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【3】 以下の種類のコインを使って,景気の動向が企業の将来の利益に与える影響を考える.
・コイン:表の出る確率が裏の出る確率がのコイン
・コイン:表の出る確率が裏の出る確率がのコイン
・コイン:表の出る確率が裏の出る確率がのコイン
コインは,表が出れば景気が良い状態をあらわし,裏が出れば景気が悪い状態をあらわす.コインとコインはそれぞれ,景気が良い状態および悪い状態のときの企業の利益に対応し,表が出れば企業の年間の利益が億円出ることをあらわし,裏が出れば利益が出ないことをあらわす.
(1) 来年の景気はよくなるが再来年の景気は悪くなるというシナリオ1を考える.来年の利益を億円,再来年の利益を億円とするとき,との動きは,コインを回投げ,続いてコインを回投げることによってあらわすことができる.来年と再来年の利益の和の期待値はとなる.
(2) が期待値から離れる度合いであるの分散は,の期待値によってあらわすことができる.の期待値はである.
(3) 来年と再来年の年間の景気は,良くなり続けるか悪くなり続けるかのどちらかであるが,そのどちらかは分からないというシナリオ2を考える.年間の利益の動きは,まずコインを投げ来年と再来年の景気がどうなるかを決め,その結果が表ならばコインを回,裏ならばコインを回投げることによってあらわすことができる.このシナリオにおける来年の利益を億円,再来年の利益を億円とするとき,このシナリオ2における来年と再来年の利益の和の期待値は,シナリオ1の期待値と等しい.の分散は,の期待値であり,その値はである.
【6】 を正の偶数としたとき,人が参加して,以下の〜の手順で,グー(),チョキ(),パー()のジャンケンを使ったゲームをする.はに勝ち,はに勝ち,はに勝つ.同じ手だった場合には勝敗が決まらずあいことする.
各プレイヤーは,最初に出す手を決める.
ランダムに人でペアをつくりジャンケンをする.
勝つかあいこだったプレイヤーは,次回(次のラウンド)も同じ手を出す.負けたプレイヤーは,次回は,今回の相手が出した手を出す.
手順とをラウンドとして,これを繰り返す.ただし,各プレイヤーは,他のプレイヤーが出す手を事前には知らない.
第ラウンドのはじめ(の時点)に,の手をそれぞれ何人のプレイヤーが出そうとしているかをであらわし,「第ラウンドの状態」と呼ぶことにする.いま,平面にを頂点とする高さの正三角形を置く.第ラウンドの状態を,およびその内部の点であらわす.点は,頂点の対辺への垂線の長さがそれぞれとなる点であり,ゲーム中にあらわれるすべての状態について,点は一意的に決まる.
(1) 第ラウンドの状態がのとき,点の座標は
である.
(2) 第ラウンドの状態がのとき,第ラウンドでジャンケンをするペアが,対対対がそれぞれ組ずつだったとき,第ラウンドをあらわす点の座標はである.
(3) 第ラウンドの状態がのとき,第ラウンドでジャンケンをするペアが,対対対がそれぞれ組ずつだったとき,第ラウンドを表す点として現れる確率が最も高い座標はである.
(4) 第ラウンドの状態がのとき,第ラウンドの状態において,の人数の期待値の大小関係として正しい記述を選択肢から選びなさい.その番号はである.
選択肢