Mathematics
Examination
Test
Archives
2021 大学入学共通テスト 本試
易□ 並□ 難□
を満たすとする.ただし,の部分集合に対し,はの補集合を表す.
(1) の関係を図1のように表すと,は図2の斜線部分である.
図1 |
図2 |
このとき,はの斜線部分である.
については,最も適当なものを,次ののうちから一つ選べ.
(2)集合が
であるとする.であることに注意すると
であることがわかる.また,の要素は全部で個あり,そのうち最大のものは,である.
さらに,の要素について,条件を次のように定める.
はの要素である
は以上かつ以下の素数である
このとき,はであるための
の解答群
必要条件であるが,十分条件ではない
十分条件であるが,必要条件ではない
必要十分条件である
必要条件でも十分条件でもない
参考図
【2】 右の図のように,の外側に辺をそれぞれ辺とする正方形をかき,点とととをそれぞれ線分で結んだ図形を考える.以下において
とする.
(1) のとき,であり,の面積はの面積はである.また,正方形の面積はである.
(2) 正方形の面積をそれぞれとする.このとき,は
・のとき,
・のとき,
・のとき,
の解答群(同じものを繰り返し選んでもよい.)
である.
正の値である
負の値である
正の値も負の値もとる
(3) の面積をそれぞれ とする.このとき,である.
の解答群
ならば,
ならば,
が鈍角ならば,かつ
の値に関係なく,
(4) どのようなに対しても,六角形の面積はを用いて
と表せる.
の解答群
(5) のうち,外接円の半径が最も小さいものを求める.
のとき,であり
であるから,外接円の半径が最も小さい三角形は
・のとき,である.
・のとき,である.
の解答群(同じものを繰り返し選んでもよい.)
の解答群(同じものを繰り返し選んでもよい.)
(6) のうち,内接円の半径が最も大きい三角形は
・のとき,である.
・のとき,である.
の解答群(同じものを繰り返し選んでもよい.)
2021 大学入学共通テスト 本試
易□ 並□ 難□
徒競走の図
略
[2] 陸上競技の短距離走では,を走るのにかかる時間(以下,タイムと呼ぶ)は,歩あたりの進む距離(以下,ストライドと呼ぶ)と秒あたりの歩数(以下,ピッチと呼ぶ)に関係がある.ストライドとピッチはそれぞれ以下の式で与えられる.
ただし,を走るのにかかった歩数は,最後の歩がゴールラインをまたぐこともあるので,小数で表される.以下,単位は必要のない限り省略す る.
例えば,タイムがで,そのときの歩数がであったとき,ストライドはより約ピッチはより約である.
なお,小数の形で解答する場合は,解答上の注意にあるように,指定された桁数の一つ下の桁を四捨五入して答えよ.また,必要に応じて,指定された桁までにマークせよ.
(1) ストライドをピッチをとおく.ピッチは秒あたりの歩数,ストライドは歩あたりの進む距離なので,秒あたりの進む距離すなわち平均速度は,とを用いて,と表される.
これより,タイムと,ストライド,ピッチとの関係は
と表されるので,が最大になるときにタイムが最もよくなる.ただし,タイムがよくなるとは,タイムの値が小さくなることである.
の解答群
(2) 男子短距離走の選手である太郎さんは,に着目して,タイムが最もよくなるストライドとピッチを考えることにした.
次の表は,太郎さんが練習でを回走ったときのストライドとピッチのデータである.
回目 | 回目 | 回目 | |
ストライド | |||
ピッチ |
また,ストライドとピッチにはそれぞれ限界がある.太郎さんの場合,ストライドの最大値はピッチの最大値はである.
太郎さんは,上の表から,ストライドが大きくなるとピッチが小さくなるという関係があると考えて,ピッチがストライドの次関数として表されると仮定した.このとき,ピッチはストライドを用いて
と表される.
が太郎さんのストライドの最大値とピッチの最大値まで成り立つと仮定すると,の値の範囲は次のようになる.
とおく.をに代入することにより,をの関数として表すことができる.太郎さんのタイムが最もよくなるストライドとピッチを求めるためには,の範囲での値を最大にするの値を見つければよい.このとき,の値が最大になるのはのときである.
