2012 大学入試センター試験 追試験験 数学II・数学IIBMathJax

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2012 大学入試センター試験 追試験

数学II・数学IIB共通問題

配点15点

正解と配点

易□ 並□ 難□

【1】

[1] 不等式

log3 (x2 -2x )<1

を満たす x に対して

u=log2 ( 2x2 +2 x+1)

とおく. u の値が整数となる x と,そのときの u の値を求めよう.

 真数は正であることに注意して,不等式 を満たす x のとり得る値の範囲を求めると

- <x< <x<

となる.ただし,対数 log ab に対し, a を底といい, b を真数という.

  <x< のとき, 2x2 +2 x+1 のとり得る値の範囲を考えると, u の値が整数となるのは

2x2 +2 x+1= オカ

となる場合であり,このとき, u= である.また, <x< を満たす方程式 の解は

x= -1+ クケ 2

である.

 同様に, - <x< のとき, u の値が整数となるのは

2x2 +2 x+1=

となる場合であり,このとき, u= シス である.また, - <x< を満たす方程式 の解は

x= セソ

である.

2012 大学入試センター試験 追試験

数学II・数学IIB共通問題

配点15点

正解と配点

易□ 並□ 難□

【1】

[2] 関数

f( x)= x2+ 4( 3 tanθ 1+ tan2 θ -3 ) x +3 ( sin2 θ+3 cos2 θ) 2

について,すべての実数 x に対して f (x) >0 が成り立つような θ の値の範囲を求めよう.ただし, - π2< θ< π2 とする.

 不等式 f (x) >0 がすべての実数 x に対して成り立つための条件は, 2 次方程式 f (x )=0 の判別式 D D 0 を満たすことである. に当てはまるものを,次の 0 2 のうちから一つ選べ.

  2 倍角の公式により

sin2 θ+3 cos2 θ= + cos2 θ

3 tanθ 1+ tan2 θ= sin 2θ

であるから,判別式 D

D=12 ( sin 2θ +cos2 θ) ×( sin2 θ-cos 2θ- )

と表すことができる.

 ここで

sin2 θ-cos 2θ- 0

である. に当てはまるものを,次の 0 2 のうちから一つ選べ.

 また

sin2 θ+cos 2θ = sin( 2θ+ π )

であるから,条件 D 0 により,不等式 f (x) >0 がすべての実数 x に対して成り立つような θ のとり得る値の範囲は

- π ハヒ <θ < ハヒ π

であることがわかる.

2012 大学入試センター試験 追試験

数学II・数学IIB共通

配点30点

正解と配点

易□ 並□ 難□

【2】 座標平面上で,放物線 y= x2+ 2x- 3 C とする.

  C 上の点 (a ,a2 +2a -3) における C の接線の方程式は

y= ( アイ + ) x-a -

である.特に, a=0 のときの接線の方程式は

y= x-

となる.

 実数 b c b< 0<c を満たすとする.放物線 C と接線 および 2 直線 x =b x= c で囲まれた二つの部分の面積の和 S

S= 1 ( - )

である.

  0 以上の実数 t を用いて, b c

b=- | t-1| -4 c=4 t+1

とおくことにする.このとき, S t を用いて表し, t の値が変化するときの S の最小値を求めよう.

  0t 1 のとき

S = 1 { ( t+ ) - (t- ) }

となり, t>1 のとき

S = 1 { ( t+ ) +( t+ ) }

となる.

  0 t1 のとき, t の増減を調べると, S

t=

で最小値をもつことがわかる.

  t>1 のとき, t の値が増加すると, S することがわかる. に当てはまるものを,次の 0 3 のうちから一つ選べ.

 以上により, t0 における S の最小値は

テトナ

である.

2012 大学入試センター試験 追試験

数学II

配点20点

正解と配点

易□ 並□ 難□

【3】  O を原点とする座標平面上に点 A (4 ,2) をとり, 2 O A からの距離の比が 3:1 である点の軌跡を C とする.

(1) 点 P C 上を動くとき,三角形 OAP の面積の最大値を求めよう.

