2016 大学入試センター試験 追試験 数学II・IIBMathJax

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2016 大学入試センター試験 追試

数学II,IIB共通

配点15点

正解と配点

易□ 並□ 難□

【1】

[1]  x>1 y>0 の範囲にある x y

( 2y) log4 x= 16

を満たすとき, A=x y の最小値を求めよう.

  s=log 2x t=log 2y とおく. x x >1 の範囲にあるとき, s のとり得る値の範囲は s > である.また, log2 A s t を用いて表すと

log2 A=s + t

である.

 底の変換公式により

log4 x= s

が成り立つ. に当てはまるものを,次の 0 7 のうちから一つ選べ.

0   - 14 1   - 12 2   -2 3   -4
4   14 5   12 6   2 7   4

  の両辺の 2 を底とする対数をとると, により

s( t+ )=

が成り立つ. により, log2 A s を用いて表すと

log2 A=s + s-

となる.

  x> であることに注意すると, log2 A s = のとき最小値をとることがわかる.

 したがって, A x = y= のとき,最小値 をとる.

2016 大学入試センター試験 追試

数学II,IIB共通

配点15点

正解と配点

易□ 並□ 難□

【1】

[2] 座標平面上に原点 O を中心とする半径 2 の円 C と点 A (4 ,3) がある.

(1) 点 P C 上を動くとき,線分 AP 2 :1 に内分する点 Q の軌跡を求めよう.

 円 C の方程式は

x2 +y2 =

である. P の座標を ( s,t ) Q の座標を ( x,y ) とすると, Q AP 2 :1 に内分するので

x= + s y= + t

が成り立つ.よって, x y

(x- )2 +( y- ) 2= ( ) 2

を満たし,点 Q の軌跡は ( , ) を中心とする半径 の円である.この円を C とする.

(2) 円 C と円 C の二つの交点と原点 O を頂点とする三角形の面積 S を求めよう.

  C C の二つの交点を通る直線を l とする. C C の交点の座標 ( x,y ) は,等式 を満たす.これらの差をとることにより得られる等式は

x+ y= 15

であり,これが l の方程式である.また, O l の距離は である.

 したがって, S= である.

2016 大学入試センター試験 追試

数学II,IIB共通

配点30点

正解と配点

易□ 並□ 難□

【2】 三角形 ABC の周の長さは 4 であり, AB=AC であるとする. BC=2 a 0<a< 1 とする.

(1)  AB= - である.このとき,三角形 ABC の面積は ウエ -a である.

(2)  2 AB AC x :(1 -x) 0<x< 1 に内分する点を,それぞれ P Q とし,直線 PQ に関して点 A と対称な点を R とする.三角形 RPQ の面積は

( ウエ - ) x

である. 0<x< 1 に対して,三角形 RPQ と三角形 ABC の共通部分の面積を f (x ) とおく.さらに, f( 0)= f( 1)= 0 とおく.

  0<x 1 2 のとき,点 R は三角形 ABC の内部または周上にある.したがって, f( x) に等しい.

  1 2< x<1 のとき,直線 PR QR と直線 BC との交点をそれぞれ P Q とする.三角形 R P Q と三角形 ABC は相似であり,その相似比は ( x- ) :1 である.したがって

f( x)= ( ウエ -a) ( ケコ x + x-1)

である.

  y=f (x ) のグラフを調べることにより, f( x) x = のとき,最大値 ソタ -a をとることがわかる.

(3) 座標平面において, y=f (x ) のグラフと x 軸で囲まれた図形の面積を S とおくと

S= - a

となる. a 0 <a<1 の範囲を動くとき, S の最大値を求めよう.

  S2 = トナ a 3+ a 2 である. S2 0 <a<1 における増減を調べることにより, S a = のとき,最大値 フヘ をとることがわかる.

2016 大学入試センター試験 追試

数学II

配点20点

正解と配点

易□ 並□ 難□

【3】  p=sin (θ+ 23 π) q=sin (θ+ 43 π) とおく.

(1) 三角関数の加法定理により

p= アイ sinθ+ cos θ

q= カキ sinθ- cosθ

である.

(2)  により

pq= sin2 θ- = スセ cos2 θ-  

である.

(3)  0θ <2π の範囲で p q=0 となる θ 個あり,そのような θ のうちで最小のものは π である.

(4)  A= qp+ pq とおく. 0θ < π の範囲で A =-4 を満たす θ を求めよう.

  r=sin θ とおく. p2 +q2 r を用いて表すと, により

p2 +q2 =-r2 +

である.また, pq r を用いて表すと, により

pq= r2-

である.したがって, 0θ < π の範囲で A =-4 を満たす θ

θ= π

である.

 また, θ= π のとき, p q r の間には大小関係 が成り立つ. に当てはまるものを,次の 0 5 のうちから一つ選べ.



2016 大学入試センター試験 追試

数学II

配点20点

正解と配点

易□ 並□ 難□

【4】 整式 P (x )= x4+a x3 +b x2+ cx+ d P (1 +i)= -1+2 i を満たすとする.ただし, a b c d は実数とする.

(1)  ( 1+i) 2= i (1+ i)3 = イウ + i (1+ i)4 = オカ であるから, P( x) x =1+i を代入すると

P (1 +i) =( キク a+c +d- )   +( a+ b+ c) i

である.したがって, c d を, a b を用いて表すと

c= シス a- b+2

d= a+ b+1

である.

(2)  P( x) 2 次式 x 2-2 x+2 で割ったときの商を Q (x ) 余りを R (x ) とおく.このとき, k l を実数として, R( x)= kx+ l と表せる.ここで, P( 1+i) =-1+2 i であるから, R( 1+i) = チツ + i となる.よって, k= l= ナニ である.

