2005 大学入試センター試験 本試験 数学II/数学IIBMathJax

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2005 大学入試センター試験 本試

数学II・数学IIB共通

必答問題

[2]とあわせて配点30点

正解と配点

易□ 並□ 難□

【1】

[1] 座標平面上の 3

A (−1 ,0) B ( cos θ, sinθ ) C (cos 2θ ,sin 2 θ)

について, θ 0° θ180 ° の範囲を動くとき

d=AC +BC

の最大値と最小値を求めよう.

(1) 

であるから

d= |cos θ| + sin θ 2

である.

(2)  t=sin θ2 とおく.

  0° θ 90° のとき 0 t であり, d= t2 + t+2 である.

  90° θ 180° のとき t 1 であり, d= t2+ t2 である.

 したがって, d t= のとき最小値 をとり,このときの θ の値は セソ ° である.また d t= のとき最大値 をとり,このときの θ の値は ツテト ° である.

2005 大学入試センター試験 本試

数学II・数学IIB共通

必答問題

[1]とあわせて配点30点

正解と配点

易□ 並□ 難□

【1】

[2]  x y z は正の数で 2x = ( 52 ) y= 3z をみたしているとする.このとき

a=2 x b= 52 y c= 3 z

とおき, a b c の大小関係を調べよう.

(1)  x=y ( log2 ) であるから

b a= y ( 2 2 log2 )

である.したがって, a b を比べると の方が大きい.

(2)  x=z log2 であるから

c a=z (3 2 log 2 )

である.したがって, a c を比べると の方が大きい.

(3)  35< ( 52 )6 であることを用いると, a b c の間には大小関係

< <

が成り立つことがわかる.

2005 大学入試センター試験 本試

数学II・数学IIB共通

必答問題

配点30点

正解と配点

易□ 並□ 難□

【2】  a を定数とし,放物線

y= x2 +2 a x a3 2 a 2

C ,その頂点を P とする.

(1) 頂点 P の座標は

( アイ , a a2 )

である.したがって,どのような定数 a についても,頂点 P

y=x x2

のグラフ上にある.

(2)  a −3 a< 1 の範囲を動くとする.頂点 P y 座標の値が最大となるのは a= a= クケ のときであり,最小となるのは a= コサ のときである.

(3)  a の値を(2)で求めた クケ コサ とするときの放物線 C をそれぞれ C1 C2 C3 とする.放物線 C2 C3 の方程式は

C2 :y= x2 x+

C3 :y =x2 x

である.

 このとき

である.

(4)  C1 C2 C3 を座標平面上に図示したとき,それらの位置関係を表す最も適当なものは,下の図 0 3 のうち である.ただし,座標軸や曲線名は省略してある.

 三つの放物線 C1 C2 C3 で囲まれた図形の面積は テト である.

0 1 2 3
select-option0 select-option1 select-option2 select-option3

2005 大学入試センター試験 本試

数学II

必答問題

配点20点

正解と配点

易□ 並□ 難□

【3】 円 x2+ y2= 1 C0 とし, C0 x 軸の正の方向に 2a だけ平行移動した円を C1 とする.ただし, a 0< a< 1 とする.また, C0 C1 の二つの交点のうち第 1 象限にある方を A もう一方を B とする.

(1) 円 C1 の方程式は (x アイ ) 2+ y2 = である.

(2)  P ( u,v) 2 A B と異なる C0 上の点とし,三角形 PAB の重心を G とする. G の座標は

( u+ エオ , v )

である.これにより, P C0 から 2 A B を除いた部分を動くときの G の軌跡は,方程式

( x a ) 2+y 2= 1

で与えられる円 D から 2

( , 1 2 )

( , 1 2 )

を除いた部分であることがわかる.

(3) 点 A における円 C1 の接線 l の方程式は

a x+ 1 2 y+ a 1 =0

である. D の中心と l の距離は

| a2 |3

であるから, D l が共有点をもたないような a の値の範囲は

0< a<

である.

