2014 大学入試センター試験 追試験験 数学II・数学IIBMathJax

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2014 大学入試センター試験 追試験

数学II・数学IIB共通問題

配点15点

正解と配点

易□ 並□ 難□

【1】

[1] 不等式

4 {log 2 (3- x) }2 +3 log18 (3- x) 2-2 >0

を満たす x のとり得る値の範囲を求めよう.

 まず,真数は正であるから

0x<

である.ただし,対数 loga b に対し, a を底といい, b を真数という.

  y=log 18 ( 3-x )2 とおくと, ( 18 ) y= (3- x) 2 である. 2 を底とする両辺の対数をとれば

y=- log2 (3- x)

であることがわかる.

 よって, X=log 2( 3-x ) とおくと,

X2-X -1>0

と表すことができる.

 不等式 を解くと

X<- 1 X>

となり, X=log 2( 3-x ) により

3-x < 3-x >

であることがわかる. から,不等式 を満たす x のとり得る値の範囲は

0x < サシ - <x<

である.

2014 大学入試センター試験 追試験

数学II・数学IIB共通問題

配点15点

正解と配点

易□ 並□ 難□

【1】

[2]  0θ π 2 として, f( θ)= 8sin θcos θ+6 cos2 θ とおく.

(1)  2 倍角の公式と三角関数の合成を用いると

f( θ) = sin2 θ+ (cos 2θ +1) = sin( 2θ+ α)+

となる.ただし, α

sinα = cos α= 0< α< π2

を満たすものとする.

  0θ π 2 のとき, 2θ +α のとり得る値の範囲は

α2 θ+α π+α

であるから, 0<α <π 2 に注意すると, sin( 2θ+ α) は, θ= で最大値 1 θ= で最小値 - をとることがわかる.ただし, については,当てはまるものを,次の 0 5 のうちから一つずつ選べ.

0   0 1   π 4- α 2   π 4- α 2
3   π 2-α 4   π 2- α 2 5   π 2

 以上のことから, 0θ π 2 のとき, f( θ) のとり得る値の範囲は f (θ) である.

(2)  f( θ)= 6 0 θ π 2 を満たす θ を求めよう. を用いると, f( θ)= 6 から

sin( 2θ+ α)=

である.ここで, sinα = と,すべての x について sin (π -x) = であることに注意すると,求める θ であることがわかる.ただし, については,当てはまるものを,次の 0 3 のうちから一つ選べ.

また, については,当てはまるものを,次の 0 5 のうちから一つずつ選べ. は解答の順序を問わない.

0   0 1   α 2   π 2- α
3   π 2 4   π-2 α 5   π-α

2014 大学入試センター試験 追試験

数学II・数学IIB共通

配点30点

正解と配点

易□ 並□ 難□

【2】 座標平面上で,放物線 y =2x 2 C とし,放物線 y =- (x- p) 2+2 D とする. C D は異なる 2 点で交わるとし,交点の x 座標を α β (ただし, α<β )とする.

(1) 整式 2 x2 - (x- p) 2+2 の差を f ( x) とおくと

f( x)= 3x2 - px+ p - 2

であり, α β 2 次方程式 f (x )=0 の実数解である. C D が異なる 2 点で交わることから, p のとり得る値の範囲は

- <p<

である.このとき, α+β β -α p を用いて

α+β = p β-α = - 2p2

と表される.

(2)  -1< p<1 のとき,二つの放物線 C D で囲まれた部分の面積を S とする.また,直線 x =-1 と放物線 C D で囲まれた部分の面積を T 1 とし,直線 x =1 と放物線 C D で囲まれた部分の面積を T 2 とする. -1< α<β <1 であるので, T1 = -1 α f( x) dx T 2= β1 f (x )d x と表される. p -1 <p<1 の範囲を動くとき, S+T 1+T 2 が最小になるときの p の値を求めよう.

 定積分 -11 f (x ) dx の値は p を用いて

-11 f (x) dx= p2-

と表される.さらに,定積分の性質により

-11 f (x) dx=

が成り立つ. に当てはまるものを,次の 0 3 のうちから一つ選べ.

 また, により, S p を用いて

S= シス ( -p2 ) -2 p2

と表される.

 そこで, q= - 2p2 とおいて, S+T 1+T 2 q を用いて表すと

S+T 1+T 2= チツ q3- q2+

となる.

  -1< p<1 のとき, q のとり得る値の範囲は < q である. q がこの範囲を動くときの S +T1 +T2 の値の増減を調べることにより, S+T 1+T 2 q = のとき,すなわち, p=± ネノ のとき,最小になることがわかる.

