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2014 大学入試センター試験 追試験
易□ 並□ 難□
2014 大学入試センター試験 追試験
易□ 並□ 難□
(1) 倍角の公式と三角関数の合成を用いると
となる.ただし,は
を満たすものとする.
のとき,のとり得る値の範囲は
であるから,に注意すると,は,で最大値で最小値をとることがわかる.ただし,については,当てはまるものを,次ののうちから一つずつ選べ.
以上のことから,のとき,のとり得る値の範囲はである.
(2) を満たすを求めよう.を用いると,から
である.ここで,と,すべてのについてであることに注意すると,求めるはとであることがわかる.ただし,については,当てはまるものを,次ののうちから一つ選べ.
また,については,当てはまるものを,次ののうちから一つずつ選べ.とは解答の順序を問わない.
【2】 座標平面上で,放物線をとし,放物線をとする.とは異なる点で交わるとし,交点の座標を(ただし,)とする.
(1) 整式との差をとおくと
であり,とは次方程式の実数解である.とが異なる点で交わることから,のとり得る値の範囲は
である.このとき,とはを用いて
と表される.
(2) のとき,二つの放物線で囲まれた部分の面積をとする.また,直線と放物線で囲まれた部分の面積をとし,直線と放物線で囲まれた部分の面積をとする.であるので,と表される.がの範囲を動くとき,が最小になるときのの値を求めよう.
定積分の値はを用いて
と表される.さらに,定積分の性質により
が成り立つ.に当てはまるものを,次ののうちから一つ選べ.
また,により,はを用いて
と表される.
そこで,とおいて,をを用いて表すと
となる.
のとき,のとり得る値の範囲はである.がこの範囲を動くときのの値の増減を調べることにより,はのとき,すなわち,のとき,最小になることがわかる.
【3】 座標平面上の原点を中心とする半径の円と,点を中心とする円が外接している.ただし,とする.また,第象限の点を中心とする半径の円が円と外接している.
このとき,三つの円の中心を頂点とする三角形について考えよう.
(1) であるから,三角形が正三角形になるとき,の値はである.
(2) 三角形が直角三角形になるとき,である.ただし,については,当てはまるものを,次ののうちから一つ選べ.
(3) 円の中心の座標をとおくと,円とが外接することから
である.
また,円の半径は,を用いて,と表され,円とが外接することから
である.
円の中心が第象限にあることから,とにより,とは,を用いて
と表される.
(4) 三角形の外接円(頂点を通る円)の方程式をとすると,であり,とは,を用いて
と表される.
を考える.
次方程式が虚数解をもち,さらに,少なくとも一つの正の実数解をもつとき,のとり得る値の範囲を求めよう.
(1) にを代入すると
である.であるから,とは,を用いて
と表すことができる.したがって
となる.
(2) を解とする次方程式は
である.ここで,を実数として,次式の積
を考える.を展開してと比較すると,のとき,が成り立つことがわかる.
したがって,因数分解
が得られる.の解はであるから,の実数解は次方程式の解である.が実数解をもつときののとり得る値の範囲はであり,その実数解は
である.
以上のことにより,方程式が少なくとも一つの正の実数解をもつときののとり得る値の範囲はである.
で定める.の一般項を求めよう.まず,であることにより,の一般項は
と推定できる.に当てはまるものを,次ののうちから一つ選べ.
の推定が正しいことを,数学的帰納法によって証明しよう.
[Ⅰ] のとき,によりが成り立つ.
[Ⅱ] のとき,が成り立つと仮定すると,により
である.よって,のときもが成り立つ.
[Ⅰ],[Ⅱ]によりはすべての自然数について成り立つ.
に当てはまるものを,次ののうちから一つずつ選べ.ただし,同じものを選んでもよい.
数列の初項から第項までの和をとすると
である.
次に,と同じ漸化式を満たし,初項が異なる数列を
で定める.の一般項を求めよう.とにより,すべての自然数に対してである.
とおくと,数列は,初項公比の等比数列であるから,一般項は,となる.ただし,については,当てはまるものを,次のから一つ選べ.
したがって,とによりが成り立つ.
数列の初項から第項までの和をとする.によりであるから,である.とおくと
となり
が成り立つ.ととにより,を得ることができる.
【4】 平面上に,辺の長さがの正方形と,その外側に三角形があり,とする.とし,線分をに内分する点をそれぞれとする.以下では,とおく.
(1) により,である.また,とは平行であり,により,である.
次に,をとを用いて表すと
である.
(2) の範囲において,三角形の面積の最小値を求めよう.点から線分に引いた垂線と線分の交点をとする.三角形と三角形の面積の和はに等しいから,である.これにより,が最小になるときを考えればよいことがわかる.
まず,であるから
である.に当てはまるものを,次ののうちから一つずつ選べ.ただし,同じものを繰り返し選んでもよい.
したがって,により
となる.よって,のとき,は最小になり,三角形の面積の最小値はである.
