2006 大学入試センター試験 本試験 数学II/数学IIBMathJax

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2006 大学入試センター試験 本試

数学II・数学IIB共通

必答問題

[2]とあわせて配点30点

正解と配点

易□ 並□ 難□

【1】

[1]  0° θ< 180° の範囲で関数 f (θ ) =3 cos2 θ +4sin θ を考える.

  sin θ=t とおけば

cos2 θ = t

であるから, y=f (θ ) とおくと

y= t + t+

である.したがって, y の最大値は キク 3 であり,最小値は である.

 また, α 0°< α<90 ° を満たす角度で f (α )= 3 のとき

sin (α+ 30°) = +

である.

2006 大学入試センター試験 本試

数学II・数学IIB共通

必答問題

[1]とあわせて配点30点

正解と配点

易□ 並□ 難□

【1】

[2] 不等式

2 log3 x 4 logx 275 (*)

が成り立つような x の値の範囲を求めよう.

(1) 不等式(*)において, x は対数の底であるから

x= かつ x

を満たさなければならない.また

logx 27 = log3 x

である.

(2) 不等式(*)は

< x< のとき ( log3 x ) 2 log3 x テト 0

x> のとき ( log3 x ) 2 log 3 x テト 0

と変形できる.したがって,求める x の値の範囲は

< x < x ヌネ

である.

2006 大学入試センター試験 本試

数学II・数学IIB共通

必答問題

配点30点

正解と配点

易□ 並□ 難□

【2】  a を正の実数として, C1 C2 をそれぞれ次の 2 次関数のグラフとする.

 また, C1 C2 の両方に接する直線を l とする.

(1) 点 ( t, t2 ) における C1 の接線の方程式は

y= tx t

であり,この直線が C2 に接するのは t = のときである.したがって,直線 l の方程式は

y= x

であり, l C2 の接点の座標は

( カキ + , ケコ + )

である.

(2)  C1 C2 の交点を P とすると, P の座標は

(a+ , ( a+ ) 2 )

である.点 P を通って直線 l に平行な直線を m とする.直線 m の方程式は

y= x+a

である.直線 m y 軸との交点の y 座標が正となるような a の値の範囲は a> である.

  a> のとき, C1 x0 の部分と直線 m および y 軸で囲まれた図形の面積 S a を用いて

S= ( + 1) ( ナニ 1 )

と表される.

2006 大学入試センター試験 本試

数学II

必答問題

配点20点

正解と配点

易□ 並□ 難□

【3】 座標平面上で,連立不等式

{ x2+ y2 1 x+y1 3x y3

の表す領域を D とし,原点を中心とする半径 1 の円を C とする. a を実数とし,点 A ( 5 3 ,0 ) を通り,傾きが a の直線を l とする. l D が共有点をもつような a の最大値と最小値を求めよう.

(1)  C と直線 x+y= 1 の共有点の座標は

(0, ) ( ,0 )

であり, C と直線 3x y=3 の共有点の座標は

( , オカ ) ( ,0 )

である.

(2)  C l が接するのは, a= または a= のときであり,このときの接点の x 座標は である.

 したがって, l D が共有点をもつような a の最大値は であり,最小値は セソ である.

2006 大学入試センター試験 本試

数学II

配点20点

新課程履修者は必答

旧課程履修者は【5】との選択解答

正解と配点

易□ 並□ 難□

【4】  a b c を実数とする.整式

P(x )= 2 x3 a x2 bx c

は, P(1 )= 6 P(2 )= 8 を満たすとする.

(1)  P(x ) (x 1 ) (x2 ) で割った余りは x+ である.

(2)  b c a を用いて

と表される.

(3)  Q (x)= P (x) 6 とおくと,(2)より

Q(x ) =(x ) ×{ 2x 2 (a ) x + a シス }

と表される.

 方程式 Q (x )=0 が虚数の解をもつような a の値の範囲は

< a< ソタ

である.

  a < a< ソタ を満たすとき,方程式 Q (x) =0 の解のうち,虚数の解の実部が整数となるのは a= チツ のときであり,この解の実部は ,虚部は である.

2006 大学入試センター試験 本試

数学II

配点20点

旧課程履修者のみ【4】との選択解答

正解と配点

易□ 並□ 難□

【5】  3 次関数

y=x3 3 x2

のグラフを C とする. a を実数として,座標平面上に点 P( 3,a ) をとる.

(1) 点 Q ( t, t3 3 x2 ) における C の接線が点 P を通るとき

アイ t3 + ウエ t2 オカ t=a

が成り立つ.

f( t)= アイ t 3+ ウエ t 2 オカ t

とおくと,関数 f( t) t= で極小となり, t= で極大となる.