よって,太郎さんのタイムが最もよくなるのは,ストライドがのときであり,このとき,ピッチはである.また,このときの太郎さんのタイムは,によりである.
については,最も適当なものを,次ののうちから一つ選べ.
【4】 就業者の従事する産業は,勤務する事業所の主な経済活動の種類によって,第次産業(農業,林業と漁業),第次産業(鉱業,建設業と製造業),第次産業(前記以外の産業)の三つに分類される.国の労働状況の調査(国勢調査)では,の都道府県別に第次,第次,第次それぞれの産業ごとの就業者数が発表されている.ここでは都道府県別に,就業者数に対する各産業に就業する人数の割合を算出したものを,各産業の「就業者数割合」と呼ぶことにする.
(1) 図1は,年度における都道府県別の第次産業の就業者数割合のヒストグラムである.なお,ヒストグラムの各階級の区間は,左側の数値を含み,右側の数値を含まない.
図1 年度における第次産業の就業者数割合のヒストグラム
(出典:総務省のWebページにより作成)
図1のヒストグラムから次のことが読み取れる.
・最頻値は階級の階級値である.
・中央値が含まれる階級はである.
・第四分位数が含まれる階級はである.
・第四分位数が含まれる階級はである.
・最大値が含まれる階級はである.
の解答群(同じものを繰り返し選んでもよい.)
以上未満 | 以上未満 |
以上未満 | 以上未満 |
以上未満 | 以上未満 |
以上未満 | 以上未満 |
(2) 図2は,年度から年度まで年ごとの個の年度(それぞれを時点という)における都道府県別の三つの産業の就業者数割合を箱ひげ図で表したものである.各時点の箱ひげ図は,それぞれ上から順に第次産業,第次産業,第次産業のものである.
図2 三つの産業の就業者数割合の箱ひげ図
(出典:総務省のWebページにより作成)
次ののうち,図2から読み取れることとして正しくないものはとである.
の解答群(解答の順序は問わない.)
第次産業の就業者数割合の四分位範囲は,年度までは,後の時点になるにしたがって減少している.
第次産業の就業者数割合について,左側のひげの長さと右側のひげの長さを比較すると,どの時点においても左側の方が長い.
第次産業の就業者数割合の中央値は,年度以降,後の時点になるにしたがって減少している.
第次産業の就業者数割合の第四分位数は,後の時点になるにしたがって減少している.
第次産業の就業者数割合の第四分位数は,後の時点になるにしたがって増加している.
第次産業の就業者数割合の最小値は,後の時点になるにしたがって増加している.
(3) (2)で取り上げた時点の中から時点を取り出して考える.各時点における都道府県別の,第次産業と第次産業の就業者数割合のヒストグラムを一つのグラフにまとめてかいたものが,次ページの五つのグラフである.それぞれの右側の網掛けしたヒストグラムが第次産業のものである.なお,ヒストグラムの各階級の区間は,左側の数値を含み,右側の数値を含まない.
・年度におけるグラフはである.
・年度におけるグラフはである.
については,最も適当なものを,次ののうちから一つずつ選べ.ただし,同じものを繰り返し選んでもよい.
(出典:総務省のWebページにより作成)
(4) 三つの産業から二つずつを組み合わせて都道府県別の就業者数割合の散布図を作成した.図3の散布図群は,左から順に年度における第次産業(横軸)と第次産業(縦軸)の散布図,第次産業(横軸)と第次産業(縦軸)の散布図,および第次産業(横軸)と第次産業(縦軸)の散布図である.また,図4は同様に作成した年度の散布図群である.
図3 年度の散布図群 | ||
図4 年度の散布図群 |
(出典:図3,図4はともに総務省のWebページにより作成)
下の(Ⅰ),(Ⅱ),(Ⅲ)は,年度を基準としたときの,年度の変化を記述したものである.ただし,ここで「相関が強くなった」とは,相関係数の絶対値が大きくなったことを意味する.
(Ⅰ) 都道府県別の第次産業の就業者数割合と第次産業の就業者数割合の間の相関は強くなった.
(Ⅱ) 都道府県別の第次産業の就業者数割合と第次産業の就業者数割合の間の相関は強くなった.