  P C 上にあるとき, OP2= AP2 であるから, C は円

(x - ) 2+ (y- ) 2= エオ

である.

  P が円 C 上を動くとき, OA を底辺とする三角形 OAP の高さの最大値は カキ であるから,三角形 OAP の面積の最大値は である.また,そのときの点 P の座標は

( + , - )

または

( - , + )

である.

(2) 三角形 OAP の面積が 5 となるような C 上の点 P で,直線 OA の上側にあるものを求めよう.

 三角形 OAP の面積が 5 となるのは, P と直線 OA の距離が となるときである.直線 OA との距離が であり,直線 OA の上側にある点 ( x,y ) の軌跡は直線

y= 1 x+

である. から,求める点 P の座標は

( + , + )

または

( - , - )

である.

2012 大学入試センター試験 追試験

数学II

配点20点

正解と配点

易□ 並□ 難□

【4】  a を実数として, x 3 次式

P( x)= x3+ (a- 2) x2 + (a2 -5a +3) x+a 2-6 a+6

を考える. P( x) x+ 1 で割ったときの商を Q (x ) 余りを R とする.

(1)  P( -1) = であるから, R= であり

Q( x)= x2+ ( - ) x +a - a+

である.

(2)  a を整数として,方程式 P (x) =0 が異なる三つの整数を解にもつときの a の値を求めよう.

  Q( x)= 0 が異なる二つの実数解をもつような整数 a を小さい順に並べると, となる.この三つのうちで, a= のとき, P( x)= 0 2 重解をもち, a= のとき, P( x)= 0 は整数でない解をもつので,条件を満たさない. a= のとき, P( x)= 0 が異なる三つの整数を解にもち,これらの解を小さい順に並べると x = セソ タチ となる.

(3) 方程式 Q (x) =0 の二つの解を α β とする.

α3+ β3= -2

を満たすときの a の値を求めよう.解と係数の関係から

α+β = -

αβ= ( - ) 2-

であり,このことと から a の値を求めると

a= ±

となる.

2012 大学入試センター試験 追試験

数学IIB

選択問題

配点20点

正解と配点

易□ 並□ 難□

【3】  {an } a 2=162 で公比が 3 の等比数列とする.この数列の一般項は

an= アイ n-1

である. {bn } b 1= a12

bn+ 1=3 bn +an n= 1 2 3

で定められる数列とし,自然数 n に対して, xn= b n3n とおく. から xn+1 =x n+ となるので, xn を求めることにより { bn } の一般項が得られる.特に b103 10= x10= オカ である.

 自然数 n に対して, Sn= k=1 n bk とおく. から

Sn+ 1- キク =3S n+ k =1n ak n= 1 2 3

である.したがって, Sn+ 1= Sn+ bn+ 1 に注意して計算すると S n が得られる.特に, S103 10= ケコ である.

  {c n} c 1=3

cn+ 1=3 cn +bn n= 1 2 3

で定められる数列とし,自然数 n に対して, yn= c n3n とおく. から yn+1 =y n+ n+ となるので, yn を求めることにより { cn } の一般項が得られる.特に, c103 10= y10= スセソ である.

 自然数 n に対して, Tn= k=1 n cn とおく. から

Tn+ 1- =3 Tn+ Sn n=1 2 3

となるので

Tn= ( n2- n+ ) n +1- n =1 2 3

である.

2012 大学入試センター試験 追試験

数学IIB

選択問題

配点20点

正解と配点

易□ 並□ 難□

2012年センター試験追試験数学IIB【4】の図

【4】  OP=1 OQ=2 POQ=90 ° である三角形 OPQ において,線分 OP 2 :1 に内分する点を L 線分 OQ a :(1 -a) に内分する点を M とする.ただし, 0<a <1 とする.さらに,線分 PQ 上に点 N LMN =90° となるようにとる.

OP =p OQ =q とおき, PN:NQ= b:( 1-b ) とする.

(1)  ML | ML | a を用いて

ML = p - q | ML |= 1+ a 2

と表される.

