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【1】[1] 右図のように座標平面上に点を頂点とする正方形がある.
点は点から出発して軸上を移動し,点は点から出発して軸上を移動する.
ただし,点はつねにの関係を満たしながら移動するものとする.
また,の原点に関する対称な点をそれぞれとし,点を頂点とする四角形の面積をとする.
以下の各問いに答えよ.
(1) 点は点から出発して軸の負の向きに原点まで移動し,点は点を出発し,軸の正の向きに移動する場合を考える.
ただし,点が原点と一致する場合は考えないものとする.
(ⅰ) 点がにあるとき,である.
(ⅱ) のとり得る値の範囲を不等式を用いて表せ.
解答は,解答欄に記述せよ.
以下の問いでは,正方形の面積をとする.
(2) 点は点から出発して軸の負の向きに点まで移動し,点は点から出発して軸の正の向きに移動する場合を考える.
ただし,点が原点と一致する場合は考えないものとする.
となるのは,点が点と一致するとき,および
のときである.
(3) 次に,点の移動する向きをそれぞれ逆にする.
点は点から出発して軸の正の向きに移動し続け,点は点から出発して軸の負の向きに移動し続ける場合を考える.
ただし,点が原点と一致する場合は考えないものとする.
このとき,次ののうち,正しいものをすべて選べ.
点が点と一致する場合を除くと,となるような点の座標は二つある.
がの倍になるような点の座標は一つだけある.
の最大値はの倍に等しい.
点が点と一致する場合以外にも,四角形は正方形になることがある.
であるようなが通り存在する場合ののとり得る値の範囲について,次の【方針1】または【方針2】で考えることができる.
【方針1】
とおくと,余弦定理からについての二次方程式
が成り立つから,これがをもつようなの値の範囲を求める.
【方針2】
点を通り直線との角をなす半直線の一方をとするとき,がと異なる点で交わるようなの値の範囲を求める.
次の各問いに答えよ.
(1) 【方針1】のに当てはまる数を答えよ.
(2) 【方針1】のに当てはまるものを,次ののうちから一つ選べ.
異なる二つの解
異なる二つの正の解
異なる二つの負の解
正の解と負の解
重解
(3) 【方針2】のに当てはまるものを,次ののうちから一つ選べ.
点を中心とし,半径の円
点を中心とし,半径の円
点を中心とし,半径の円
点を中心とし,半径の円
点を中心とし,半径の円
点を中心とし,半径の円
(4) およびを正の実数とし,を鋭角とする.
であるについて,とを一定の値にしたとき,の値に応じてが何通り存在するかは異なる.
そのようなが何通り存在するかを,のとり得る値の範囲によって場合に分けて答えよ.
ただし,ができない場合は「通り」と答えよ.
解答は,解答欄に記述せよ.
【2】 花子さんと太郎さんは,次の記事を読みながら会話をしている.
銅像を中心にした公園の写真
(写真はイメージ)
=公園整備計画= 広場の大きさどうする?
○○市の旧県営野球場跡地に整備される県営緑地公園(仮称)の整備内容について,緑地公園計画推進委員会は日,公園のメイン広場に地元が生んだ武将△△△△の銅像を建てる案を発表した.県民への憩いの場を提供するとともに,観光客の誘致にも力を入れたい考え.
ある委員は,「銅像の設置にあたっては,銅像と台座の高さはどの程度がよいのか,観光客にとって銅像を最も見やすくするためには,メイン広場の広さはどのくらいあればよいのか,などについて,委員の間でも様々な意見があるため,今後,実寸大の模型などを使って検討したい」と話した.
花子:銅像と台座の高さや,広場の大きさを決めるのも難しそうね.
太郎:でも,近づけば大きく見えて,遠ざかれば小さく見えるというだけでしょ.
花子:写真を撮るとき,像からどのくらいの距離で撮れば,銅像を見込む角を大きくできるかしら.
銅像を見込む角度の説明図
見込む角とは,右図のように,銅像の上端と下端と見る人の目の位置によってできるのことである.
二人は,銅像を見込む角について,次の二つのことを仮定して考えることにした.
・地面は水平であり,直線は地面に対して垂直である.
・どの位置からも常に銅像全体は見える.
次の各問いに答えよ.なお,必要に応じて三角比の表を用いてもよい.
(1) 銅像の真正面に立ち,銅像の真下から離れた位置から,高さの台座に乗せた高さの銅像を見る.このとき,目の高さがの花子さんの銅像を見込む角として最も近いものを,次ののうちから一つ選べ.
(2) 銅像に近づいたり離れたりすると,見込む角の大きさは変化する.見込む角が最大になるときの,見る人の足元の位置を「ベストスポット」とよぶこととする.この「ベストスポット」について,太郎さんは次のように考えた.
【太郎さんの考え】
点を通る円の半径をとすると,の長さは常に一定であることから,が鋭角ならば,が最大となるのは,が最小のときである.
(ⅰ) が鋭角であることを確かめる方法を,の辺の長さについての式を用いて説明せよ.解答は,解答欄に記述せよ.
(ⅱ) 【太郎さんの考え】が正しいことは,を用いたある関係式と,「が鋭角のとき,が大きくなるほどの値は大きくなる」ことからわかる.その関係式を答えよ.解答は,解答欄に記述せよ.
(ⅲ) 二人は【太郎さんの考え】について先生に相談したところ,が最小になるのは,点を含む平面上において,点を通る円と点を通り直線に垂直な直線が接するときであることを教えてもらった.
この考え方に基づくと,目の高さがの花子さんが,高さの台座の上に乗せた高さの銅像を見る「ベストスポット」となるのは,点を通る円の半径がになるときである.
に当てはまる数を答えよ.
このときの見込む角として最も近いものを次ののうちから一つ選べ.
このときの銅像の真下と「ベストスポット」の距離は,およそである.
に当てはまる最も適当なものを,次ののうちから一つ選べ.