(Ⅲ) 都道府県別の第次産業の就業者数割合と第次産業の就業者数割合の間の相関は強くなった.
(Ⅰ),(Ⅱ),(Ⅲ)の正誤の組合せとして正しいものは,である.
の解答群
(Ⅰ) | 正 | 正 | 正 | 正 | 誤 | 誤 | 誤 | 誤 |
(Ⅱ) | 正 | 正 | 誤 | 誤 | 正 | 正 | 誤 | 誤 |
(Ⅲ) | 正 | 誤 | 正 | 誤 | 正 | 誤 | 正 | 誤 |
(5) 各都道府県の就業者数の内訳として男女別の就業者数も発表されている.そこで,就業者数に対する男性・女性の就業者数の割合をそれぞれ「男性の就業者数割合」,「女性の就業者数割合」と呼ぶことにし,これらを都道府県別に算出した.図5は,年度における都道府県別の,第次産業の就業者数割合(横軸)と,男性の就業者数割合(縦軸)の散布図である.
図5 都道府県別の,第次産業の就業者数割合と,
男性の就業者数割合の散布図
(出典:総務省のWebページにより作成)
各都道府県の,男性の就業者数と女性の就業者数を合計すると就業者数の全体となることに注意すると,年度における都道府県別の,第次産業の就業者数割合(横軸)と,女性の就業者数割合(縦軸)の散布図は,である.
については,最も適当なものを,下ののうちから一つ選べ.なお,設問の都合で各散布図の横軸と縦軸の目盛りは省略しているが,横軸は右方向,縦軸は上方向がそれぞれ正の方向である.
2021 大学入学共通テスト 本試
易□ 並□ 難□
参考図
[2] 右の図のように,の外側に辺をそれぞれ辺とする正方形をかき,点とととをそれぞれ線分で結んだ図形を考える.以下において
とする.
(1) のとき,であり,の面積はの面積はである.
(2)正方形の面積をそれぞれとする.このとき,は
・のとき,
・のとき,
・のとき,
の解答群(同じものを繰り返し選んでもよい.)
である.
正の値である
負の値である
正の値も負の値もとる
(3) の面積をそれぞれ とする.このとき,である.
の解答群
ならば,
ならば,
が鈍角ならば,かつ
の値に関係なく,
(4) のうち,外接円の半径が最も小さいものを求める.
のとき,であり
であるから,外接円の半径が最も小さい三角形は
・のとき,である.
・のとき,である.
の解答群(同じものを繰り返し選んでもよい.)
の解答群(同じものを繰り返し選んでもよい.)
2021 大学入学共通テスト 本試
易□ 並□ 難□
[2] 就業者の従事する産業は,勤務する事業所の主な経済活動の種類によって,第次産業(農業,林業と漁業),第次産業(鉱業,建設業と製造業),第次産業(前記以外の産業)の三つに分類される.国の労働状況の調査(国勢調査)では,の都道府県別に第次,第次,第次それぞれの産業ごとの就業者数が発表されている.ここでは都道府県別に,就業者数に対する各産業に就業する人数の割合を算出したものを,各産業の「就業者数割合」と呼ぶことにする.
(1) 図1は,年度から年度まで年ごとの個の年度(それぞれを時点という)における都道府県別の三つの産業の就業者数割合を箱ひげ図で表したものである.各時点の箱ひげ図は,それぞれ上から順に第次産業,第次産業,第次産業のものである.
図1 三つの産業の就業者数割合の箱ひげ図
(出典:総務省のWebページにより作成)
次ののうち,図1から読み取れることとして正しくないものはとである.
の解答群(解答の順序は問わない.)
第次産業の就業者数割合の四分位範囲は,年度までは,後の時点になるにしたがって減少している.
第次産業の就業者数割合について,左側のひげの長さと右側のひげの長さを比較すると,どの時点においても左側の方が長い.
第次産業の就業者数割合の中央値は,年度以降,後の時点になるにしたがって減少している.
第次産業の就業者数割合の第四分位数は,後の時点になるにしたがって減少している.
第次産業の就業者数割合の第四分位数は,後の時点になるにしたがって増加している.
第次産業の就業者数割合の最小値は,後の時点になるにしたがって増加している.
