Mathematics
Examination
Test
Archives
【1】[1] 数学の授業で,次関数についてコンピュータのグラフ表示ソフトを用いて考察している.
このソフトでは,図1の画面上のにそれぞれ係数の値を入力すると,その値に応じたグラフが表示される.さらに,それぞれの下にある・を左に動かすと係数の値が減少し,右に動かすと係数の値が増加するようになっており,値の変化に応じて次関数のグラフが座標平面上を動く仕組みになっている.
図1 |
また,座標平面は軸,軸によって四つの部分に分けられる.これらの各部分を「象限」といい,右の図のように,それぞれを「第象限」「第象限」「第象限」「第象限」という.ただし,座標軸上の点は,どの象限にも属さないものとする.
このとき,次の問いに答えよ.
(1) はじめに,図1の画面のように,頂点が第象限にあるグラフが表示された.このときのの値の組合せとして最も適当なものを,次ののうちから一つ選べ.
(2) 次に,の値を(1)の値のまま変えずに,の値だけを変化させた.このときの頂点の移動について正しく述べたものを,次ののうちから一つ選べ.
最初の位置から移動しない. | 軸方向に移動する. |
軸方向に移動する. | 原点を中心として回転移動する. |
(3) また,の値を(1)の値のまま変えずに,の値だけをグラフが下に凸の状態を維持するように変化させた.このとき,頂点は,のときはにあり,それ以外のときはを移動した.に当てはまるものを,次ののうちから一つずつ選べ.ただし,同じものを選んでもよい.
原点 | 軸上 | 軸上 |
第象限のみ | 第象限と第象限 |
第象限と第象限 | 第象限と第象限 |
第象限と第象限と第象限 | すべての象限 |
(4) 最初のの値を変更して,下の図2のようなグラフを表示させた.このとき,の値をこのまま変えずに,の値だけを変化させても,頂点は第象限および第象限には移動しなかった.
その理由を,頂点の座標についての不等式を用いて説明せよ.解答は,解答欄に記述せよ.
図2 |
【1】[2] 以下の問題では,に対して,の大きさをそれぞれで表すものとする.
ある日,太郎さんと花子さんのクラスでは,数学の授業で先生から次のような宿題が出された.
宿題 においてであるとする.このとき,
の値について調べなさい.
放課後,太郎さんと花子さんは出された宿題について会話をした.二人の会話を読んで,下の問いに答えよ.
太郎:はだけど,ももわからないから,方針が立たないよ.
花子:まずは,具体的に一つ例を作って考えてみようよ.もしであるとすると,だね.だから,この場合のの値を計算するとになるね.
(1) に当てはまるものを,次ののうちから一つずつ選べ.ただし,同じものを選んでもよい.
太郎:にしてみよう.数学の教科書に三角比の表があるから,それを見ると,で,はあれ?表にはからまでの三角比の値しか載っていないから分からないね.
花子:そういうときは,という関係を利用したらいいよ.この関係を使うと,教科書の三角比の表からだと分かるよ.
太郎:じゃあ,この場合のの値を電卓を使って計算してみよう.はとして計算するとあれっ?ぴったりにはならなかったけど,小数第位を四捨五入すると,はになったよ!(a)これで,のときにになることが証明できたことになるね.さらに,(b)「ならば」という命題が真であると証明できたね.
花子:本当にそうなのかな?
(2) に当てはまる最も適当なものを,次の各解答群のうちから一つずつ選べ.
の解答群:
の解答群:
(3) 太郎さんが言った下線部(a),(b)について,その正誤の組合せとして正しいものを,次ののうちから一つ選べ.
下線部(a),(b)ともに正しい.
下線部(a)は正しいが,(b)は誤りである.
下線部(a)は誤りであるが,(b)は正しい.
下線部(a),(b)ともに誤りである.
花子:ならばとなるかどうかを,数式を使って考えてみようよ.の外接円の半径をとするね.すると,だから,になるね.
太郎:になるよ.
(4) に当てはまる数を答えよ.また,に当てはまるものを,次ののうちから一つずつ選べ.ただし,同じものを選んでもよい.
花子:まず,が鋭角の場合を考えてみたよ.
<花子さんのノート>
点から直線に垂線を引くと
である.をを用いて表すと
であるから
が得られる.
太郎:さっき,と求めたから,の式とあわせると,となることが証明できたよ.
