2005 大学入試センター試験 追試験 数学II/数学IIBMathJax

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2005 大学入試センター試験 追試

数学II・数学IIB共通

必答問題

[2]とあわせて配点30点

正解と配点

易□ 並□ 難□

【1】

[1]  A B 0<A< B を満たす定数とする. 0° θ<180 ° の範囲で関数

f(θ )=A sin2 θ+( A+B) sin θcos θ+ Bsin 2θ

の最大値が 10+2 29 ,最小値が 102 29 であるとする.

(1)  A=b a B= b+a とおいて の右辺を変形すると

f(θ )= ( cos2 θ sin2 θ) + イウ sin θ cos θ+

f (θ ) = a2+ b2 sin ( θ +α) +

となる.ただし, α

tanα =

を満たす角で 0°< α<90 ° とする.

(2)  f(θ ) が最大となるのは

θ= クケ ° α

のときで,最小となるのは

θ= サシス ° α

のときである.また, f( θ) の最大値,最小値の条件を用いると

A= B= ソタ

であることがわかる.

2005 大学入試センター試験 追試

数学II・数学IIB共通

必答問題

[1]とあわせて配点30点

正解と配点

易□ 並□ 難□

【1】

[2] 不等式

log2 27log 12 ( x1) +3 log5 {27 ( x1) }<0

を満たす x の値の範囲を求めよう.

  d= log10 2 とおくと

log2 27= log 103 log12 (x 1)= 1 log10 (x 1 )

log5 { 27 (x 1 )}= log10 3+ log10 ( x 1)

であるから, を解くことは不等式

log 10 3+log 10 ( x 1) <0

を解くことと同じである.これにより,求める x の値の範囲は

< x< ノハ ヒフ

である.

2005 大学入試センター試験 追試

数学II・数学IIB共通

必答問題

配点30点

正解と配点

易□ 並□ 難□

【2】 定数 a b に対して, f(x )=2 x3 ax2 +bx とおく.関数 f(x ) は条件

(★)  0<x <1 の範囲で極大値と極小値をもつ

を満たすとする.

(1) このとき,定数 ab が満たす条件を求めよう.

●導関数 f (x) = x2 イウ x+ について,方程式 f (x)= 0 0<x< 1 の範囲に二つの異なる解をもつ.したがって, x が変数全体を動くときの導関数 f (x) の最小値 a 2 は負である.

f (x) が最小値をとる x の値 0 1 の間にある.

f (0) f (1) の値は である.ただし, に当てはまるものを,次の 0 5 から一つ選べ.

0  ともに正 1  ともに負
2  一方が正,もう一方が負 3  ともに  0
4  一方が  0 もう一方が正 5  一方が 0 もう一方が負

 以上から,関数 f(x ) が条件(★)を満たすような点 (a,b ) 全体を座標平面上に図示すると,下の図 の影をつけた部分となり,その部分の面積は である.ただし, については,当てはまるものを,下の図 0 5 から一つ選べ.

0 1 2
glaph0 glaph1 glaph2
3 4 5
glaph3 glaph4 glaph5

(2) 関数 f(x ) が条件(★)を満たすような a b で,ともに整数となるのは a= b = のみである.このとき,関数 f(x ) x= 1 で極大となる.

f (x )= ( 1 x 16 ) f ( x) 13 x+ 1 6

と変形できるので, f(x ) の最大値は テト である.

2005 大学入試センター試験 追試

数学II

必答問題

配点20点

正解と配点

易□ 並□ 難□

【3】  O を原点とする座標平面において,方程式 x2+ y2 =4 で表される円を C とする.点 A (6 ,0) を通り,円 C に接する傾きが負の直線を l とし,その接点を P とする.

(1) 直線 l の方程式は

x+ y =0

であり, P の座標は

( , )

である.

(2)  x 軸の正の部分に中心 O1 をもち, l に接し,かつ C に外接する円を C1 とする.また,線分 PO1 C1 の交点を B とする. C1 の方程式は

( x ) 2 + y2 =

であり, B の座標は

( サシ , )

である.

(3) 三角形 OO1B の外接円は原点を通る円であり,その方程式は

x2 + y2 x+ y=0

である.

2005 大学入試センター試験 追試

数学II

必答問題

配点20点

正解と配点

易□ 並□ 難□

【4】 点 (0,a ) P とし,放物線 y=x 2 C とする.また, C 上の点 Q ( t,t2 ) をとる.

(1)  a=15 とし, t 0<t< 15 の範囲を動くとする.点 P Q および点 R ( 0,t 2) を頂点とする三角形の面積の最大値を求めよう.三角形 PQR の面積 f (t )

f (t )= 12 ( t + イウ t)

である.関数 f(t ) の導関数は

f (t )= 2 (t + )

であるから,三角形 PQR の面積は t= のとき最大値 をとる.

(2) 点 P ( 0,a) を固定し,点 Q ( t,t2 ) が放物線 C 上を動くとき, P Q の距離の 2 PQ2 の最小値 g(a ) を求めよう. T=t2 とおくと

PQ2 = T2 + ( サシ ) T+

と表される.よって,この最小値 g(a )

a のとき

a< のとき

である. g(a ) a の関数とみると

01 g (a )d a = ヌネ

である.

2005 大学入試センター試験 追試

数学IIB

選択問題

配点20点

正解と配点

易□ 並□ 難□

【3】 一辺の長さが 2 の正三角形 ABC 3 AB BC CA の中点をそれぞれ D E F とする. 0<a <1 として,線分 AD (1 a):a に内分する点を O ,線分 CE a:(1 a) に内分する点を P とし,直線 OP と直線 EF の交点を Q 直線 OP と直線 DF の交点を R とする.さらに, AD =x AF = y とおく.

