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2016 大学入試センター試験 本試
易□ 並□ 難□
2016 大学入試センター試験 本試
易□ 並□ 難□
2016 大学入試センター試験 本試
易□ 並□ 難□
(1) 実数に関して,直線とで囲まれた図形の面積は
である.はで最小値をとる.
(2) 点を頂点とする正方形をで表す.がの範囲を動くとき,正方形と(1)の図形の共通部分の面積をとおく.が最大となるの値を求めよう.
直線は,とで,とで交わる.したがって,正方形と図形の共通部分が空集合にならないのは,のときである.
のとき,正方形は放物線と軸の間にあり,この範囲でが増加するとき,はに当てはまるものを,次ののうちから一つ選べ.
したがって,が最大になるの値は,の範囲にある.
のとき,(1)の図形のうち,正方形の外側にある部分の面積は
である.よって,において
である.の右辺の増減を調べることにより,は
で最大値をとることがわかる.
2016 大学入試センター試験 本試
易□ 並□ 難□
【3】 真分数を分母の小さい順に,分母が同じ場合には分子の小さい訓に並べてできる数列
をとする.真分数とは,分子と分母がともに自然数で,分子が分母より小さい分数のことであり,上の数列では,約分できる形の分数も含めて並べている.以下の問題に分数形で解答する場合は,解答上の注意にあるように,それ以上約分できない形で答えよ.
(1) である.また,分母に初めてが現れる項は,である.
(2) を以上の自然数とする.数列において,が初めて現れる項を第項とし,が初めて表れる項を項とすると
である.よって,である.
(3) を以上の自然数とする.数列の第項から第項までの和は,である.したがって,数列の初項から第項までの和は
である.よって
である.
2016 大学入試センター試験 本試
易□ 並□ 難□
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【5】 を自然数とする.原点から出発して数直線上を回移動する点を考える.点は,回ごとに,確率で正の向きにだけ移動し,確率で負の向きにだけ移動する.ここで,である.回移動した後の点の座標をとし,回の移動のうち正の向きの移動の回数をとする.
以下の問題を解答するにあたっては,必要に応じて正規分布表を用いてもよい.
(1) のとき,確率変数のとり得る値は,小さい順にであり,これらの値をとる確率は,それぞれである.
(2) 回移動したとき,との間に
の関係が成り立つ.
確率変数の平均(期待値)は分散はなので,の平均は分散はである.に当てはまるものを,次ののうちから一つずつ選べ.ただし,同じものを繰り返し選んでもよい.
(3) のとき,回移動した後の点の座標が以上になる確率の近似値を求めよう.
(2)により,の平均は標準偏差はであり,求める確率は次のようになる.
いま,標準正規分布に従う確率変数をとすると,は十分に大きいので,求める確率の近似値は正規分布表から次のように求められる.
(4) の値がわからないとする.回移動した後の点の座標がのとき,に対する信頼度の信頼区間を求めてみよう.
回移動したときにがとる値をとし,とおくと,が十分に大きいならば,確率変数は近似的に平均分散の正規分布に従う.
は十分に大きいので,このことを利用し,分散をで置き換えることにより,求める信頼区間は
となる.