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2019 大学入試センター試験 本試
易□ 並□ 難□
;とはともに奇数である
:は奇数である
:は偶数である
また,条件の否定をで表す.
(1) 次のに当てはまるものを,下ののうちから一つずつ選べ.ただし,同じものを繰り返し選んでもよい.
二つの自然数が条件を満たすとする.このとき,が奇数ならばはまた,が偶数ならばは
偶数である
奇数である
偶数でも奇数でもよい
(2) 次のに当てはまるものを,下ののうちから一つずつ選べ.ただし,同じものを繰り返し選んでもよい.
はであるための
はであるための
はであるための
必要十分条件である
必要条件であるが,十分条件ではない
十分条件であるが,必要条件ではない
必要条件でも十分条件でもない
【4】 全国各地の気象台が観測した「ソメイヨシノ(桜の種類)の開花日」や,「モンシロチョウの初見日(初めて観測した日)」,「ツバメの初見日」などの日付を気象庁が発表している.気象庁発表の日付は普通の月日形式であるが,この問題では該当する年の月日を「」とし,月日を「」(うるう年の場合は「」)とする「年間通し日」に変更している.例えば,月日は,月日の「」に月日のを加えた「」となる.
(1) 図1は全国地点で観測しているソメイヨシノの年から年までの年間の開花日を,年ごとに箱ひげ図にして並べたものである.
図2はソメイヨシノの開花日の年ごとのヒストグラムである.ただし,順番は年の順に並んでいるとは限らない.なお,ヒストグラムの各階級の区間は,左側の数値を含み,右側の数値を含まない.
次のに当てはまるものを,図2ののうちから一つずつ選べ.
・年のヒストグラムはである.
・年のヒストグラムはである.
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図1 ソメイヨシノの開花日の年別の箱ひげ図 |
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図2 ソメイヨシノの開花日の年別のヒストグラム (出典:図1,図2は気象庁「生物季節観測データ」Webページにより作成) |
(2) ソメイヨシノの開花日は北海道地区では地点で,南九州地区でも地点で観測されている.図3は図1の箱ひげ図にこれら地点の開花日を折れ線グラフで付け加えたものである.
次のに当てはまるものを,下ののうちから一つ選べ.
図3から読み取れることとして正しいものは,である.
全国の開花日の範囲はどの年も 日以下である.
北海道地区で一番遅い開花日と南九州地区で一番早い開花日の差はどの年も日以下である.
南九州地区のすべての地点において,開花日はどの年も第四分位数以下の日である.
南九州地区のすべての地点において,開花日はどの年も中央値以下の日である.
北海道地区のすべての地点において,開花日はどの年も第四分位数以上の日である.
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図3 ソメイヨシノの開花日の箱ひげ図と,北海道地区(実線)と 南九州地区(点線)の各地点の開花日の折れ線グラフ (出典:気象庁「生物季節観測データ」Webページにより作成) |
(3) 図4と図5は,モンシロチョウとツバメの両方を観測している地点における,年の初見日の箱ひげ図と散布図である.散布図の点には重なった点が点ある.なお,散布図には原点を通り傾きの直線(実線),切片がおよびで傾きがの本の直線(破線)を付加している.
次のに当てはまるものを,下ののうちから一つずつ選べ.ただし,解答の順序は問わない.
図4,図5から読み取れることとして正しくないものは,である.
モンシロチョウの初見日の最小値はツバメの初見日の最小値と同じである.
モンシロチョウの初見日の最大値はツバメの初見日の最大値より大きい.
モンシロチョウの初見日の中央値はツバメの初見日の中央値より大きい.
モンシロチョウの初見日の四分位範囲はツバメの初見日の四分位範囲の倍より小さい.
モンシロチョウの初見日の四分位範囲は日以下である.
ツバメの初見日の四分位範囲は日以下である.
モンシロチョウとツバメの初見日が同じ所が少なくとも地点ある.
同一地点でのモンシロチョウの初見日とツバメの初見日の差は日以下である.
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図4 モンシロチョウとツバメの初見日(年)の箱ひげ図 |
図5 モンシロチョウとツバメの初見日(年)の散布図 (出典:図4,図5は気象庁「生物季節観測データ」Webページにより作成) |
(4) 一般に個の数値からなるデータの平均値を分散を標準偏差をとする.各に対して
と変換したをデータとする.ただし,とする.
次のに当てはまるものを,下ののうちから一つずつ選べ.ただし,同じものを繰り返し選んでもよい.
・の偏差の平均値はである.
・の平均値はである.
・の標準偏差はである.
図5で示されたモンシロチョウの初見日のデータとツバメの初見日のデータについて上の変換を行ったデータをそれぞれとする.
次のに当てはまるものを,図6ののうちから一つ選べ.
変換後のモンシロチョウの初見日のデータと変換後のツバメの初見日のデータの散布図は,との標準偏差の値を考慮するとである.
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図6 四つの散布図 |
(5) 表1は,(3)で説明した年のモンシロチョウの初見日のデータとツバメの初見日のデータについて,平均値,標準偏差および共分散を計算したものである.ただし,との共分散は,の偏差との偏差の積の平均値である.なお,表1の数値は四捨五入していない正確な値とする.
表1 平均値,標準偏差および共分散 | ||||||||||
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次のに当てはまる数値として最も近いものを,下ののうちから一つ選べ.