 したがって,点 P を通る C の接線の本数が 2 本となるのは

a= a= コサ

のときであり, a= のときの 2 本の接線の傾きは

である.ただし, は解答の順序を問わない.

(2) 点 P を通る C の接線の本数とその傾きの符号は

である. に当てはまるものを,次の 0 5 のうちから一つずつ選べ.

2006 大学入試センター試験 本試

数学IIB

配点20点

新課程履修者は【3】〜【6】のいずれか2問選択解答

旧課程履修者は【3】〜【8】のいずれか2問選択解答

正解と配点

易□ 並□ 難□

【3】  a b c を相異なる実数とする.数列 { xn } は等差数列で,最初の 3 項が順に a b c であるとし,数列 { yn } は等比数列で,最初の 3 項が順に c a b であるとする.

(1)  b c a を用いて

b= アイ a c= エオ a

と表され,等比数列 { xn } の公差は カキ a である.

(2) 等比数列 { yn } の公比は アイ であるから, {y n} の初項から第 8 項までの和は, a を用いて

ケコサ シス a

と表される.

(3) 数列 { zn } は最初の 3 項が順に b c a であり,その階差数列 { wn } が等差数列であるとする.このとき, {w n } の公差は a であり, {w n} の一般項は

wn = n チツ a

である.したがって、数列 { zn } の一般項は, a を用いて

zn = a ( n2 ニヌ n + ネノ )

と表される.

2006 大学入試センター試験 本試

数学IIB

配点20点

新課程履修者は【3】〜【6】のいずれか2問選択解答

旧課程履修者は【3】〜【8】のいずれか2問選択解答

正解と配点

易□ 並□ 難□

【4】 平面上の三つのベクトル a b c

| a |= | b |= | c |= | a + b |= 1

を満たし, c a に垂直で, b c >0 であるとする.

(1)  a b の内積は

a b = アイ

である.また

|2 a + b |=

であり, 2 a + b b のなす角は オカ ° である.

(2) ベクトル c a b で表すと

c = (a + b )

である.

(3)  x y を実数とする.ベクトル p = x a + y c

0 p ˙ a 1 0 p ˙ b 1

を満たすための必要十分条件は

x x yx +

である. x y が上の範囲を動くとき, p c は最大値 をとり,この最大値をとるときの p a b で表すと

p = a + b

である.

2006 大学入試センター試験 本試

数学IIB

[2]とあわせて配点20点

新課程履修者は【3】〜【6】のいずれか2問選択解答

旧課程履修者は【3】〜【8】のいずれか2問選択解答

正解と配点

易□ 並□ 難□

【5】

[1] 次の資料は 2 科目の小テストに関する 5 人の生徒の得点を記録したものである. 2 科目の小テストの得点をそれぞれ変量 x y とする.

生徒番号 1 2 3 4 5
x 3 4 5 4 4
y 7 9 10 8 6

 以下,計算結果の小数表示では,指定された 桁数けた の一つ下の桁を四捨五入し,解答せよ.途中で割り切れた場合は,指定された桁まで 0 にマークすること.

(1) 変量 x の分散を小数で求めると, . となる.

(2) 変量 y を使って新しい変量 t

t=y

で定めると,変量 t の平均は 0 になる.

(3) 変量 y を使って新しい変量 u

u= y

で定めると,変量 u の分散は x の分散と同じになる.

(4) 変量 x と変量 y の相関係数を r 変量 x と変量 u の相関係数を r とし,それぞれの 2 乗を r2 ( r )2 で表すと

r2= . キク ( r ) 2= . コサ

となる.

2006 大学入試センター試験 本試

数学IIB

[1]とあわせて配点20点

新課程履修者は【3】〜【6】のいずれか2問選択解答

旧課程履修者は【3】〜【8】のいずれか2問選択解答

正解と配点

易□ 並□ 難□

相関図

【5】

[2] 変量 p と変量 q を観測して資料に対して,相関図(散布図)を作ったところ,右のようになった.ただし,相関図(散布図)中の点は,度数 1 を表す.

(1) 二つの変量 p q の相関係数に最も近い値は である. に当てはまるものを,次の 0 6 のうちから一つ選べ.

相関表

(2) 同じ資料に対して度数をまとめた相関表を作ったところ,右のようになった.例えば,相関表中の 7 7 という数字は,変量 p の値が 60 以上 80 未満で変量 q の値が 20 以上 40 未満の度数が 7 であることを表している.

