2018 立命館大 理系学部A方式2月2日実施MathJax

Mathematics

Examination

Test

Archives

2018 立命館大学 理系学部A方式
(薬学部を除く)2月2日実施

易□ 並□ 難□

【1】 曲線 C xy =1 x> 0 上の点 (t , 1t ) における接線の方程式は y = である.平面上の点 P ( v,w ) を通る C の接線が 2 つ存在するための v w に関する必要十分条件は である.

  P を満たすとき 2 つの接線と C の接点をそれぞれ A1 (t 1, 1 t1 ) A 2( t2, 1 t2 ) とおく.このとき, t1+ t2 t 1t 2 v w を用いて表すと,

t1 +t2 = t1 t2 =

であり, |t 1-t 2| v w を用いて表すと

|t 1-t 2|=

である.

 次に, PA1 A 2 の面積 S v w を用いて と表せる.ここで, z=1- vw とおくと, S v w を用いずに z のみを用いて と表すことができる.

 点 P ( v,w ) が,条件 を満たし,かつ PA1 P2 の面積が 2 に等しくなるように動くとき, P の軌跡は曲線 w = v >0 の部分である.

2018 立命館大学 理系学部A方式
(薬学部を除く)2月2日実施

易□ 並□ 難□

【2】  0 以上の整数 n に対して

Tn= 0π4 tan nx dx

とする.このとき, T0 = T 1= である.また,

Tn+ Tn- 2= n=2 3

を満たす.

(注: は,積分記号を用いずに答えよ.)

 実数 a を, 0x< π 4 におけるすべての x について tan x<a x を満たす最小のものとすると, a= であり, limn Tn = が得られる.

 以上により,

k=1 (- 1) k-1 2k = k= 1 (-1 )k -12 k-1 =

である.

2018 立命館大学 理系学部A方式
(薬学部を除く)2月2日実施

易□ 並□ 難□

【3】  i を虚数単位とする. z=cos 2 π13 +i sin 2 π13 とする.

(1)  z13 = k= 012 zk= である.

 また,整数 n に対し,

2cos 2n π13 =z +z - (*)

である.

(2)

u= sin 2π 13 sin 5 π13 sin 6π 13sin π 13 sin 3 π13 sin 4π 13 (**)

とする.この実数を有理数 a b を用いて u =a+b 13 と表すことを考える.

  sinθ =sin( π-θ ) より, sin 5π 13=sin ( 2 π13 × ) であるから,式(**)の右辺の分子に正弦関数の 2 倍角の公式を用いれば

u=8 cos π13 cos π 13 cos 3 π13

であり,さらに, cos( π-θ) =-cos θ であることより

u=8 cos( 2 π13 × ) cos( 2 π13 × ) cos ( 2π 13 × )

と表すことができる.

(ただし, 6 以下の自然数である.)

  u は,式(*)より,整数係数の 12 次の整式 P (x )=x 12+ を用いれば,

u=P (z )

と表せる.

 同様に, - 1u は,整数係数の整式 Q (x )= を用いれば,

- 1u= Q( z)

と表せる.

(ただし, x 11 次以下の整数係数の整式である.)

 ゆえに, u - 1 u は, 2 次方程式 x 2= x- 1=0 の解である.したがって u = + 13 を得る.

(注: は, z u を用いずに答えよ.)

2018 立命館大学 理系学部A方式
(薬学部を除く)2月2日実施

易□ 並□ 難□

【4】  0x <1 となる有理数 x について, x 2 進法の小数による表記

x= 0. a1 a2a 3 (2 )

を考えると, n=1 2 3 について a n 0 または 1 であり, x

x= a12 + a2 22 + a32 3+

と表すことができる.ただし, x が有限小数 0.a1 a2 a3 ak (2 ) で表せる場合は an=0 n>k とする. x に関して,数列 { an } は一通りに決まる.

 区間 0 x<1 で関数 f (x )

f( x)= { 2x (0x < 12 ) 2x -1 ( 12 x<1 ) (*)

で定める.

  x が有理数の場合は, x 2 進法による表記 0.a1 a2 a3 (2 ) を用いると, 2x= a 1.a2 a3 ( 2) であり, a1= 0 のとき x < 12 で, a1 =1 のとき x 12 であることから, f( x) の値は

f( x)= 0.a 2a3 ( 2)

と表すことができる.つまり関数 f (x ) は, x 2 進法で表した小数第 1 位の a 1 を消し,続く各位の a n 1 つずつ左にずらした 2 進法で表される値を与える.

(1) 等式 f (x )=x を満たし 0 x<1 である有理数 x =0. a1 a2a 3 (2 ) を考える.このとき 0.a 2a3 a4 ( 2) =0 .a1 a2 a3 (2 ) であり, a1 =a2 =a3 = となる. x は初項 a 12 公比 の無限等比級数の和で与えられる.ただし, a1= 1 のときは,無限級数の和が 1 となり不適である. a1 =0 のときは, x= である.

(2)  y=f (x ) 0x< 1 のグラフと直線 y =x の交点の x 座標は である.

(3) 関数 f2 (x ) f 2( x)= f(f (x )) で定める.等式 f2 (x) =x を満たし 0 x<1 である有理数 x =0. a1 a2a 3 (2 ) を考える.このとき 0. a3a 4a5 ( 2) =0. a1a 2a3 ( 2) である. x は,初項 a 121 + a22 2 公比 の無限等比級数の和で与えられる.よって x = である.

(4)  3 以上の自然数 n について関数 fn (x )

fn (x) =f( fn-1 ( x) )

で定める. 0x< 1 を満たす有理数 x で,等式 fn( x)=x を満たすものは 個ある.

(5)  21023 2 進法で表すと, 個の数字の配列が繰り返し現れる循環小数である.ただし, は条件を満たす最小の自然数である.

inserted by FC2 system