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【2】 メガビット毎秒(ビット毎秒)の通信回線を用いて,送信側端末から受信側端末へデータを転送する場合を考える.なお,実際の通信では通信回線の伝送効率を考慮する必要があるが,ここでは考慮しなくて良いものとする.
(a) この通信回線上で秒間通信を行った場合,端末間で最大何バイトのデータが転送できるか答えよ.
(b) 縦ピクセル,横ピクセルの階調モノクロ画像を転送する場合,秒間で最大何枚の画像の転送が完了できるか答えよ.
(c) この通信回線上でデータを連続転送したとき,平均して秒に回の頻度でビットの誤り(回線上の雑音などにより,送信したビットが正しく受信されない現象)が発生した.この回線において,ビットあたりで誤りが発生する確率を答えよ.
【3】 以下の1.〜4.の規則にしたがって構成することができる黒丸(●),白丸(○),矢印(→)からなる図形を考える.右の図は黒丸が個の場合の図形を示している.
1. 黒丸および白丸は各段に分けて配置される.番上の段から段目,段目,段目,となっている.
2. 段目には黒丸が水平に配置され,それぞれの黒丸からは段目に向けてちょうどつの矢印が出ている.
3. 段目以下には白丸が配置され,それぞれの白丸はつ上の段から入ってくるちょうどつの矢印と,つ下の段へ出て行くちょうどつの矢印を持つ.
4. ある段に配置された白丸がつのみの場合は,その白丸から出て行く矢印は,終点となる白丸または黒丸を持たない.それ以外のすべての矢印は黒丸または白丸を始点とし,白丸を終点とする.
(a) 黒丸が個のとき,図形に含まれる白丸の総数を示せ.
(b) 以上の整数について,第段目と第段目に白丸が配置されているとする.第段目の白丸の数を第段目の白丸の数をとそれぞれ書くこととする.との間の関係を数式で表せ.
以下では,を以上の整数とする.
(c) 黒丸が個の場合,白丸の個数がになるのは何段目か,を使って表せ.また,そのようになる理由を説明せよ.
(d) 黒丸が個の場合の白丸の総数を黒丸が個の場合の白丸の総数をとそれぞれ書くこととする.との間の関係を数式で表せ.また,そのようになる理由を説明せよ.
【4】 のマス目からなる盤面を,軌跡を残しながら,指令に従って動くロボットがある.初期状態では,盤面のが入っているマス(初期位置と呼ぶ)に置かれ,北を向いている.ロボットが受け付けるのは,次のような指令をつ以上連ねたもの(指令列と呼ぶ)である.
指令 | 動作内容 |
今向いている方向にマス進む. | |
今向いている方向の右度に方向を変える. | |
今向いている方向の左度に方向を変える. | |
数指令列 | 指令列を数で指定された回数繰り返す.数はの整数とする. |
盤面をはみ出すと,ロボットは爆発してしまい,以降の指令を受け付けられなくなる.
図1:指令列「」 |
図2:問(b)の初期状態 |
例えば図1は,盤面の中央を初期位置とし,「」あるいは「」という指令列を受けた時のロボットの軌跡を灰色の破線(点線)で示したものである.
そして,指令列の中に含まれる数の個数を以って指令列の長さとする.つまり,「」の指令列の長さはで,「」の指令列の長さはである.
(a) ロボットに「」という指令列を与えたときの軌跡を解答用紙のマス目に書け.
(b) 図2の初期状態において,ロボットが盤面のすべてのマスに軌跡を残す指令列を,指令列の長さがなるべく短くなるように書け.