花子:が直角のときは,すでにとなることを計算したね.(c)が鈍角のときは,証明を少し変えれば,やはりであることが示せるね.
(5) に当てはまるものを,次ののうちから一つずつ選べ.ただし,同じものを選んでもよい.
(6) 下線部(c)について,が鈍角のときには下線部の式のうち修正が必要なものがある.修正が必要な番号についてのみ,修正した式をそれぞれ答えよ.解答は,解答欄に記述せよ.
花子:今まではずっとの場合を考えてきたんだけど,での場合も考えてみたよ.との値を求めて,の値を計算したら,この場合にもになったんだよね.
太郎:わっ,本当だ.計算してみたらの値はになるね.
(7) について,次の条件を考える.
これまでの太郎さんと花子さん行った考察をもとに,正しいと判断できるものを,次ののうちから一つ選べ.
はであるための必要十分条件である.
はであるための必要条件であるが,十分条件でない.
はであるための十分条件であるが,必要条件でない.
はであるための必要条件でも十分条件でもない.
シャツの図
省略
【2】[1] ○○高校の生徒会では,文化祭でシャツを販売し,その利益をボランティア団体に寄付する企画を考えている.生徒会執行部では,できるだけ利益が多くなる価格を決定するために,次のような手順で考えることにした.
価格決定の手順
(ⅰ) アンケート調査の実施
人の生徒に,「シャツ枚の価格がいくらまでであればシャツを購入してもよいと思うか」について尋ね,円,円,円,円の四つの金額から一つを選んでもらう.
(ⅱ) 業者の選定
無地のシャツ代とプリント代を合わせた「製作費用」が最も安い業者を選ぶ.
(ⅲ) シャツ枚の価格の決定
価格は「製作費用」と「見込まれる販売数」をもとに決めるが,販売時に釣り銭の処理で手間取らないようの倍数の金額とする.
表1
シャツ枚 の価格(円) |
人数 (人) |
累積人数 (人) |
右の表1は,アンケート調査の結果である.生徒会執行部では,例えば,価格が円のときには円や円と回答した生徒も枚購入すると考えて,それぞれの価格に対し,その価格以上の金額を回答した生徒の人数を「累積人数」として表示した.
このとき,次の問いに答えよ.
(1) 売上額は
と表せるので,生徒会執行部では,アンケートに回答した人の生徒について,調査結果をもとに,表1にない価格の場合についても販売数を予測することにした.そのために,シャツ枚の価格を円,このときの販売数を枚とし,との関係を調べることにした.
表1のシャツ枚の価格との値の組をとして座標平面上に表すと,その点が直線に沿って分布しているように見えたので,この直線を,シャツ枚の価格と販売数の関係を表すグラフとみなすことにした.
このとき,はのであるので,売上数をとおくと,はのである.このように考えると,表1にない価格の場合についても売上額を予測することができる.
に入るものとして最も適当なものを,次ののうちから一つずつ選べ.ただし,同じものを繰り返し選んでもよい.
生徒会執行部が(1)で考えた直線は,表1を用いて座標平面上にとった点のうちの値が最小の点と最大の点を通る直線である.この直線を用いて,次の問いに答えよ.
(2) 売上げ額が最大になるの値を求めよ.
(3) シャツ枚当たりの「製作費用」が円の業者に枚を依頼することにしたとき,利益が最大になるシャツ枚の価格を求めよ.
円
【2】[2] 地方の経済活性化のため,太郎さんと花子さんは観光客の消費に着目し,その拡大に向けて基礎的な情報を整理することにした.以下は,都道府県別の統計データを集め,分析しているときの二人の会話である.会話を読んで下の問いに答えよ.ただし,東京都,大阪府,福井県の都府県のデータは含まれていない.また,以後の問題文では「道府県」を単に「県」として表記する.
太郎:各県を訪れた観光客数を軸,消費総額を軸にとり,散布図をつくると図1のようになったよ.
花子:消費総額を観光客数で割った消費額単価が最も高いのはどこかな.
太郎:元のデータを使って県ごとに割り算をすれば分かるよ.
北海道は回も計算するのは大変だし,間違えそうだな.
花子:図1を使えばすぐ分かるよ.
図1 |
(1) 図1の観光客数と消費総額の間の相関係数に最も近い値を,次ののうちから一つ選べ.
