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2020 九州工業大学 前期

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【1】  xy 平面上の曲線 Cy =2logx と,実数 a によって定まる曲線 Dy =x2+a を考える.曲線 C と曲線 D は点 P (p,q ) を通り,点 P において共通の接線 l をもつ.次に答えよ.

(ⅰ) 点 P の座標 ( p,q) 実数 a の値,および接線 l の方程式をそれぞれ求めよ.

(ⅱ) 曲線 C と曲線 D および直線 x=t 0< t<p で囲まれた領域の面積 S (t) t を用いて表せ.また, limt+ 0S( t) を求めよ.ただし,必要ならば limx logxx =0 が成り立つことを用いてもよい.

(ⅲ) 曲線 C と曲線 D および直線 x=t t >p で囲まれた領域の面積 T (t) t を用いて表せ.また,関数 f (t)= T (t) t3 は区間 t>p で増加することを示せ.

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【2】  xy 平面上の点 A (0,- π) B (0,π ) および動点 P を考える.動点 P は時刻 0 では点 A にある.時刻 t における動点 P の座標を ( x(t ),y (t) ) とすると,動点 P の速度 v =( dxdt , dydt ) は,

y(t )0 のとき v =(a cosb+sin y(t ),asin b)

y(t )>0 のとき v =(0 ,1 2πb )

で与えられる.ただし,実数 a b a> 0 0<b< π2 をみたす.次に答えよ.

(ⅰ) 動点 P が点 A から x 軸上の点に到達するまでの間の y (t) t a b を用いて表せ.

(ⅱ) 動点 P が点 A から x 軸上の点に到達するまでの間の x (t) t a b を用いて表せ.

(ⅲ) 動点 P が原点 O に到達するためにみたすべき条件を a b を用いて表せ.

(ⅳ) 動点 P が時刻 T に点 B に到達した.時刻 T b を用いて表せ.また, T の最小値とそのときの b を求めよ.

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【3】  α β は定められた複素数とする.複素数平面上の点 z1 に対して, zn n =2 3 4 を以下の規則によって定める.

(規則)  zn=α zn-1 +β

z1 として z1 =33- 3i を選び,この規則を用いて z2 z3 を定めたところ, z2= 3 32+ 32 i z3=3 i となった.次に答えよ.

(ⅰ)  z1 z2 を通る直線と, z2 z3 を通る直線を考える.この 2 直線のなす角 θ (0θ π2 ) を求めよ.

(ⅱ)  α β を求めよ.また,それぞれの絶対値,偏角も求めよ.

(ⅲ) 規則に示した zn zn- 1 の関係を zn -γ=α (zn- 1-γ ) と表す. γ を求めよ.

(ⅳ)  zn z1 α および(ⅲ)の γ を用いて表せ.ただし, z1 α および γ は記号のままで表せ.

(ⅴ) 複素数平面上の点 z1 を選びなおし,規則を用いて z5 を定めなおす. z5 |z 5|<1 をみたすために z1 がみたすべき条件を求めよ.また,その条件をみたす点 z1 の全体の表す図形を複素数平面上に図示せよ.

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2020年九州工大前期【4】2020108480104の図

【4】 右図のように,正方形 ABCD があり,対角線 BD の中点を E とする.時刻 n=0 において,点 P は頂点 A にあり,点 Q は頂点 C にある.時刻 n=1 2 3 における点 P と点 Q の位置は,次の移動規則によって定まる.

・点 P の移動規則

時刻 n-1 における点 P の位置が頂点 A のときは,それぞれ 12 の確率で頂点 B か頂点 D に移動する.頂点 B または頂点 D のときは,それぞれ 12 の確率で頂点 A か頂点 C に移動する.頂点 C のときは,移動せずそのままとどまる.

・点 Q の移動規則

時刻 n-1 における点 Q の位置が頂点 C のときは,それぞれ 13 の確率で頂点 B に移動するか頂点 D に移動するか移動せずそのままとどまる.頂点 B または頂点 D のときは,それぞれ 13 の確率で頂点 A に移動するか点 E に移動するか移動せずそのままとどまる.頂点 A または点 E のときは,移動せずそのままとどまる.

次に答えよ.

(ⅰ) 時刻 n=4 における点 P の位置が頂点 C である確率を求めよ.

(ⅱ) 時刻 n における点 Q の位置が頂点 B である確率を求めよ.

(ⅲ) 時刻 n において,はじめて点 Q の位置が頂点 A となる確率を求めよ.

(ⅳ) 時刻 n= 4 までに,少なくとも一度,同時刻に点 P と点 Q の位置が頂点 B となる確率を求めよ.

(ⅴ) 時刻 n=4 における点 P の位置が頂点 C であった.このとき,はじめて点 P の位置が頂点 C となった時刻より前に点 Q の位置が頂点 A となる条件付き確率を求めよ.

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