Mathematics
Examination
Test
Archives
(1) である.このとき,三角形の面積はである.
(2) 辺をに内分する点を,それぞれとし,直線に関して点と対称な点をとする.三角形の面積は
である.に対して,三角形と三角形の共通部分の面積をとおく.さらに,とおく.
のとき,点は三角形の内部または周上にある.したがって,はに等しい.
のとき,直線と直線との交点をそれぞれとする.三角形と三角形は相似であり,その相似比はである.したがって
である.
のグラフを調べることにより,はのとき,最大値をとることがわかる.
(3) 座標平面において,のグラフと軸で囲まれた図形の面積をとおくと
となる.がの範囲を動くとき,の最大値を求めよう.
である.のにおける増減を調べることにより,はのとき,最大値をとることがわかる.
【3】(1) 座標平面上で,座標と座標がともに整数である点を格子点という.
を自然数とする.座標平面上で,三つの不等式
によって表される領域をとする.領域に含まれる格子点の個数を求めよう.
領域は点を頂点とする三角形の周および内部である.
のとき,に含まれる格子点の個数は個である.
一般に,自然数に対し,に含まれる格子点の個数をを用いて表そう.整数がを満たすとき,に含まれる格子点で座標がである点は個ある.したがって,に含まれる格子点で座標が以上以下である点の個数をを用いて表すと
である.
さらに,に含まれる格子点で座標が以上以下である点の個数を求めてに加えればが求まり
である.
(2) を自然数とする.四つの不等式
を満たす整数の組の個数を求めよう.
のとき,であるから,(1)によりである.
一般に,自然数に対し,をを用いて表すと
である.
【5】 ある母集団の確率分布が平均標準偏差の正規分布であるとする.
以下の問題を解答するにあたっては,必要に応じて正規分布表を用いてもよい.
(1) のときに,この母集団から無作為に抽出される標本の値をとする.このとき
が成り立つ.
(2) のときに,この母集団から無作為に大きさの標本を抽出すると,その標本平均(期待値)は標準偏差はである.
(3) 母平均がわかっていないときに,無作為に大きさの標本を抽出したところ,その標本平均の値はであった.母平均に対する信頼度の信頼区間はである.
(4) 母平均がわかっていないときに,(3)と同様に,無作為に大きさの標本を抽出して母平均に対する信頼度の信頼区間を求めることを,回繰り返す.このとき,それらの信頼区間のうち,母平均を含むものの数をとすると,確率変数は二項分布に従うので,平均は標準偏差はである.
となる確率の近似値を求めよう.ここで
である.標準正規分布に従う確率変数をとすると,は十分に大きいので,求める確率の近似値は正規分布表から次のように求められる.