(2)  | MN | a を用いて表そう.まず, MN a b を用いて

MN =(1 - ) p +( - ) q

と表される. ML MN = であるから, b= 1+ a 2 + a である.

 したがって, | MN | a を用いて

| MN |= ( -a) + a 1+ a2

と表される.

(3) 三角形 LMN と三角形 QOP は相似であるとする.直線 OQ と直線 LN の交点を求めよう.

  | ML |= | MN | であるから, a= テト b= ニヌ である. s を実数とし,直線 LN 上に点 R LR =s LN となるようにとる. OR s を用いて

OR =( - s ) p + ニヌ sq

と表される. s= のとき, R は,直線 OQ 上の点でもあるので,直線 OQ と直線 LN の交点となる.

2012 大学入試センター試験 追試験

数学IIB

選択問題

配点20点

正解と配点

易□ 並□ 難□

【5】 次の表は,五つの教科について,好きな順に 1 から 5 の順位を同じ順位がないように, 10 人の生徒につけてもらった結果をまとめたものである.

  教科 1 教科 2 教科 3 教科 4 教科 5
生徒 1 4 3 1 2 5
生徒 2 5 4 2 3 1
生徒 3 1 3 5 4 2
生徒 4 4 5 2 3 1
生徒 5 3 2 4 1 5
生徒 6 4 3 2 5 1
生徒 7 1 4 5 3 2
生徒 8 2 3 5 1 4
生徒 9 1 5 2 3 4
生徒 10 4 5 2 1 3
中央値 A 3.5 2.0 3.0 2.5
平均値 2.9 3.7 3.0 2.6 B
分 散 2.09 C 2.20 1.64 2.36

 以下,小数の形で解答する場合,指定された けた 数の一つ下の桁を四捨五入し,解答せよ.途中で割り切れた場合,指定された桁まで 0 にマークすること.

(1) 教科 1 について 10 人の順位の中央値 A . 教科 5 について 10 人の順位の平均値 B . である.また,教科 2 について 10 人の順位の分散 C の値は . カキ である.

(2)  j k を相異なる 5 以下の自然数とする.教科 j と教科 k に対して,教科 j の順位が教科 k の順位より上位である生徒の人数を変量 w で表す.まず, j<k を満たす 10 通りの ( j,k ) について w をまとめると次の表になる.

(j ,k) (1 ,2) (1 ,3) (1 ,4) (1 ,5) (2 ,3) (2 ,4) (2 ,5) (3 ,4) (3 ,5) (4 ,5)
w 6 D 4 6 4 E 3 5 4 5

表中の D E の値はそれぞれ である.また, αβ としたとき, j=α k=β のときの w の値 w 1 j =β k= α のときの w の値 w 2 について,関係式 が成り立つから, j>k のときの w の値は上の表から求めることができる. に当てはまるものを,次の 0 3 のうちから一つ選べ.

 さらに,教科 j の中央値から教科 k の中央値を引いた差を変量 u 教科 j の平均値から教科 k の平均値を引いた差を変量 v で表す.たとえば, j=2 k=3 のとき u = . v= . であり, j=2 k=4 のとき u =0.5 v= 1.1 である.

 以上から, jk を満たす 20 通りの (j ,k) について, u w の相関図(散布図)は v w の相関図は となる.したがって,変量 u と変量 w の相関係数の値を r1 変量 v と変量 w の相関係数の値を r 2 とするとき, が成り立つ.

  に当てはまるものを,次の 0 5 のうちから一つずつ選べ.ただし,以下の相関図では,横軸が変量 u あるいは変量 v を表している.

0 1
2012年センター試験追試験数学IIB【5】の図 2012年センター試験追試験数学IIB【5】の図
2 3
2012年センター試験追試験数学IIB【5】の図 2012年センター試験追試験数学IIB【5】の図
4 5
2012年センター試験追試験数学IIB【5】の図 2012年センター試験追試験数学IIB【5】の図

  に当てはまるものを,次の 0 5 のうちから一つ選べ.