(2) 県それぞれの消費額単価を計算しなくても,図1の散布図から消費額単価が最も高い県を表す点を特定することができる.その方法を,「直線」という単語を用いて説明せよ.解答は,解答欄に記述せよ.
(3) 消費額単価が最も高い県を表す点を,図1ののうちから一つ選べ.
花子:元のデータを見ると消費額単価が最も高いのは沖縄県だね.沖縄県の消費額単価が高いのは,県外からの観光客数の影響かな.
太郎:県内からの観光客と県外からの観光客とに分けて県の観光客数と消費総額を箱ひげ図で表すと図2のようになったよ.
花子:私は県内と県外からの観光客の消費額単価をそれぞれ横軸と縦軸にとって図3の散布図をつくってみたよ.沖縄県は県内,県外ともに観光客の消費額単価は高いね.それに,北海道,鹿児島県,沖縄県は全体の傾向から外れているみたい.
図2 |
図3 |
(4) 図2,図3から読み取れる事柄として正しいものを,次ののうちから二つ選べ.
県の半分の県では,県内からの観光客数よりも県外からの観光客数の方が多い.
県の半分の県では,県内からの観光客の消費総額よりも県外からの観光客の消費総額の方が高い.
県の分の以上の県では,県外からの観光客の消費額単価の方が県内からの観光客の消費額単価より高い.
県外からの観光客の消費額単価の平均値は,北海道,鹿児島県,沖縄県を除いた県の平均値の方が県の平均値より小さい.
北海道,鹿児島県,沖縄県を除いて考えると,県内からの観光客の消費額単価の分散よりも県外からの観光客の消費額単価の分散の方が小さい.
(5) 二人は県外からの観光客に焦点を絞って考えることにした.
花子:県外からの観光客数を増やすには,イベントなどを増やしたらいいんじゃないかな.
太郎:県の行祭事・イベントの開催数と県外からの観光客数を散布図にすると,図4のようになったよ.
図4 |
図4から読み取れることとして最も適切な記述を,次ののうちから一つ選べ.
県の行祭事・イベント開催数の中央値は,その平均値よりも大きい.
行祭事・イベントを多く開催し過ぎると,県外からの観光客数は減ってしまう傾向がある.
県外からの観光客数を増やすには行祭事・イベントの開催数を増やせばよい.
行祭事・イベントの開催数が最も多い県では,行祭事・イベントの開催一回あたりの県外からの観光客数は千人を超えている.
県外からの観光客数が多い県ほど,行祭事・イベントを多く開催している傾向がある.
(本問題の図は,「共通基準による観光入込客統計」(観光庁)をもとにして作成している.)
2017 大学入学共通テスト試行調査数学IA
易□ 並□ 難□
図1
【3】 高速道路には,渋滞状況が表示されていることがある.目的地に行く経路が複数ある場合は,渋滞中を示す表示を見て経路を決める運転手も少なくない.太郎さんと花子さんは渋滞中の表示と車の流れについて,仮定をおいて考えてみることにした.
地点(入口)から地点(出口)に向かって北上する高速道路には,図1のように分岐点と合流点がある.は主要道路であり,は回道路である.ただし,矢印は車の進行方向を表し,図1の経路以外に地点から地点に向かう経路はないとする.また,各分岐点には,それぞれとととの渋滞状況が表示される.
太郎さんと花子さんは,まず渋滞中の表示がないときに,の各分岐点において運転手がどのような選択をしているか調査した.その結果が表1である.
表1
調査日 | 地点 | 台数 | 選択した道路 | 台数 |
月日 | ||||
月日 | ||||
月日 | ||||
これに対して太郎さんは,運転手の選択について,次のような仮定をおいて確率を使って考えることにした.
太郎さんの仮定
(ⅰ) 表1の選択の割合を確率とみなす.
(ⅱ) 分岐点において,二つの道路のいずれにも渋滞中の表示がない場合,またはいずれにも渋滞中の表示がある場合,運転手が道路を選択する確率は(ⅰ)でみなした確率とする.
(ⅲ) 分岐点において,片方の道路にのみ渋滞中の表示がある場合,運転手が渋滞中の表示のある道路を選択する確率は(ⅰ)でみなした確率の倍とする.
ここで,(ⅰ)の選択の割合を確率とみなすとは,例えば地点の分岐においての道路を選択した場合をの道路を選択する確率とみなすということである.
太郎さんの仮定のもとで,次の問いに答えよ.