日 付 |
走行距離 |
消費量 |
平 均 値 | A | |
分 散 | B |
【5】 ある自動車の月日から月日までの毎日の走行距離とガソリンの消費量を調べたところ,次のデータが得られた.ただし,表の数値はすべて正確な値であり,四捨五入されていないものとする.
以下,小数の形で解答する場合,指定された数の一つ下の桁を四捨五入し,解答せよ.途中で割り切れた場合,指定された桁までにマークすること.
(1) この自動車の月日から月日までの走行距離の平均値 A
はである.また,ガソリンの消費量の分散 B
の値はであり,中央値はリットルである.
(2) 走行距離とガソリンの消費量の相関図(散布図)として適切なものはであり,相関係数の値はである.ただし,については,当てはまるものを,次ののうちから一つ選べ.
日 付 |
走行距離 |
消費量 |
平 均 値 | ||
分 散 |
(3) さらに,同じ自動車について,月日から月日までの毎日の走行距離とガソリンの消費量を調べたところ,次のデータが得られた.ただし,表の数値はすべて正確な値であり,四捨五入されていないものとする.
月日から月日までの日間の走行距離とガソリンの消費量の相関係数の値はである.また,月日から月日までの日間の走行距離とガソリンの消費量の相関係数の値をとする.日間の相関図を考えることにより,である.に当てはまるものを,次ののうちから一つ選べ.
次に,この自動車の月日から月日までの日間の走行距離の平均値と分散の値について考えよう.日間の平均値をとするとき,はである.
月日から月日までの走行距離を順にとおき,これらの平均値を分散の値をとする.また
を考える.をからまでの自然数として,は
と変形できるから
と表すことができる.に当てはまるものを,次ののうちから一つ選べ.
したがって,である.さらに,月日から月日までの走行距離についても,同様の計算を行うことにより,日間の走行距離の分散の値はであることがわかる.
【6】 を以上の自然数とする.以上以下の整数に対して,数の列を次のように定める.
・ はとする.
・ はをで割った余りとする.ただし,である.
さらに,を用いて,を次のように定める.
・ となるがの範囲にあるときは,そのようなの最小値をとする.
・ となるがの範囲にないときは,とする.
もしならば,はすべて異なり,以上以下の個の整数が回ずつ現れる.を入力して,に対しての値を出力するプログラムを考えよう.
(1) としたとき,であり,はをで割った余りであるので,である.はをで割った余りであるので,である.同様にして,となる.したがって,の値はであることがわかる.
(2) 以上のどのような自然数に対しても,の値はであり,の値はである.に当てはまるものを,次ののうちから一つずつ選べ.ただし,同じものを選んでもよい.
(3) 以上の自然数を入力しての値を出力する〔プログラム1〕を作成した.ただし,INT (X)
は X
を超えない最大の整数を表す関数である.
〔プログラム1〕
100 INPUT PROMPT "P=";P
110 FOR A=0 TO P - 1
120 LET B=
130 FOR K=2 TO P + 1
140 LET B=
150 IF B=A THEN
160 PRINT "f(";A;")=";
170 GOTO 210
180 END IF
190 NEXT K
200 PRINT "f(";A;")=0"
210 NEXT A
220 END
〔プログラム1〕のに当てはまるものを,次ののうちから一つずつ選べ.ただし,同じものを選んでもよい.
0
1
A
B
K
P
に当てはまるものを,次ののうちから一つ選べ.
(B+1)-INT(B+1)/P)*P
(B+1)-INT(B+1)/P)*A
(A*B+1)-INT(A*B+1)/P)*P
(A*B+1)-INT(A*B+1)/A)*A
(A+1)-INT(A+1)/P)*B
(A+1)-INT(A+1)/P)*P
(4) 〔プログラム1〕を実行し,変数 P
に 9
を入力したとき,出力されるf(0)
,f(1)
,f(8)
のうち,f(2)
,f(3)
,f(8)
の値は,次のようになる.
f(2)=3
f(3)=0
f(4)=
f(5)=
f(6)=
f(7)=10
f(8)=3
に当てはまるものを,次ののうちから一つずつ選べ.ただし,同じものを繰り返し選んでもよい.
0
1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
11
(5) 以上の自然数に対して,を以上以下の整数とするとき,であるの個数を求めたい.そのために,〔プログラム1〕を変更して〔プログラム2〕を作成した.ただし,行番号に下線が引かれた行は,追加された行である.
〔プログラム2〕
100 INPUT PROMPT "P=":P
105 LET C=0
110 FOR A=0 TO P-1
120 LET B=
130 FOR K=2 TO P+1
140 LET B=
150 IF B=A THEN
160 PRINT "f("A;")=";
165 IF
THEN LET C=C+1
170 GOTO 210
180 END IF
190 NEXT K
200 PRINT "f(";A;")=0"
210 NEXT A
215 PRINT "
個数は";C;"
個である"
220 END
〔プログラム2〕のに当てはまるものを,次ののうちから一つ選べ.
A=P+1
B=P+1
C=P+1
K=P+1
〔プログラム2〕を実行し,変数 P
に 9
を入力したとき,215
行で出力される変数 C
の値はである.