(3) (2)の整式 Q (x ) は, a b を用いて

Q( x)= x2+ (a+ ) x+ a+ b+2

と表せる. 2 次方程式 Q (x )=0 が負でない重解をもつための a b の条件を求めよう.

  2 次方程式 Q (x )=0 の判別式を考えることにより, Q( x)= 0 が重解をもつための必要十分条件は

b= 14 ( a- )2 -

であることがわかる.このとき, Q( x)= 0 の重解は

x=- 2-

と表せる.したがって, 2 次方程式 Q (x )=0 が負でない重解をもつための必要十分条件は,等式 a ヘホ が成り立つことである.

2016 大学入試センター試験 追試

数学IIB

選択問題

配点20点

正解と配点

易□ 並□ 難□

【3】(1) 座標平面上で, x 座標と y 座標がともに整数である点を格子点という.

  k を自然数とする.座標平面上で,三つの不等式

y0 y3 x y -3 x+12 k

によって表される領域を D とする.領域 D に含まれる格子点の個数を求めよう.

 領域 D 3 ( 0,0 ) ( k, k) ( k,0 ) を頂点とする三角形の周および内部である.

  k=1 のとき, D に含まれる格子点の個数は エオ 個である.

 一般に,自然数 k に対し, D に含まれる格子点の個数 p k を用いて表そう.整数 j 0 j k を満たすとき, D に含まれる格子点で x 座標が j である点は ( j+ ) 個ある.したがって, D に含まれる格子点で x 座標が 0 以上 k 以下である点の個数 q k を用いて表すと

q= k2 + k+

である.

 さらに, D に含まれる格子点で x 座標が ( k+1 ) 以上 k 以下である点の個数を求めて q に加えれば p が求まり

p= サシ k2+ k+

である.

(2)  n を自然数とする.四つの不等式

y0 y3 x y -3x +12z 1z 2n

を満たす整数の組 ( x,y, z) の個数 r を求めよう.

  n=1 のとき, 1z 2 であるから,(1)により r = ソタ である.

 一般に,自然数 n に対し, r n を用いて表すと

r= チツ n3+ テト n2+ ナニ n

である.

2016 大学入試センター試験 追試

数学IIB

選択問題

配点20点

正解と配点

易□ 並□ 難□

【4】 正八角形 P0 P1 P2 P 3P 4P 5P 6P 7 を考える. P 0P 1 =a P 0P 7 =b とおく.

(1) 正八角形の一つの内角は アイウ ° である.また, P 1P 0P =90 ° である.

 以下の,(2)の および(3)の については,当てはまるものを,次の 0 9 のうちから一つずつ選べ.ただし,同じものを繰り返し選んでもよい.

0   a +b 1   a +( 1+2 ) b 2   (2 +2) a +( 1+2 ) b
3   2 a +b 4   (1 +2 ) a+ b 5   (1 +2) a +(2 +2) b
6   a +2 b 7   (1 +2) ( a+ b ) 8   (2 +2) ( a+ b )
9   2 (a + b )   

(2)  k=0 1 7 に対して,ベクトル P0 P k a b を用いて表すと

P 0P 1 =a P 0P 2 = P 0P 3 = P 0P 4 =

P 0P 5 = P 0P 6 = P 0P 7 =b

である.

(3)  k=0 1 7 に対して,対角線 Pk P k+3 と対角線 Pk +1 Pk +4 の交点を Qk とする.ただし, P 8 P9 P 10 P 11 は,それぞれ P0 P 1 P2 P 3 を表すものとする.

 このとき, P 0Q 6 = P0 Q7 = である.

(4)  Q 6Q 7 =( - ) a である.したがって,正八角形 Q0 Q1 Q2 Q3 Q4 Q5 Q6 Q7 の面積は,正八角形 P0 P1 P2 P3 P4 P5 P6 P7 の面積の ( - ) 倍である.

2016 大学入試センター試験 追試

数学IIB

選択問題

配点10点

正解と配点

易□ 並□ 難□

【5】 ある母集団の確率分布が平均 m 標準偏差 9 の正規分布であるとする.

 以下の問題を解答するにあたっては,必要に応じて正規分布表を用いてもよい.

(1)  m=50 のときに,この母集団から無作為に抽出される標本の値を X とする.このとき

P( X45.5 )=0 . アイウエ P (X 63.5) =0. オカキク

が成り立つ.

(2)  m=50 のときに,この母集団から無作為に大きさ 144 の標本を抽出すると,その標本平均(期待値)は ケコ 標準偏差は . シス である.

(3) 母平均 m がわかっていないときに,無作為に大きさ 144 の標本を抽出したところ,その標本平均の値は 51.0 であった.母平均 m に対する信頼度 95 % の信頼区間は セソ . m チツ . である.

(4) 母平均 m がわかっていないときに,(3)と同様に,無作為に大きさ 144 の標本を抽出して母平均 m に対する信頼度 95 % の信頼区間を求めることを, 304 回繰り返す.このとき,それらの信頼区間のうち,母平均 m を含むものの数を Y とすると,確率変数 Y は二項分布に従うので,平均は トナニ . 標準偏差は . である.

  Y285 となる確率の近似値を求めよう.ここで

P( Y285) =P ( Y= トナニ . . - . ヒフ )

である.標準正規分布に従う確率変数を Z とすると, 304 は十分に大きいので,求める確率の近似値は正規分布表から次のように求められる.

P( Z- . ヒフ )= 0. ヘホ

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