2014 大学入試センター試験 追試験

数学II

配点20点

正解と配点

易□ 並□ 難□

【3】 座標平面上の原点 O を中心とする半径 1 の円 C O と,点 A ( a,0 ) を中心とする円 C A が外接している.ただし, a>1 とする.また,第 1 象限の点 B を中心とする半径 1 の円 C B が円 C O CA と外接している.

 このとき,三つの円 CO C A C B の中心を頂点とする三角形 OAB について考えよう.

(1)  OB= であるから,三角形 OAB が正三角形になるとき, a の値は である.

(2) 三角形 OAB が直角三角形になるとき, =90 ° a= である.ただし, については,当てはまるものを,次の 0 2 のうちから一つ選べ.

(3) 円 C B の中心 B の座標を ( p,q ) とおくと,円 C B C O が外接することから

p2 +q2 =

である.

 また,円 C A の半径は, a を用いて, a- と表され,円 C B C A が外接することから

( p- ) 2+q 2=a

である.

 円 C B の中心 B が第 1 象限にあることから, により, p q は, a を用いて

p= q= a a 2-

と表される.

(4) 三角形 OAB の外接円(頂点 O A B を通る円)の方程式を x2+ y2+l x+m y+n =0 とすると, n= であり, l m は, a を用いて

l= セソ m=- a 2- a2-

と表される.

2014 大学入試センター試験 追試験

数学II

配点20点

正解と配点

易□ 並□ 難□

【4】  p q r を実数として,多項式

P( x)= x4+ px2 +q x+r

を考える.

  4 次方程式 P (x )=0 が虚数解 2 +i 2- i をもち,さらに,少なくとも一つの正の実数解をもつとき, p のとり得る値の範囲を求めよう.

(1)  P( x) x =2+i を代入すると

P( 2+i) = p+ q+ r-

+ ( p+ q+ オカ )i

である. P( 2+i) =0 であるから, q r は, p を用いて

p=- ( p+ ) r= ( p+ コサ )

と表すことができる.したがって

P( x)= x4+ px2 - (p + ) x + ( p+ コサ )

となる.

(2)  2+i 2-i を解とする 2 次方程式は

x2 - x+ = 0

である.ここで, a b を実数として, 2 次式の積

Q( x)= (x 2- x+ ) (x2 +ax +b)

を考える. Q( x) を展開して と比較すると, a= b=p + ソタ のとき, P( x)= Q( x) が成り立つことがわかる.

 したがって, P( x) 因数分解

P( x) = (x2 - x+ ) (x2 + x+ p+ ソタ )

が得られる. x2 - x+ = 0 の解は 2 +i 2- i であるから, P( x) =0 の実数解は 2 次方程式 x2+ x+p+ ソタ =0 の解である. x2+ x+p+ ソタ =0 が実数解をもつときの p のとり得る値の範囲は p チツ であり,その実数解は

テト ± チツ - p

である.

 以上のことにより,方程式 P (x )=0 が少なくとも一つの正の実数解をもつときの p のとり得る値の範囲は p < ナニヌ である.

2014 大学入試センター試験 追試験

数学IIB

選択問題

配点20点

正解と配点

易□ 並□ 難□

【3】 数列 { an }

a1 =4 a n+1 = 14 (1 + 1n ) an+ 3n+ 3 n=1 2 3

で定める. {a n} の一般項を求めよう.まず, a2 = a3 = イウ a4 = エオ であることにより, {a n} の一般項は

an=

と推定できる. に当てはまるものを,次の 0 3 のうちから一つ選べ.

0   n+3 1   4n 2   2n+ 1 3   12- 8n

  の推定が正しいことを,数学的帰納法によって証明しよう.

[Ⅰ]  n=1 のとき, a1 =4 により が成り立つ.

[Ⅱ]  n=k のとき, が成り立つと仮定すると, により

ak+ 1= 14 (1+ 1k ) ak+3 k+3 =

である.よって, n= のときも が成り立つ.

[Ⅰ],[Ⅱ]により はすべての自然数 n について成り立つ.

  に当てはまるものを,次の 0 7 のうちから一つずつ選べ.ただし,同じものを選んでもよい.

0   k+1 1   k+4 2   4k +1 3   4k +4
4   2k+ 1 5   2k+ 2 6   12- 8 k 7   12+ 8k+1

 数列 { an } の初項から第 n 項までの和を S n とすると

Sn= n2+ n

である.

 次に, {a n} と同じ漸化式を満たし,初項が異なる数列 { bn }

b1 =7 b n+1 = 14 (1+ 1n ) bn+ 3n+ 3 n=1 2 3

で定める. {b n} の一般項を求めよう. により,すべての自然数 n に対して bn+1 -a n+1 = 14 (1+ 1n ) ( bn- an ) である.

cn= b n-a nn n= 1 2 3

とおくと,数列 { cn } は,初項 公比 の等比数列であるから,一般項は, cn= となる.ただし, については,当てはまるものを,次の 0 4 から一つ選べ.