2005 大学入試センター試験 本試

数学II

必答問題

配点20点

正解と配点

易□ 並□ 難□

【4】 放物線 y= x2 C とし,放物線 y=a x2 +b x +c a 0 D とする.放物線 D は点 P ( 1,1 ) を通り,さらに, D の点 P における接線 m C の点 P における接線 l に直交しているとする.

(1) 接線 l の方程式は

y= x

である.接線 l m は直交しているから, b a を用いて

b= a

と表される.さらに,放物線 D が点 P を通るから, c a を用いて

c= + 2

と表される. から,放物線 D の頂点 Q a を用いて

Q ( 1+ 1 a , 1 コサ a )

と表される.したがって, a の値が変化するとき,頂点 Q は直線

y= x+

上を動く.

(2) 点 Q が放物線 C 上の点となるのは, a= タチ のときである.このとき,放物線 C x0 の部分と放物線 D x 0 の部分および y 軸によって囲まれた図形の面積は テト 108 である.

2005 大学入試センター試験 本試

数学IIB

選択問題

配点20点

正解と配点

易□ 並□ 難□

xutri

【3】 座標平面上の 3 O (0, 0) P (4,0 ) Q (0,3 ) を頂点とする三角形 OPQ の内部に三角形 ABC があるとする. A B C から直線 OQ に引いた垂線と OQ との交点をそれぞれ A1 B1 C1 とする. A B C から直線 OP に引いた垂線と OP との交点をそれぞれ A2 B2 C2 とする. A B C から直線 PQ に引いた垂線と PQ との交点をそれぞれ A3 B3 C3 とする.

  A1 が線分 B1 C1 の中点であり, B2 が線分 A2 C2 の中点であり, C3 が線分  A3 B3 の中点であるとする.

  AB =( x,y) AC =( z,w) とおく. A1 が線分 B1 C1 の中点であるから w= y である. B2 が線分  A2 C2 の中点であるから  z= x である.線分 AB の中点を D とすると, C3 が線分  A3 B3 の中点であるから

CD PQ =

である.また

PQ =( エオ , ) CD = ( AB AC )

であるから

y= コサ x

である.したがって

AB = x ( 1, コサ ) AC =x ( , )

である.ゆえに

AC= タチ AB cos BAC= テト ナニ

である.

2005 大学入試センター試験 本試

数学IIB

選択問題

配点20点

正解と配点

易□ 並□ 難□

【4】 二つの複素数 p q と三つの異なる複素数 α β γ

α+ β+ γ= 0 α β +β γ+ γ α =p α β γ=q

を満たすとする.複素数 α β γ が複素数平面上で表す点をそれぞれ  A B C とし,三角形 ABC は, AB= AC の直角二等辺三角形であるとする.

 このとき

arg γ α β α =± アイ ° | γ α βα | =

である.ここで,複素数 z の偏角 argz −180° arg z<180° を満たすとする.

 以下 arg γ α β α = アイ ° であるとする.このとき, を用いると

β= エオ + i α γ= クケ i α

である.

 さらに, から

p= α q= α

である.したがって, p q

ツテ p = ナニ q

を満たさなければならない.

 さらに,複素数平面上に点 D があり,四角形 ABDC が正方形であるとき, D を表す複素数は ネノ α である.

2005 大学入試センター試験 本試

数学IIB

選択問題

配点20点

正解と配点

易□ 並□ 難□

【5】 さいころを最大 5 回まで投げ,目の出方に応じてポイントを得る次のゲームを D さんがおこなう. D さんは最初 a ポイントをもっている.

