2020 山口大学 後期理学部数理科学科MathJax

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2020 山口大学 後期理学部数理科学科

配点60点

易□ 並□ 難□

【1】  a 1 より大きい実数とする. xy 平面において,直線 x=a 曲線 y=1 -x2 -1 <x<1 を,それぞれ, I C とする.曲線 C 上の点 P における C の接線と直線 l との交点を Q とするとき,次の問いに答えなさい.

(1)  Q y 座標を t とするとき,線分 PQ の長さを t を用いて表しなさい.

(2)  Q を中心とし P を通る円は, P の位置に関係なく定点を通ることを示しなさい.

2020 山口大学 後期理学部数理科学科

配点70点

易□ 並□ 難□

【2】  n 3 以上の自然数, C1 は平面上の半径 1 の円とする. D1 C1 に内接し次の 3 つの条件(ⅰ),(ⅱ),(ⅲ)をすべて満たす n 個の円の組とする.

(ⅰ) すべての円の半径が等しい.

(ⅱ) どの 2 円も 2 点で交わらない.

(ⅲ) どの円も 2 つの円と外接する.

次に, D1 の円すべてに外接する円を C2 とし, D2 C2 に内接し(ⅰ),(ⅱ),(ⅲ)をすべて満たす n 個の円の組とする.同様に, k=3 4 に対して, Dk-1 の円すべてに外接する円 Ck とそれに内接する n 個の円の組 Dk を考える.例えば n=7 の場合,図1の破線で描かれた円 C1 に対して実線で描かれた 7 つの円の組は D1 の例である.また,図2の点線で描かれた円が C2 その内部にある実線で描かれた 7 つの円の組が D2 の例である.

2020年山口大後期数理科学科【2】2020107410202の図 2020年山口大後期数理科学科【2】2020107410202の図 2020年山口大後期数理科学科【2】2020107410202の図

図1

図2

 

k=1 2 に対して Dk の円の面積の総和を Sk と表すとき,次の問いに答えなさい.

(1)  D1 1 つの円の半径を r1 とするとき, r1 n を用いて表しなさい.

(2)  C2 の半径を R2 D2 1 つの円の半径を r2 とするとき, R2 r2 をそれぞれ n を用いて表しなさい.

(3)  Ck の半径を Rk Dk 1 つの円の半径を rk とするとき, Rk rk をそれぞれ k n を用いて表しなさい.

(4) 無限級数の和 k=1 Sk Tn とおく. Tn n を用いて表しなさい.また, limn Tn を求めなさい.

2020 山口大学 後期理学部数理科学科

配点70点

易□ 並□ 難□

【3】  n は正の整数とし, f(x ) を整数を係数とする n 次式とする.このとき,次の問いに答えなさい.

(1)  c を整数とし,

f(x +c)=a nxn+ an-1 xn-1 ++a1 x+a0 an an-1 a1 a0 は整数)

とおくとき,

a0=f (c) a1=f ( c)

が成り立つことを示しなさい.

(2)  p を素数とする. f(c ) p の倍数であり,かつ, f (c) p の倍数でないような整数 c が存在するとき,

kf (c) +f (c) p

p の倍数となるような整数 k が存在することを示しなさい.

(3) (2)の c k p に対し, f(k p+c ) p2 の倍数であることを示しなさい.

(4)  f(x )=x7 +4x5 +4x 2+2 とする.このとき, f(m ) 121 の倍数になる整数 m 1 つ求めなさい.

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