(1) ベクトル x y

| x | = | y | = x y =

を満たす.

(2) ベクトル OP

OP =( エオ ) x +( ) y

と表される. OP の大きさの 2 乗は

| OP | 2= ( a + )

である.

(3)  OQ OR OP で表せば

OQ = OP OR = + OP

である.( は解答の順序を問わない.)

(4)  OP OB のなす角を θ とするとき

cos2 θ= a2 (a + )

である. θ=45° のとき, a の値は a= ナニ である.

2005 大学入試センター試験 追試

数学IIB

選択問題

配点20点

正解と配点

易□ 並□ 難□

【4】 複素数 z=a (cosα +isin α) w=b (cos β+i sinβ)

zw= 4i arg zw= 60°

を満たしているとする.ただし, a b は正の実数, α β 0° 以上 180° 以下の角とし, arg zw zw の偏角を表す.

(1) このとき

a b= α+β = イウ ° α β= エオ °

である.したがって

α = カキ ° β = クケ °

である.

(2)  0°<θ <180° を満たす θ に対して

z= z(cos θ+i sinθ ) w=w (cos θ+i sinθ )

とおく.積 z w と和 z+ w がともに実数になるような a b θ の値を求めよう.

 まず,積 z w が実数となるのは, θ= コサ ° または θ= シスセ ° のときである.

  θ= コサ ° のとき,和 z+ w の虚部は

32 ( + )

である.( は解答の順序を問わない.)したがって,この場合 z+w は実数にはならない.

 また, θ= シスセ のとき, z+ w の虚部は

1 2 ( )

である.

 したがって,和 z+ w も実数となるような a b θ の値は,それぞれ a= b = θ= シスセ である.そのとき z w 2 次方程式 の解になる.ただし, に当てはまるものを,次の 0 9 から一つ選べ.

0 x2+ 2x+ 4=0 1 x2+ 2x 4=0
2 x2 2 x+4 =0 3 x2 2 x 4 =0
4 x2+ 3 x +4= 0 5 x2+ 3x 4= 0
6 x2 +2 3 x +4= 0 7 x2 +2 3 x 4= 0
8 x2 2 3 x +4= 0 9 x2 2 3 x 4 =0

2005 大学入試センター試験 追試

数学IIB

選択問題

配点20点

正解と配点

易□ 並□ 難□

【5】  a を自然数とする.条件

|m | 1 0 n2 a+1

を満たす整数 m n を,それぞれ x 座標, y 座標とする座標平面上の点の集合を S とする.集合 S から 1 点を選ぶ試行を独立に 3 回繰り返し,選んだ点を順に A B C とする.

(1) 集合 S の要素の個数は, a + である.したがって,点 A B C を選ぶ場合の数は ( a+ ) である.点 A B C がすべて異なる確率は

エオ a2 + カキ a + クケ 18 (a +1)

である.

(2) 点 A B C がすべて異なり,傾きが正の同一直線上にあるとする.このとき,その傾き b は自然数となり,その範囲は

b

である.

  b は不等式 を満たす自然数とする.点 A B C がすべて異なり,かつそれらが傾き b の同一直線上にあるような点 A B C の選び方の総数を求めよう.たとえば,点 A ( −1, 2 ( )+ 1) ,点 B (1 ,2 a+1 ) ,点 C (0, 2 ab+ 1) とする選び方はその例である.求める場合は,全部で

ソタ ( +1 )

通りある.

(3) 確率変数 Y を次のように定める.

● 選んだ点 A B C がすべて異なり,かつそれらが,傾きが正の同一直線上にあるとき,点 A B C y 座標の最大値と最小値の差を Y の値とする.

● それ以外のとき, Y=0 とする.

  b は(2)の不等式 を満たす自然数とする.点 A B C がすべて異なり,かつそれらが傾き b の同一直線上にあるとき, Y= b である.

 以下, a=2 とする.このとき, Y の平均(期待値)は

3

であり, Y2 の平均は

3

である.したがって, Y の分散は

ネノハヒ 310

である.

2005 大学入試センター試験 追試

数学IIB

選択問題

配点20点

正解と配点

易□ 並□ 難□

【6】 自然数 X の正の平方根の整数部分を求めるために,以下の考察をおこなった後,プログラムを作成する.

(1) 自然数 X

AX <A+2 B

を満たしているとする.ただし, A 2B は自然数とする.このとき

AX <A+B A+B X< A+2 B

のどちらか一方が成り立つ.不等式 a=A b= B2 とおくと X< となる.不等式 は, a=A+ B b= B2 とおくと X< となる.特に, b= 12 のとき, a の解が X の整数部分となっている. に当てはまるものを,それぞれ次の 0 4 から一つずつ選べ.ただし,同じものを繰り返し選んでもよい.

(2)  X<2 2n +2 を満たす最小の整数 n に対して A=2 n B=2 n1 とおくと, A2 X< (A +2B )2 が成立している.つまり

A X<A +2B

である.そこで(1)での考察を用いてプログラムを作成する.

〔プログラム〕

 このプログラムの 4 か所の空欄をうめて,プログラムを完成せよ.ただし, については,当てはまるものを,それぞれ次の 0 4 から一つずつ選べ.ただし,同じものを繰り返し選んでもよい.

(3) このプログラムを実行し,変数 X に 5 を入力する.160 行を終了したとき,変数 A の値は ,変数 B の値は であり,プログラム終了時における 210 行の出力は である.また,変数 X に 1024 を入力すると,140 行は 回,200 行は 回実行される.

(4) このプログラムの 120 行と 180 行をそれぞれ

と変更すると,X の 乗根の整数部分を求めるプログラムになる.

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