(2) (1)で取り上げた時点の中から時点を取り出して考える.各時点における都道府県別の,第次産業と第次産業の就業者数割合のヒストグラムを一つのグラフにまとめてかいたものが,次ページの五つのグラフである.それぞれの右側の網掛けしたヒストグラムが第次産業のものである.なお,ヒストグラムの各階級の区間は,左側の数値を含み,右側の数値を含まない.
・年度におけるグラフはである.
・年度におけるグラフはである.
については,最も適当なものを,次ののうちから一つずつ選べ.ただし,同じものを繰り返し選んでもよい.
(出典:総務省のWebページにより作成)
(3) 三つの産業から二つずつを組み合わせて都道府県別の就業者数割合の散布図を作成した.図2の散布図群は,左から順に年度における第次産業(横軸)と第次産業(縦軸)の散布図,第次産業(横軸)と第次産業(縦軸)の散布図,および第次産業(横軸)と第次産業(縦軸)の散布図である.また,図3は同様に作成した年度の散布図群である.
図2 年度の散布図群 | ||
図3 年度の散布図群 |
(出典:図2,図3はともに総務省のWebページにより作成)
下の(Ⅰ),(Ⅱ),(Ⅲ)は,年度を基準としたときの,年度の変化を記述したものである.ただし,ここで「相関が強くなった」とは,相関係数の絶対値が大きくなったことを意味する.
(Ⅰ) 都道府県別の第次産業の就業者数割合と第次産業の就業者数割合の間の相関は強くなった.
(Ⅱ) 都道府県別の第次産業の就業者数割合と第次産業の就業者数割合の間の相関は強くなった.
(Ⅲ) 都道府県別の第次産業の就業者数割合と第次産業の就業者数割合の間の相関は強くなった.
(Ⅰ),(Ⅱ),(Ⅲ)の正誤の組合せとして正しいものは,である.
の解答群
(Ⅰ) | 正 | 正 | 正 | 正 | 誤 | 誤 | 誤 | 誤 |
(Ⅱ) | 正 | 正 | 誤 | 誤 | 正 | 正 | 誤 | 誤 |
(Ⅲ) | 正 | 誤 | 正 | 誤 | 正 | 誤 | 正 | 誤 |
(4) 各都道府県の就業者数の内訳として男女別の就業者数も発表されている.そこで,就業者数に対する男性・女性の就業者数の割合をそれぞれ「男性の就業者数割合」,「女性の就業者数割合」と呼ぶことにし,これらを都道府県別に算出した.図4は,年度における都道府県別の,第次産業の就業者数割合(横軸)と,男性の就業者数割合(縦軸)の散布図である.
図4 都道府県別の,第次産業の就業者数割合と,
男性の就業者数割合の散布図
(出典:総務省のWebページにより作成)
各都道府県の,男性の就業者数と女性の就業者数を合計すると就業者数の全体となることに注意すると,年度における都道府県別の,第次産業の就業者数割合(横軸)と,女性の就業者数割合(縦軸)の散布図は,である.
については,最も適当なものを,下ののうちから一つ選べ.なお,設問の都合で各散布図の横軸と縦軸の目盛りは省略しているが,横軸は右方向,縦軸は上方向がそれぞれ正の方向である.
2021 大学入学共通テスト 本試
易□ 並□ 難□
【3】 中にくじが入っている箱が複数あり,各箱の外見は同じであるが,当たりくじを引く確率は異なっている.くじ引きの結果から,どの箱からくじを引いた可能性が高いかを,条件付き確率を用いて考えよう.
(1) 当たりくじを引く確率がである箱と,当たりくじを引く確率がである箱の二つの箱の場合を考える.
(ⅰ) 各箱で,くじを本引いてはもとに戻す試行を回繰り返したとき
箱において,回中ちょうど回当たる確率は
箱において,回中ちょうど回当たる確率は
である.
(ⅱ) まず,とのどちらか一方の箱をでたらめに選ぶ.次にその選んだ箱において,くじを本引いてはもとに戻す試行を回繰り返したところ,回中ちょうど回当たった.このとき,箱が選ばれる事象を箱が選ばれる事象を回中ちょうど回当たる事象をとすると
である.であるから,回中ちょうど回当たったとき,選んだ箱がである条件付き確率はとなる.また,条件付き確率はとなる.
