【2】 次のア,イ,ウのおのおのは,(仮定)の部分で述べた条件の下で(推論)と(結論)とを試みたものである.それらの正否ないしは十分性を判断し,次の区分によって答えよ.(したがって,ア,イ,ウの各解答欄には三つずつのマークが入る.)
(ⅰ)(推論)で述べていることが,(結論)とは無関係に判断して,
- 正しいとき
- もっといろいろな場合があり,それを見過ごしているが,ここで考察している場合に限定すれば正しいと考えられるとき
- 上記以外の誤りがあるとき
(ⅱ)(結論)で述べていることが,(推論)とは無関係に判断して,
- (仮定)で述べた条件の下で正しいとき
- (仮定)で述べた条件の下で正しくないとき
(ⅲ)(推論)で述べたことと(結論)で述べたこととの関係について,
- (推論)で述べたことは(結論)で述べたことの理由づけとして十分であるとき
- (推論)で述べたことは(結論)で述べたことの理由づけとしてほぼ十分であるが,少し足りない点があるとき
- (推論)で述べたことは(結論)で述べたことの理由づけとしては非常に不十分である,ないしは,見当ちがいであるとき
ア(仮定)ととにおいて,
(推論)ならば,が成立する.
(結論)である.
イ(仮定)は実数で
(推論)それをに代入して,
(結論)(複号同順)
ウ(仮定)サイコロが二つあり,どちらについても,からまでの目の出る確率はずつである.
(推論)二つを同時に振って出た目の和を考える.起こる場合は,の通りである.
(結論)出た目の和がになる確率はである.