(1) すべての道路に渋滞中の表示がない場合,地点の分岐において運転手がの道路を選択する確率を求めよ.
(2) すべての道路に渋滞中の表示がない場合,地点から地点に向かう車が地点を通過する確率を求めよ.
(3) すべての道路に渋滞中の表示がない場合,地点から地点に向かう車で地点を通過した車が,地点を通過していた確率を求めよ.
(4) の道路にのみ渋滞中の表示がある場合,地点から地点に向かう車が地点を通過する確率を求めよ.
各道路を通過する車の台数が台を超えると車の流れが急激に悪くなる.一方で各道路の通過台数が台を超えない限り,主要道路であるをより多くの車が通過することが社会の効率化に繋がる.したがって,各道路の通過台数が台を超えない範囲で,をそれぞれ通過する台数の合計が最大になるようにしたい.
このことを踏まえて,花子さんは,太郎さんの過程を参考にしながら,次のような仮定をおいて考えることにした.
花子さんの仮定
(ⅰ) 分岐点において,二つの道路のいずれにも渋滞中の表示がない場合,またはいずれにも渋滞中の表示がある場合,それぞれの道路に進む車の割合は表1の割合とする.
(ⅱ) 分岐点において,片方の道路にのみ渋滞中の表示がある場合,渋滞中の表示のある道路に進む車の台数の割合は表1の割合の倍とする.
過去のデータから月日に地点から地点に向かう車は台と想定している.そこで,花子さんの仮定のもとでこの台数を想定してシミュレーションを行った.このとき,次の問いに答えよ.
(5) すべての道路に渋滞中の表示がない場合,を通過する台数は台となる.よって,の通過台数を台以下にするには,に渋滞中の表示を出す必要がある.
に渋滞中の表示を出した場合,の通過台数は台となる.
(6) 各道路の通過台数が台を超えない範囲で,をそれぞれ通過する台数の合計を最大にするには,渋滞中の表示をのようにすればよい.に当てはまるものを,次ののうちから一つ選べ.
2017 大学入学共通テスト試行調査数学IA
易□ 並□ 難□
【4】 花子さんと太郎さんは,正四面体の各辺の中点を右の図のようにとしたときに成り立つ性質について,コンピュータソフトを使いながら,下のように話している.二人の会話を読んで,下の問いに答えよ.
花子:四角形は平行四辺形に見えるけれど,正方形ではないかな.
太郎:辺の長さが等しいことは,簡単に証明できそうだよ.
(1) 太郎さんは四角形の辺の長さが等しいことを,次のように証明した.
太郎さんの証明
により,四角形の各辺の長さはいずれも正四面体の辺の長さの倍であるから,辺の長さが等しくなる.
(ⅰ) に当てはまる最も適当なものを,次ののうちから一つ選べ.
(ⅱ) に当てはまるものを,次ののうちから一つ選べ.
(2) 花子さんは,太郎さんの考えをもとに,正四面体をいろいろな方向から見て,四角形が正方形であることの証明について,下のような構想をもとに,実際に証明した.
花子さんの構想
四角形において,辺の長さが等しいことは正方形であるためのさらに,対角線との長さが等しいことがいえれば,四角形が正方形であることの証明となるので,とが合同であることを示したい.
しかし,この二つの三角形が合同であることの証明は難しいので,別の三角形の組に着目する.
花子さんの証明
点点はそれぞれの中点なので,二つの三角形とに着目する.とは辺の長さがそれぞれ等しいので合同である.このとき,とはで,とはそれぞれの中点なので,である.
よって,四角形は,辺の長さが等しく対角線の長さが等しいので正方形である.
(ⅰ) に当てはまるものを,次ののうちから一つ選べ.
必要条件であるが十分条件でない
十分条件であるが必要条件でない
必要十分条件である
必要条件でも十分条件でもない
(ⅱ) に当てはまるものが,次のの中にある.当てはまるものを一つずつ選べ.ただし,との解答の順序は問わない.
(ⅲ) に当てはまるものを,次ののうちから一つ選べ.
四角形が正方形であることを証明した太郎さんと花子さんは,さらに,正四面体において成り立つ他の性質を見いだし,下のように話して いる.
花子:線分と辺は垂直に交わるね.
太郎:そう見えるだけかもしれないよ.証明できる?
花子:(a)辺は線分ともとも垂直だから,(b)線分と辺は垂直といえるよ.