モンシロチョウとツバメの初見日のデータにおいて,との相関係数は,である.
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易□ 並□ 難□
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[2] 全国各地の気象台が観測した「ソメイヨシノ(桜の種類)の開花日」や,「モンシロチョウの初見日(初めて観測した日)」,「ツバメの初見日」などの日付を気象庁が発表している.気象庁発表の日付は普通の月日形式であるが,この問題では該当する年の月日を「」とし,月日を「」(うるう年の場合は「」)とする「年間通し日」に変更している.例えば,月日は,月日の「」に月日のを加えた「」となる.
(1) 図1は全国地点で観測しているソメイヨシノの年から年までの年間の開花日を,年ごとに箱ひげ図にして並べたものである.
図2はソメイヨシノの開花日の年ごとのヒストグラムである.ただし,順番は年の順に並んでいるとは限らない.なお,ヒストグラムの各階級の区間は,左側の数値を含み,右側の数値を含まない.
次のに当てはまるものを,図2ののうちから一つずつ選べ.
・年のヒストグラムはである.
・年のヒストグラムはである.
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図1 ソメイヨシノの開花日の年別の箱ひげ図 |
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図2 ソメイヨシノの開花日の年別のヒストグラム (出典:図1,図2は気象庁「生物季節観測データ」Webページにより作成) |
(2) 図3と図4は,モンシロチョウとツバメの両方を観測している地点における,年の初見日の箱ひげ図と散布図である.散布図の点には重なった点が点ある.なお,散布図には原点を通り傾きの直線(実線),切片がおよびで傾きがの本の直線(破線)を付加している.
次のに当てはまるものを,下ののうちから一つずつ選べ.ただし,解答の順序は問わない.
図3,図4から読み取れることとして正しくないものは,である.
モンシロチョウの初見日の最小値はツバメの初見日の最小値と同じである.
モンシロチョウの初見日の最大値はツバメの初見日の最大値より大きい.
モンシロチョウの初見日の中央値はツバメの初見日の中央値より大きい.
モンシロチョウの初見日の四分位範囲はツバメの初見日の四分位範囲の倍より小さい.
モンシロチョウの初見日の四分位範囲は日以下である.
ツバメの初見日の四分位範囲は日以下である.
モンシロチョウとツバメの初見日が同じ所が少なくとも地点ある.
同一地点でのモンシロチョウの初見日とツバメの初見日の差は日以下である.
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図3 モンシロチョウとツバメの初見日(年)の箱ひげ図 |
図4 モンシロチョウとツバメの初見日(年)の散布図 (出典:図4,図5は気象庁「生物季節観測データ」Webページにより作成) |
(3) 一般に個の数値からなるデータの平均値を分散を標準偏差をとする.各に対して
と変換したをデータとする.ただし,とする.
次のに当てはまるものを,下ののうちから一つずつ選べ.ただし,同じものを繰り返し選んでもよい.
・の偏差の平均値はである.
・の平均値はである.
・の標準偏差はである.
図4で示されたモンシロチョウの初見日のデータとツバメの初見日のデータについて上の変換を行ったデータをそれぞれとする.
次のに当てはまるものを,図5ののうちから一つ選べ.
変換後のモンシロチョウの初見日のデータと変換後のツバメの初見日のデータの散布図は,との標準偏差の値を考慮するとである.
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図5 四つの散布図 |
2019 大学入試センター試験 本試
易□ 並□ 難□
【3】 赤い袋には赤球個と白球個が入っており,白い袋には赤球個と白球個が入っている.
最初に,さいころ個を投げて,の倍数の目が出たら白い袋を選び,それ以外の目が出たら赤い袋を選び,選んだ袋から球を個取り出して,球の色を確認してその袋に戻す.ここまでの操作を回目の操作とする.回目と回目の操作では,直前に取り出した球の色と同じ色の袋から球を個取り出して,球の色を確認してその袋に戻す.
(1) 回目の操作で,赤い袋が選ばれ赤球が取り出される確率はであり,白い袋が選ばれ赤球が取り出される確率はである.
(2) 回目の操作が白い袋で行われる確率はである.
(3) 回目の操作で白球を取り出す確率をで表すと,回目の操作で白球が取り出される確率はと表される.よって,回目の操作で白球が取り出される確率はである.
同様に考えると,回目の操作で白球が取り出される確率はである.
(4) 回目の操作で取り出した球が白球であったとき,その球を取り出した袋の色が白である条件付き確率はである.
また,回目の操作で取り出した球が白球であったとき,はじめて白球が取り出されたのが回目の操作である条件付き確率はである.
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易□ 並□ 難□
の解となる自然数の中で,の値が最小のものは
であり,すべての整数解は,を整数として
と表せる.
(2) の倍数である自然数との倍数である自然数の組を考える.との差の絶対値がとなる組の中で,が最小になるのは
である.また,との差の絶対値がとなる組の中で,が最小になるのは
である.
(3) 連続する三つの自然数を考える.
との最大公約数は
との最大公約数は
との最大公約数はまたは
である.
また,次の条件がすべての自然数で成り立つような自然数のうち,最大のものはである.
条件:はの倍数である.
(4) を素因数分解すると
である.
を,がの倍数となる最小の自然数とする.このとき,のいずれかはの倍数であり,また,のいずれかはの倍数である.したがって,である.
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