数学データベース作成の方針

問題の収集について

 資料はオリジナルに基づくのが本来の姿勢ですが, 実際にはあまりにも膨大であり,また,個人では入手自体が困難です。 今のところは手持ちの資料などによっていますが,必ずしもオリジナルとは 限りません。もし,オリジナル問題との相違で修正が必要でしたら ご指摘いただければと思います。

 今後,掲載する大学の入試問題が入手できない事態も起きてくると 思います。多くの方にご協力願って,正確で豊富な資料を収集,掲載して いけたらよい,と願っています。

 なお,問題そのものの正確さも重要ですが, それとともに,出題された学部・学科,一般入試なのか,推薦入試なのか, といった,付随する情報も重要になると考えます。 こうした点にもできるだけ気を配りながら問題の収集を行っています。

問題の分類について

 データベースにするために,問題にID番号をつけてあります。 13桁の番号になっていますが,最初の4桁は西暦の年度です。 ただし,4月から翌年3月まで,という,学齢による年度です。 夏や秋に行われる入試についても,次の年のものとしてあつかいます。 次の5桁は出題した組織や学校を表すものですが, 今のところは大学入試センターに対して10000を割り当てています。 大学の数は数百ですから,おおげさな桁数ですが,将来, 高校入試や海外の問題などにも対応できるように,余裕を持たせています。

 最後の4桁のうち,上2桁は問題のセットに対応した番号です。 一つの大学で,数学の試験が99種類までのせられる計算です。 ただし,ここでいう問題のセットとは,問題冊子と同一ではありません。 同時に実施される異なる学部で,共通問題を含む場合,そうした複数の 問題冊子をまとめて1セットと定めています。問題の重複を防ぐための対策です。 たとえば,センター試験の数学Iと数学I・Aは1セットとして,1ファイルに してあります。また,下2桁はそのセットの中での問題の番号になります。

 なお,各問題のID番号には,同じ名前でアンカータグがつけてあります。 現時点では無用なものですが,将来,問題の分類,整理をする際に利用するつもりです。

問題についての情報

 すこしくどいのですが,問題1問ごとに出典をつけるようにしました。 問題を印刷して利用する場合,1問ごとで使うことが多いと思います。 ばらばらの状態になっても問題の出典がすぐわかるようにしているわけです。

 また,問題の情報として,わかる限りのものはできるだけ掲載するようにしました。 学部や学科,入試の方式,一般入試や推薦入試の別,配点など, 問題の出題意図を考える際に参考になる情報です。

問題のテキスト

 問題本文を作成するにあたって,オリジナルを尊重することは重要ですが, データベース全体での統一も必要になります。たとえば,問題番号は, それぞれの大学でまちまちですが,ここでは【1】などといった形に統一しました。 そのほかにも,細かな部分で必ずしもオリジナルに従っていないところがありますが, 当然,問題の意図をそこなわないように留意しています。 ただ,ブラウザの特性や,MathMLの限界,私の力量の問題で, オリジナル通りになっていない部分もあります。 まだまだ,改良の余地があります。 この点も,皆さんとともに改善したいと思います。

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