したがって, により bn= + n が成り立つ.

 数列 { bn } の初項から第 n 項までの和を T n とする. により bn= an+n cn であるから, Tn =Sn + k=1 nk ck である. Un= k=1n k ck とおくと

Un - U n= k =1n k-1 - n n

となり

Un= テト - n+ n-1

が成り立つ. Tn =Sn +Un により, Tn を得ることができる.

2014 大学入試センター試験 追試験

数学IIB

選択問題

配点20点

正解と配点

易□ 並□ 難□

【4】 平面上に, 1 辺の長さが 1 の正方形 ABCD と,その外側に三角形 OAB があり, OA=OB = 52 とする. 0<t <1 とし,線分 OA AD CB t :(1 -t ) に内分する点をそれぞれ P Q R とする.以下では, OA =a OB =b とおく.

(1)  | a -b |2 = により, a b = である.また, a +b AD は平行であり, | a +b | = により, AD = ( a+ b ) である.

 次に, PQ PR t a b を用いて表すと

PQ = -t a + t b PR = 1- t a + -t b

である.

(2)  0<t <1 の範囲において,三角形 PQR の面積 S の最小値を求めよう.点 P から線分 CD に引いた垂線と線分 QR の交点を T とする.三角形 PTQ と三角形 PTR の面積の和は S に等しいから, S= PT である.これにより, PT が最小になるときを考えればよいことがわかる.

 まず, QT:TR= (1- t) : であるから

PT = PQ + PR

である. に当てはまるものを,次の 0 7 のうちから一つずつ選べ.ただし,同じものを繰り返し選んでもよい.

0   t 1   (1 -t) 2   (1 +t) 3   (1 +2t )
4   t2 5   1 -t2 6   1 +t2 7   1 +2t 2

したがって, により

PT =( t 2- t+3 4) (a +b )

となる.よって, t= のとき, PT は最小になり,三角形 PQR の面積 S の最小値は ニヌ ネノ である.

2014 大学入試センター試験 追試験

数学IIB

選択問題

配点20点

正解と配点

易□ 並□ 難□

日  付 走行距離
km
消費量
(リットル)
4 21 18.0 1.2
4 22 17.0 1.1
4 23 17.5 1.4
4 24 20.0 1.3
4 25 19.5 1.2
4 26 19.0 1.5
4 27 18.0 1.0
4 28 19.5 1.3
4 29 20.5 1.7
4 30 21.0 1.3
平 均 値A 1.30
分  散 1.60B

【5】 ある自動車の 4 21 日から 4 30 日までの毎日の走行距離とガソリンの消費量を調べたところ,次のデータが得られた.ただし,表の数値はすべて正確な値であり,四捨五入されていないものとする.

 以下,小数の形で解答する場合,指定された けた 数の一つ下の桁を四捨五入し,解答せよ.途中で割り切れた場合,指定された桁まで 0 にマークすること.

(1) この自動車の 4 21 日から 4 30 日までの走行距離の平均値 A アイ . ウエ km である.また,ガソリンの消費量の分散 B の値は . カキク であり,中央値は . コサ リットルである.

(2) 走行距離とガソリンの消費量の相関図(散布図)として適切なものは であり,相関係数の値は . セソタ である.ただし, については,当てはまるものを,次の 0 3 のうちから一つ選べ.

0 1
2014年センター試験追試験数学IIB【5】の図 2014年センター試験追試験数学IIB【5】の図
2 3
2014年センター試験追試験数学IIB【5】の図 2014年センター試験追試験数学IIB【5】の図
日  付 走行距離
km
消費量
(リットル)
5 1 20.5 1.6
5 2 25.5 1.8
5 3 22.0 1.3
5 4 22.5 1.8
5 5 20.5 1.6
5 6 27.0 2.1
平 均 値 23.00 1.70
分  散 6.00 0.060

(3) さらに,同じ自動車について, 5 1 日から 5 6 日までの毎日の走行距離とガソリンの消費量を調べたところ,次のデータが得られた.ただし,表の数値はすべて正確な値であり,四捨五入されていないものとする.

  5 1 日から 5 6 日までの 6 日間の走行距離とガソリンの消費量の相関係数の値は 0.750 である.また, 4 21 日から 5 6 日までの 16 日間の走行距離とガソリンの消費量の相関係数の値を r とする. 16 日間の相関図を考えることにより, である. に当てはまるものを,次の 0 6 のうちから一つ選べ.

