等式を満たすとする.このときのとり得る値の範囲は
である.
の次関数
を考える.
における関数の最大値がであるようなの値の範囲は
である.
また,における関数の最大値がで,最小値がであるようなの値の範囲は
である.
〔1〕 はを満たす.
(1) である.辺上に点を取り,の外接円の半径をとするとき,であり,点を点から点まで移動させるとき,の最小値はである.ただし,点は点とは異なる点とする.
(2) の外接円の中心が辺上にあるとき,であり,の面積はである.
2018 大学入試センター試験 追試
易□ 並□ 難□
〔2〕 高校生のさんは,ニュースで「為替レート(米ドルは何円か)」および「日経平均株価」と呼ばれている数値が日々変化していることに興味をもったので,これらの数値を入手して調べてみることにした.
為替レートをで割ったものをとする.例えば,米ドルが円のときはとなる.また,日経平均株価をで割ったものをとする.例えば,日経平均株価が円のときはとなる.
図1は,の日々の変化を描いたものである.ただし,土曜日,日曜日,祝日などデータのない日は除いている.全期間を次の二つの期間に分けて考察する.
期間:年月日〜年月日(日分のデータ)
期間:年月日〜年月日(日分のデータ)
図2は,期間と期間におけるのデータの散布図である.
図1 の日々の変化 |
期間 | 期間 |
図2 のデータの散布図 |
(1) 表1は,とについて平均値,標準偏差および共分散を計算し,有効数字桁で表したものである.ただし,との共分散とは,の偏差との偏差の積の平均値である.
表1 平均値,標準偏差および共分散 | ||||||||||||||||||||||||
|
次のに当てはまるものを,下ののうちから一つ選べ.
表1を用いて,期間期間におけるとの相関係数を求め,小数第位を四捨五入すると,それぞれとである.全期間におけるとの相関係数をとするとである.
(2) のデータの番目の値をとする.期間に対応するのはであり,期間に対応するのはである.が日々どのように変化しているか調べるために,次の式によって定義されるを計算する.
ただし,期間の最終日()と期間の最終日()についてはを計算しない.およびをのデータと呼ぶ.
図3および図4は,期間期間におけるのデータのヒストグラムおよび箱ひげ図である.期間における中央値はであり,期間における中央値はであった.
| ||||
図3 のデータのヒストグラム |
図4 のデータの箱ひげ図 |
次のに当てはまるものを,下ののうちから一つずつ選べ.ただし,解答の順序は問わない.
図3および図4からのデータについて読み取れることとして正しいものは,である.
期間における最大値は,期間における最大値より小さい.
期間における第四分位数は,期間における第四分位数より小さい.
期間における四分位範囲と期間における四分位範囲の差はより大きい.
期間における範囲は,期間における範囲より小さい.
期間期間の両方において,四分位範囲は中央値の絶対値の倍より大きい.
期間において,第四分位数は度数が最大の階級に入っている.
期間において,第四分位数は度数が最大の階級に入っている.
(3) からを次の式によって定義する.
ただし,は定数であり,かつである.
次のに当てはまるものを,下ののうちから一つずつ選べ.
との相関係数は,との相関係数の倍である.
(4) 次の図5の三つの散布図について考える.散布図1で表されるとの種類のデータの相関係数,散布図2で表されるとの種類のデータの相関係数,および散布図3で表されるとの種類のデータの相関係数をそれぞれおよびとする.これらは,小数第位を四捨五入して小数第位まで求めると,のいずれかであることがわかっている.
次のに当てはまるものを,下ののうちから一つ選べ.
およびの値の組み合わせとして正しいものはである.
散布図1 |
散布図2 |
散布図3 | |
図5 三つの散布図 |
2018 大学入試センター試験 追試
易□ 並□ 難□
【3】 数字が書かれたカードが枚,数字が書かれたカードが枚,数字が書かれたカードが枚,合計枚のカードがある.
(1) 枚のカードを一列に並べて桁の整数をつくる.
このときできる桁の整数の個数は全部で個である.さらに,次の条件(*)が満たされるときにできる桁の整数を考える.
(*) 数字が書かれた枚のカードのどの枚のカードも隣り合わない.
この条件(*)は,例えば,のとき満たされる.条件(*)が満たされるときにできる桁の整数の個数は全部で個である.
(2) 一般に,事象の確率をで表す.また,二つの事象の積事象をと表す.
枚のカードからでたらめに枚を取り出して袋に入れるという試行をとし,さらに,その枚のカードが入った袋からでたらめに枚のカードを取り出すという試行をとする.
試行において,袋の中の数字が書かれたカードの枚数が枚である事象を枚である事象を枚である事象をとすると
である.
試行において数字が書かれたカードが取り出されるという事象をとすると
である.
以上のことから,試行において数字が書かれたカードが取り出されたとき,袋の中にもう枚の数字が書かれたカードが入っている条件付き確率はである.
2018 大学入試センター試験 追試
易□ 並□ 難□
2018 大学入試センター試験 追試
易□ 並□ 難□
【4】〔2〕
(1) 進法の分数を進法の小数で表すと循環小数となり,進法の小数で表すと有限小数となる.
(2) ある有理数を進法で表すと循環小数となった.このとき,を進法で表すととなる.進法のを進法で表すととなるので,を進法で表すととなる.したがって,を進法の分数で表すととなる.
(3) 進法で表すと小数第位までで終わる有理数のうち,を満たす最大のを進法で表すととなる.
2018 大学入試センター試験 追試
易□ 並□ 難□
2018 大学入試センター試験 追試
易□ 並□ 難□
【5】〔2〕 一般の凸多面体(へこみのない多面体)の頂点の数辺の数面の数についての値を考える.例えば,立方体の場合で考えると,この値はである.
以下ではかつであるような凸多面体について考える.オイラーの多面体定理によりであることがわかるので,である.
さらに,この凸多面体は個の正三角形の面と個の正方形の面で構成されていて,各頂点に集まる辺の数はすべて同じであるとする.このときであることからであり,さらにである.