 さいころを投げて, 5 または 6 の目が出る事象を A とする.事象 A が初めて起こった時点では 1 ポイントを得て引き続きゲームを続行し, 2 度目に事象 A が起これば 2 ポイントが加算されて合計 3 ポイントを得て,その時点でゲームを終了する.なお、さいころを 5 回投げても,事象 A が一度しか起こらない場合には, 1 度目に得た 1 ポイントのままで終了する.もし 5 回投げても事象 A が一度も起こらない場合には、あらかじめ定めた m ポイントが減点されて終了する.ただし, a m は自然数で, am とする.

 このゲームが終了した時点での D さんのもつポイント数を確率変数 X とする.

(1)  X=a +1 となる確率は アイ 243 である.

(2) ちょうど 4 回目でゲームが終了する確率は エオ であり,終了する時点が 4 回目または 5 回目となる確率は カキ クケ である.

(3)  3 回目までに一度も事象 A が起こらない確率は サシ である.

 また, 3 回目までに一度も事象 A が起こらないとき, X>a となる条件付確率は である.

(4) 確率変数 X の平均(期待値)は

E(X )= a+ ソタチ ツテ m 243

で, E (X )> a となるような最大の自然数 m トナ である.

2005 大学入試センター試験 本試

数学IIB

選択問題

配点20点

正解と配点

易□ 並□ 難□

【6】 ある銀行では毎期末に預金残高に対し 5% の利率で利息がつく.この銀行に,たとえば a 万円を一期間預金すると,期末には  1.05×a 万円の預金残高になることになる.

 第 1 期の初めに, A さんはこの銀行に b 万円の預金を持っている. A さんは,まず b 万円から第 1 期分 m 万円を引き出す.残りの預金に対し第 1 期末に 5% の利息がつく.ここで, b>m とする.第 2 期目からも毎期初めにこの預金から m 万円ずつを引き出す予定である.ただし,預金残高が m 万円に満たないときは,その全額を引き出すものとする.

 以下の問題中, INT(X) X を超えない最大の整数を表す関数である.

(1) 預金残高が 0 円になるのに何期間を要するかを調べるため,次の〔プログラム1〕を作った.このプログラムでは,自然数 b m を与えるとき,第 n 期初めに預金を引き出した直後に預金残高が 0 円になれば,そのときの自然数 n を出力する.

〔プログラム1〕

 このプログラムの空欄 アイウ をうめて,プログラムを完成せよ.

(2) このプログラムの 160 行を変更して,最終期の引き出し金額の 1 万円未満を切り捨てたものも出力するようにするには,160 行を と変更すればよい.ただし,この金額の単位は万円とする.また, については,当てはまるものを,次の 0 5 から一つ選べ.

(3) 第 1 期初めの預金額を 2150 万円,引き出し額を 100 万円とすると第 1 期末の預金残高は,約 2152 万円となり,第 1 期初めの 2150 万円より増える.

 一般に,毎期の始めに m 万円引き出すものとし,第 n 期末の預金残高を cn 万円とする.このとき, cn+ 1=1.05 (c nm ) であるので

c n+ 1 cn =1.05 ( cn c n1 ) n =1 2

が成り立つ.ただし, c0= 2150 とする.

 よって c1 c0 0 ならば,預金残高は減少しないことがわかる.ここで, c1 m c0 によって決まり, c1 c0 0 を満たす最大の自然数 m オカキ である.

(4) 次に, A さんの預金残高が n 期間にわたり 0 円にならないために必要な第 1 期初めの預金額 b 万円を計算するため,次の〔プログラム2〕を作った.このプログラムでは,自然数 n m を与えるとき,預金残高が n 期間にわたり 0 円にならないために必要な第 1 期初めの預金額 b 万円を計算する.ただし, n2 とする.

〔プログラム2〕

 このプログラムの空欄 クケコ をうめて,このプログラムを完成せよ.ただし, については,当てはまるものを,次の 0 4 から一つ選べ.

 このプログラムを実行して N=? に対し 3 M=? に対し 90 を入力したとき,170 行において シスセ と出力される.このとき,140 行は 回実行される.

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