 次に,この自動車の 4 21 日から 5 6 日までの 16 日間の走行距離の平均値と分散の値について考えよう. 16 日間の平均値を M とするとき, M ツテ . トナ km である.

  4 21 日から 4 30 日までの走行距離を順に x1 x 2 x10 とおき,これらの平均値を m 分散の値を s 2 とする.また

T= (x1 -M) 2+ (x2 -M) 2+ +( x10- M)2

を考える. k 1 から 10 までの自然数として, ( x10- M) 2

( xk-M )2 ={ (xk -m)+ (m- M)} 2 = (x k-m) 2+2 (xk -m) (m-M )+ (m-M )2

と変形できるから

T=

と表すことができる. に当てはまるものを,次の 0 3 のうちから一つ選べ.

したがって, T= ヌネ . ノハ である.さらに, 5 1 日から 5 6 日までの走行距離についても,同様の計算を行うことにより, 16 日間の走行距離の分散の値は . フヘ であることがわかる.

2014 大学入試センター試験 追試験

数学IIB

選択問題

配点20点

正解と配点

易□ 並□ 難□

【6】  p 2 以上の自然数とする. 0 以上 p -1 以下の整数 a に対して,数の列 b1 b 2 bp+1 を次のように定める.

・  b1 a とする.

・  bk+ 1 a ×bk +1 p で割った余りとする.ただし, k=1 2 p である.

さらに, b1 b2 b p+1 を用いて, f( a) を次のように定める.

・  bk= a となる k 2 kp +1 の範囲にあるときは,そのような k の最小値を f (a ) とする.

・  bk= a となる k 2 kp +1 の範囲にないときは, f( a)= 0 とする.

 もし f (a )=p +1 ならば, b1 b2 bp はすべて異なり, 0 以上 p -1 以下の p 個の整数が 1 回ずつ現れる. p を入力して, a=0 1 p-1 に対して f (a ) の値を出力するプログラムを考えよう.

(1)  p=5 a=3 としたとき, b1 =3 であり, b2 3 ×3+1 =10 5 で割った余りであるので, b2 =0 である. b3 3 ×0+1 =1 5 で割った余りであるので, b3 =1 である.同様にして, b4 = b 5= b6= 0 となる.したがって, f( 3) の値は であることがわかる.

(2)  2 以上のどのような自然数 p に対しても, f( 0) の値は であり, f( 1) の値は である. に当てはまるものを,次の 0 5 のうちから一つずつ選べ.ただし,同じものを選んでもよい.

(3)  2 以上の自然数 p を入力して f (0 ) f (1 ) f (p- 1) の値を出力する〔プログラム1〕を作成した.ただし,INT (X) X を超えない最大の整数を表す関数である.

〔プログラム1〕

100 INPUT PROMPT "P=";P

110 FOR A=0 TO P - 1

120  LET B=

130  FOR K=2 TO P + 1

140   LET B=

150   IF B=A THEN

160    PRINT "f(";A;")=";

170    GOTO 210

180   END IF

190  NEXT K

200  PRINT "f(";A;")=0"

210 NEXT A

220 END

 〔プログラム1〕の に当てはまるものを,次の 0 5 のうちから一つずつ選べ.ただし,同じものを選んでもよい.

  に当てはまるものを,次の 0 5 のうちから一つ選べ.

(4) 〔プログラム1〕を実行し,変数 P 9 を入力したとき,出力されるf(0)f(1) ⋯, f(8)のうち,f(2)f(3) ⋯, f(8)の値は,次のようになる.

f(2)=3

f(3)=0

f(4)=

f(5)=

f(6)=

f(7)=10

f(8)=3

  に当てはまるものを,次の 0 b のうちから一つずつ選べ.ただし,同じものを繰り返し選んでもよい.

(5)  2 以上の自然数 p に対して, a 0 以上 p -1 以下の整数とするとき, f( a)= p+1 である a の個数を求めたい.そのために,〔プログラム1〕を変更して〔プログラム2〕を作成した.ただし,行番号に下線が引かれた行は,追加された行である.

〔プログラム2〕

100 INPUT PROMPT "P=":P

105 LET C=0

110 FOR A=0 TO P-1

120  LET B=

130  FOR K=2 TO P+1

140   LET B=

150   IF B=A THEN

160    PRINT "f("A;")=";

165    IF THEN LET C=C+1

170    GOTO 210

180   END IF

190  NEXT K

200  PRINT "f(";A;")=0"

210 NEXT A

215 PRINT "個数は";C;"個である"

220 END

 〔プログラム2〕の に当てはまるものを,次の 0 3 のうちから一つ選べ.

 〔プログラム2〕を実行し,変数 P 9 を入力したとき,215 行で出力される変数 C の値は である.

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