 このとき,変量 p のヒストグラムは であり,変量 q のヒストグラムは である. に当てはまるものを,次の 0 5 のうちから一つずつ選べ.



0 1 2
select-option0 select-option1 select-option2
3 4 5
select-option3 select-option4 select-option5

2006 大学入試センター試験 本試

数学IIB

配点20点

新課程履修者は【3】〜【6】のいずれか2問選択解答

旧課程履修者は【3】〜【8】のいずれか2問選択解答

正解と配点

易□ 並□ 難□

【6】  2 以上の自然数 n を素因数分解し,その結果を出力するプログラムを作成した.

〔プログラム〕

 ただし,100 行,110 行,160 行は,それぞれ次の各行と同じ意味である.

また,120 行〜 150 行は

120 IF THEN I=I+1:GOTO イウエ

と同じ意味であり,170 行〜 200 行は

170 IF N=1 THEN PRINT I:GOTO オカキ

と同じ意味である.

(1)  は「 N I で割り切れない」ということを意味する条件である. に当てはまるものを,次の 0 5 のうちから一つ選べ.ただし,INT(X) は X を超えない最大の整数を表す.

(2) プログラム中の イウエ オカキ に当てはまる剛番号を入れよ.

(3) プログラムを実行し,変数 N に 60 を入力したとき,160 行は 回実行され,180 行は 回実行される.また,変数 N に 61 を入力したとき,160行は 回実行され,180 行は 回実行される.

  に当てはまるものを,次の 0 7 のうちから一つずつ選べ.ただし,同じものを選んでもよい.

(4)  n を素数でない自然数とする.このプログラムを変更し, n の約数のうち素数であるものを,重複なく順に出力するようにするには,160 行を削除して次の 161 行〜 164 行を追加し,さらに 210 行の" * "を" , "と変更すればよい.

 このとき, に当てはまるものを,次の 0 7 のうちから一つ選べ.

 また, スセソ に当てはまる行番号を入れよ.

2006 大学入試センター試験 本試

数学IIB

配点20点

旧課程履修者は【3】〜【8】のいずれか2問選択解答

正解と配点

易□ 並□ 難□

【7】 複素数 z=x+ yi y>0 を満たすとする.複素数平面上で z を表す点を P 0 を表す点を O 1 を表す点を A とする.点 B は直線 OA に関して P と同じ側にあり, OAB は正三角形であるとする.点 Q は直線 OP に関して A と反対側にあり, OPQ は正三角形であるとする.また,点 R は直線 AP に関して O と反対側にあり, PAR は正三角形であるとする.点 Q R が表す複素数をそれぞれ z1 z2 とする.

(1) 点 B が表す複素数 β

β= + i

である.点 Q は, P O のまわりに エオ ° だけ回転した点であるから z1 = である. に当てはまるものを,次の 0 5 のうちから一つ選べ.

0 β z 1 zβ 2 β z
3 zβ 4 z+β 5 z+ 1β

 点 R は, A P のまわりに エオ ° だけ回転した点であるから, z2 = である. に当てはまるものを,次の 0 5 のうちから一つ選べ.

0 z+β (1 z) 1 β( 1z) 2 1+β( 1z )
3 z+ 1z β 4 1z β 5 1+ 1z β

 したがって, w= z1 β z2 β とおくと

w= クケ + i z 1 z

である.

(2)  BQ BR が垂直に交わるのは w が純虚数のときであり,このとき,点 P はつねに i を表す点を中心とする半径 の円周上にある.

2006 大学入試センター試験 本試

数学IIB

配点20点

旧課程履修者は【3】〜【8】のいずれか2問選択解答

正解と配点

易□ 並□ 難□

【8】  1 個のさいころを 4 回続けて投げる反復試行を行う. i=1 2 6 それぞれについて, i の目の出た回数を Zi とする.ただし, 4 回投げて i の目が一度も出ない場合には, Zi=0 とする. Z1 Z2 Z6 の値の最大値を X とし, Z1 Z2 Z6 の値のうち 1 以上のものの最小値を Y とする.例えば,出た目が 4 4 2 6 のときは, Z1 =0 Z2 =1 Z3 =0 Z4 =2 Z5 =0 Z6 =1 であり, X=2 Y=1 である.

 以下では, Y=k となる確率を P(Y =k) で表す.

(1)  P(Y= 4)= イウエ である.

(2)  P(Y= k)= カキ である.

(3)  P(Y= k)>0 となる k 個あり, P(Y= 1)=  ケコ サシ である.また, Y の平均は スセ ソタ で,分散は ツテ である.

(4)  X2 となる条件のもとで, Y=2 となる条件つき確率は トナ ニヌ である.

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