(2) (1)のとについて,次の事実(*)が成り立つ.
事実(*)
とのはの確率との確率のに等しい.
の解答群
和 | 乗の和 | 乗の和 | 比 | 積 |
(3) 花子さんと太郎さんは事実(*)について話している.
花子:事実(*)はなぜ成り立つのかな?
太郎:とを求めるのに必要なとの計算で,の確率に同じ数をかけているからだよ.
花子:なるほどね.外見が同じ三つの箱の場合は,同じ数をかけることになるので,同様のことが成り立ちそうだね.
当たりくじを引く確率が,である箱である箱である箱の三つの箱の場合を考える.まず,のうちどれか一つの箱をでたらめに選ぶ.次にその選んだ箱において,くじを本引いてはもとに戻す試行を回繰り返したところ,回中ちょうど回当たった.このとき,選んだ箱がである条件付き確率はとなる.
(4)
花子:どうやら箱が三つの場合でも,条件付き確率のは各箱で回中ちょうど回当たりくじを引く確率のになっているみたいだね.
太郎:そうだね.それを利用すると,条件付き確率の値は計算しなくても,その大きさを比較することができるね.
当たりくじを引く確率が,である箱である箱である箱である箱の四つの箱の場合を考える.まず,のうちどれか一つの箱をでたらめに選ぶ.次にその選んだ箱において,くじを本引いてはもとに戻す試行を回繰り返したところ,回中ちょうど回当たった.このとき,条件付き確率を用いて,どの箱からくじを引いた可能性が高いかを考える.可能性が高い方から順に並べるととなる.
の解答群
2021 大学入学共通テスト 本試
易□ 並□ 難□
【4】 円周上に個の点が反時計回りに順に並んでいる.最初,点に石がある.さいころを投げて偶数の目が出たら石を反時計回りに個先の点に移動させ,奇数の目が出たら石を時計回りに個先の点に移動させる.この操作を繰り返す.例えば,石が点にあるとき,さいころを投げての目が出たら石を点に移動させる.次に,の目が出たら点にある石を点に移動させる.
(1) さいころを回投げて,偶数の目が回,奇数の目が回出れば,点にある石を点に移動させることができる.このとき,は,不定方程式の整数解になっている.
(2) 不定方程式
のすべての整数解は,を整数として
と表される.の整数解の中で,を満たすものは
である.したがって,さいころを回投げて,偶数の目が回,奇数の目が回出れば,点にある石を点に移動させることができる.
(3) (2)において,さいころを回より少ない回数だけ投げて,点にある石を点に移動させることはできないだろうか.
(*) 石を反時計回りまたは時計回りに個先の点に移動させると元の点に戻る.
(*)に注意すると,偶数の目が回,奇数の目が回出れば,さいころを投げる回数が回で,点にある石を点に移動させることができる.このとき,である.
(4) 点のうちから点を一つ選び,点にある石をさいころを何回か投げてその点に移動させる.そのために必要となる,さいころを投げる最小回数を考える.例えば,さいころを回だけ投げて点にある石を点へ移動させることはできないが,さいころを回投げて偶数の目と奇数の目が回ずつ出れば,点にある石を点へ移動させることができる.したがって,点を選んだ場合には,この最小回数は回である.
点のうち,この最小回数が最も大きいのは点であり,その最小回数は回である.
の解答群
2021 大学入学共通テスト 本試
易□ 並□ 難□
の二等分線と辺との交点をとすると
である.
また,の二等分線との外接円との交点で点とは異なる点をとする.に着目すると
である.
の辺との両方に接し,外接円に内接する円の中心をとする.円の半径をとする.さらに,円と外接円との接点をとし,直線と外接円との交点で点とは異なる点をとする.このとき
と表せる.したがって,方べきの定理によりである.
の内心をとする.内接円の半径はで,である.また,円と辺との接点をとすると,である.
以上から,点に関する次の(a),(b)の正誤の組合せとして正しいものはである.
(a) 点は点を通る円の周上にある.
(b) 点は点を通る円の周上にある.
の解答群
(a) | 正 | 正 | 誤 | 誤 |
(b) | 正 | 誤 | 正 | 誤 |