>

(3)  m n を相異なる 10 以下の自然数とする.生徒 m がつけた順位を変量 x 生徒 n がつけた順位を変量 y とし,生徒 m が教科 k に対してつけた順位を xk 生徒 n が教科 k に対してつけた順位を y k で表す.変量 x y の値はいずれも 1 2 3 4 5 を一つずつ含むから,変量 x の平均値 x と分散 sx2 および,変量 y の平均値 y と分散 sy2 は,すべて整数値になり

x =y = sx2 =sy 2=

である.したがって

k=1 5 (xk -x ) (yk -y )= k=1 5 xk yk- トナ

であり,教科ごとの x y の値の組 ( x1, y1 ) ( x2, y2 ) ( x3, y3 ) ( x4, y4 ) ( x5, y5 ) を考えるとき, x y の相関係数 r について

r= 1 ニヌ ( k =15 xk yk - トナ )

が成り立つ.特に, m=3 n=6 のとき, r= . であり, に当てはまるものを,次の 0 2 のうちから一つ選べ.

0  生徒 3 が上位の順位につけた教科に生徒 6 も上位の順位をつけた傾向が認められる

1  生徒 3 が上位の順位をつけた教科に生徒 6 は下位の順位をつけた傾向が認められる

2  生徒 3 が上位の順位をつけた教科に生徒 6 も上位の順位をつけた傾向も,生徒 3 が上位の順位をつけた教科に生徒 6 は下位の順位をつけた傾向も認められない

2012 大学入試センター試験 追試験

数学IIB

選択問題

配点20点

易□ 並□ 難□

【6】 与えられた自然数 A B C について,条件

{ x+y= Az+ w=B x+z= C

を満たす 0 以上の整数 x y z w をすべて求めたい.そのために,条件 x +y=A により x A であることに着目して,〔プログラム1〕を作成した.

〔プログラム1〕

(1) 〔プログラム1〕の に当てはまるものを,次の 0 5 のうちから一つ選べ.

  に当てはまるものを,次の 0 7 のうちから一つ選べ.

(2) 〔プログラム1〕を実行し,変数 A5,変数B2,変数C3を入力したとき,150行は 回,170行は 回実行される.

 次に,〔プログラム1〕の140行を削除して,110行を次の三つの行で置き換えた〔プログラム2〕を作成した.

 ただし, は二つの行からなり,〔プログラム1〕と〔プログラム2〕を実行したときの出力は,つねに一致するものとする.

(3) 〔プログラム2〕の に当てはまる二つの行を,次の 0 5 のうちから一つ選べ.

0   { 110 LET I=A 111 IF A<C THEN LET I=C

1   { 110 LET I=C 111 IF A<C THEN LET I=A

2   { 110 LET I=C-B 111 IF B>C THEN LET I=0

3   { 110 IF A>C THEN LET I=A 111 IF A<C THEN LET I=C

4   { 110 IF A>C THEN LET I=C 111 IF A<C THEN LET I=A

5   { 110 IF B>C THEN LET I=0 111 IF B<C THEN LET I=C-B

(4) 〔プログラム2〕を実行し,変数ABCに条件 を満たすどのような値を入力しても,170行のPRINT文は 1 回も実行されない. に当てはまるものを,次の 0 5 のうちから一つ選べ.

 与えられた自然数 A B D について,条件

{ x+y= Az+ w=B x+z+ v=D

を満たす 0 以上の整数 x y z w v をすべて求めたい.そのために,〔プログラム2〕を変更して, v の値ごとに, x y z w の値を定める〔プログラム3〕を作成した.

〔プログラム3〕

 ただし,行番号に下線が引かれた行は,変更または追加された行である.

(5) 〔プログラム3〕の に当てはまるものを,次の 0 7 のうちから一つ選べ.

  に当てはまるものを,次の 0 8 のうちから一つ選べ.

  に当てはまるものを,次の 0 5 のうちから一つ選べ.

(6) 〔プログラム3〕を実行し,変数A2,変数B2,変数D5を入力したとき,150行は コサ 回,170行は 回実行される.

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