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2018-13338-0401
2018 慶応義塾大学 経済学部
2月13日実施
易□ 並□ 難□
【1】 座標平面上の直線 y =x+1 を l とする.また,実数 a に対して,円
x2 +y2 -8⁢x -2⁢ a⁢y +a2 =0
を C とし,その中心を点 P とする.
(1) l が P を通るとき, a= (1) である.
(2) l と C が異なる 2 点で交わるための必要十分条件は
(2) - (3) ⁢ 2 <a< (4) + (5) ⁢ 2
である.
実数 a が(2)の範囲にあるとき, l と C の 2 つの共有点を Q ,R とする.
(3) 三角形 PQR の面積が 8 となるような a の値を小さい方から順に並べると, (6) , (7) である.
(4) ∠QPR が 150⁢ ° であるとき, a は
( a-5) 2= (8) (9) - (10) ⁢ (11)
を満たす.
2018-13338-0402
【2】 16 枚のカードに x の関数が 1 つずつ印刷されている.その内訳は, 7 枚に - 6⁢x+ 15 ,5 枚に - 3⁢x2 +12 ,3 枚に 6 ⁢x2 -10⁢x +11 ,1 枚に 6 ⁢x である.
(1) すべてのカードを箱に入れてよく混ぜてから, 1 枚取り出す.印刷されている関数を f ⁡(x ) とするとき, f⁡( 1)> 8 となる確率は (12) (13) である.また, f⁡( 1)> 8 となるときに, ∫ 02 f⁡( x)⁢ dx>17 となる条件つき確率は (14) (15) (16) である.
(2) すべてのカードを箱に入れてよく混ぜてから 1 枚取り出す.次に,取り出したカードを箱に戻さずに残りの 15 枚から 1 枚取り出す.最初に取り出したカードに印刷されている関数を f1⁡ (x ), 2 枚目の関数を g1⁡ (x ) とするとき, f1 ⁡(0 )> g1⁡ (0 ) かつ f1⁡ (2 )> g1⁡ (2 ) となる確率は (17) (18) (19) (20) (21) である.
(3) すべてのカードを箱に入れてよく混ぜてから 1 枚取り出す.次に,取り出したカードを箱に戻してよく混ぜてから 1 枚取り出す.最初に取り出したカードに印刷されている関数を f2⁡ (x ), 2 枚目の関数を g2⁡ (x ) とするとき, f2 ⁡(0 )> g2⁡ (0 ) かつ f2⁡ (2) >g2 ⁡(2 ) となる確率は (22) (23) (24) (25) (26) である.また, 0≦x ≦2 を満たすすべての実数 x に対して f2⁡ (x )> g2⁡ (x ) となる確率は (27) (28) (29) (30) である.
2018-13338-0403
【3】 r を 1 でない正の実数とする.数列 { an } に対して Sn= ∑ k=1 na k ( n=1 , 2 ,3 , ⋯ ) とし,さらに S0= 0 と定める.また,関係式
Sn= 1 -rn +1 ( 1-r) 2 - an+ 11 -r ( n=0 ,1 , 2 ,⋯ ) ⋯ ①
が成り立つとする.
(1) a1 = (31) であり, an +1= (32) ⁢ r⁢an + (33) ⁢ rn ( n= 1 ,2 , 3 ,⋯ ) となるので, bn = anr n-1 とおくと,数列 { bn } は初項 (34) , 公差 (35) の等差数列になる.よって,数列 { an } の一般項は an= (36) ⁢ n⁢r n-1 であり, ① から
Sn = (37) -( n+ (38) )⁢ rn+ (n+ (39) ) ⁢rn +1 (1 -r) 2 ( n= 0 ,1 , 2 ,⋯ ) ⋯ ②
となる.
(2) n≧1 に対して Tn= ∑ k=1 n( k+1) ⁢ak とする.また, a0 =0 と定めると, n≧1 に対して Tn= ∑ k=1 n+1 k⁢ ak- 1 と表すこともできる.関係式
(k+ 1)⁢ ak- r⁢k⁢ ak- 1= (40) ⁢ ak ( n= 1 ,2 , 3 ,⋯ )
を用いると,
(1- r)⁢ Tn= (41) ⁢ Sn- r⁢( n+ (42) )⁢ an+ p ( n= 1 ,2 , 3 ,⋯ ) ⋯ ③
となる.ここで, p= (43) である.
(3) ② , ③ から, n≧1 に対して
Tn = 1( 1-r) q ⁢{ (44) - (45) ⁢( n+1) ⁢(n + (46) ) ⁢rn
+ (47) ⁢ n⁢( n+ (48) )⁢ rn+ 1- (49) ⁢ n⁢( n+ (50) )⁢ rn+ 2}
となる.ここで, q= (51) である.
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【4】 x の関数 f ⁡(x ), g⁡ (x ) を f ⁡(x )= 2x+ 2-x ,g⁡ (x) =2x -2- x によって定める.
(1) 等式
log1 2⁡ {f⁡ (x )-2 }+ log2⁡ {f⁡( x-1) - 32 }+2 ⁢log4 ⁡{ f⁡( x)+ g⁡(x )-2 }=1
を満たす実数 x をすべて求めよ.
(2) f⁡( 1)⁢ f⁡( -1) +g⁡( 1)⁢ g⁡( -1) の値を求めよ.
(3) 実数 α , β に対して, f⁡( α+β ) と g ⁡(α +β) をそれぞれ f ⁡(α ), g⁡( α) ,f⁡ (β) ,g⁡ (β ) を用いて表せ.
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【5】 座標空間の原点 O を中心とする半径 1 の球面を S とし, 2 点 A ( 6,0, 0) ,B ( 3,-6 ,-6 ) を通る直線を l とする.また, A を頂点とし,底面の中心が l 上にある直円 錐すい C に, S が 2 点 P ,Q でのみ内接しているとする.ただし, P は C の底面上にあるとする.
(1) S 上の点と l 上の点を結ぶ線分の長さの最小値を求めよ.
(2) P , Q の座標を求めよ.
(3) C の体積を求めよ.
2018-13338-0406
【6】 x の整式 F ⁡(x ) は x および x -1 で割り切れ,商をそれぞれ P ⁡(x ), Q⁡ (x ) とすると P ⁡(0 )=- 4 ,Q⁡ (1) =2 を満たしている.このような F ⁡(x ) のうち次数が最小のものを f ⁡(x ) とする.また,曲線 y =f⁡( x) を C とする.
(1) f⁡( x) を求めよ.
(2) C 上の点 ( r,f⁡ (r ) ) における C の接線の傾きと y 切片をそれぞれ r の整式で表せ.
(3) 点 ( s,t ) を通る C の接線がちょうど 2 本存在するとき, s ,t の満たす条件を求めよ.