太郎:そうかということは,(c)この性質は,四面体が正四面体でなくても成り立つ場合がありそうだね.
(3) 下線部(a)から下線部(b)を導く過程で用いる性質として正しいものを,次ののうちからすべて選べ.
平面上にある直線と平面上にない直線が平行ならば,である.
平面上にある直線が点で交わっているとき,点を通り平面上にない直線が直線に垂直ならば,である.
平面と直線が点で交わっているとき,ならば,平面上 の点を通るすべての直線に対して,である.
平面上にある直線がともに平面上にない直線に垂直ならば,である.
平面上に直線平面上に直線があるとき.な ら ば,である.
(4) 下線部(c)について,太郎さんと花子さんは正四面体でない場合についても考えてみることにした.
四面体において,の中点をそれぞれとするとき,下線部(b)が常に成り立つ条件について,次のように考えた.
太郎さんが考えた条件:
花子さんが考えた条件:
四面体において,下線部(b)が成り立つ条件について正しく述べているものを,次ののうちから一つ選べ.
太郎さんが考えた条件,花子さんが考えた条件のどちらにおいても常に成り立つ.
太郎さんが考えた条件では常に成り立つが,花子さんが考えた条件では必ずしも成り立つとは限らない.
太郎さんが考えた条件では必ずしも成り立つとは限らないが,花子さんが考えた条件では常に成り立つ.
太郎さんが考えた条件,花子さんが考えた条件のどちらにおいても必ずしも成り立つとは限らない.
2017 大学入学共通テスト試行調査数学IA
易□ 並□ 難□
【5】 を以上の整数とする.紙に正方形のマスが縦横とも個ずつ並んだマス目を書く.その個のマスに,以下のルールに従って数字を一つず つ書き込んだものを「方盤」と呼ぶことにする.なお,横の並びを「行」,縦の並び を「列」という.
ルール:上から行目,左から列目のマスに,との積をで割った余りを記入する.
|
||||||||||||||
図1 |
図2 |
のとき,方盤はそれぞれ右の図 1,図 2 のようになる.
例えば,図 2 において,上から行目,左から列目には,をで割った余りであるが書かれている,このとき,次の問いに答えよ.
| |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
図3 |
(1) のとき,右の図 3 の方盤のに当てはまる数を答えよ.
また,図 3 の方盤の上から行目に並ぶ数のうち,が書かれているのは左から何列目であるかを答えよ.左から列目
| ||||||||||||||||||||||||||||||||||||
図4 |
(2) のとき.右の図4のように,方盤のいずれのマスにもが現れない.
このように,方盤のいずれのマスにもが現れないための,に関する必要十分条件を,次ののうちから一つ選べ.
が奇数であること.
がで割って余る整数であること.
がの倍数でもの倍数でもない整数であること.
が素数であること.
が素数でないこと.
とが互いに素であること.
(3) の値がもっと大きい場合を考えよう.方盤においてどの数字がどのマスにあるかは,整数の性質を用いると簡単に求めることができる.
のとき,方盤の上から行目に並ぶ数のうち,は左から何列目にあるかを考えよう.
(ⅰ) 方盤の上から行目,左から列目の数がであるとする(ただし,).を求めるためにはどのようにすれば良いか.正しいものを,次の のうちから一つ選べ.
次不定方程式の整数解のうち,を満たすものを求める.
次不定方程式の整数解のうち,を満 たすものを求める.
次不定方程式の整数解のうち,を満た すものを求める.
次不定方程式の整数解のうち,を満 たすものを求める.
(ⅱ) (ⅰ)で選んだ方法により,方盤の上から行目に並ぶ数のうち,は左から何列目にあるかを求めよ.左から列目
(4) のとき,方盤の各行にそれぞれ何個のがあるか考えよう.
(ⅰ) 方盤の上から行目にはが何個あるか考える.
左から列目がであるための必要十分条件は,がの倍数であること,すなわち,がの倍数であることである.したがって,上から行目にはが個ある.
(ⅱ) 上から行目から行目までのうち,の個数が最も多いのは上から何行目であるか答えよ,上から行目
(5) のときの方盤について,正しいものを,次ののうちからすべて選べ.
上から行目にはがある.
上から行目にはがある.
上から行目にはがある.
上から行目にはがある.
上から行目にはがある.
上から行目にはがある.