2020 立命館大 文系学部A方式2月3日実施MathJax

Mathematics

Examination

Test

Archives

2020 立命館大学 文系学部A方式

2月3日実施

易□ 並□ 難□

【1】

〔1〕  -1 3 乗根は -1 + i - i である.ただし, i は虚数単位, は正の値とする. ω= + i とするとき,以下の式の値を求めよ.

(a)  ω2030=

(b)  ω17 ω20+1 =

(c)  k =1118 ωk-1 =1+ω+ ω2+ω 3++ ω117=

2020 立命館大学 文系学部A方式

2月3日実施

易□ 並□ 難□

【1】

〔2〕 平面上の円に n 本の弦を次の条件で引く.

 どの 2 本の弦も円の内部(円周上の点は含まない)で交わる.

 どの 3 本の弦も 1 点で交わることはない.

 このとき,円の内部は n 本の弦によって An 個の部分に分割され, A4= A5= となる.

 次に, An+1 An を用いて表わすと,関係式 An+ 1=An + が成立する.したがって, An n の式で表すと, An= となる.また, An 個の部分の中で多角形であるものは 個ある.

2020 立命館大学 文系学部A方式

2月3日実施

易□ 並□ 難□

【1】

〔3〕 中心が原点 O (0,0 ) 半径が 2 の円周上に 3 A (2,0 ) B (-2, 0) P (3,1 ) がある.点 P を含む弧 AB 上に点 Q をとり, ▵OPQ の面積を S その最大値を SM とする.このとき,次の問いに答えよ.

(a)  SM の値は であり,そのときの点 Q の座標は ( , ) である.

(b)  ▵OPQ の面積が S= 12 SM となるとき, x 座標が最小となる点 Q の座標は ( , ) である.

(c)  ▵OPQ の面積が S= 13 SM となるとき, x 座標が最大となる点 Q の座標は ( , ) である.

2020 立命館大学 文系学部A方式

2月3日実施

易□ 並□ 難□

【2】 企業 X と企業 Y は,ともに廃棄物を 8 トンずつ排出する予定であり,その削減が求められている.企業 X と企業 Y が廃棄物を削減する量(単位はトン)をそれぞれ x 0 <x8 ), y 0< y8 で表すとき,その削減にかかる費用(単位は万円)は次の f( x) g(y ) で表される.

f(x )=3x 2

g(y )=10 y3

いま,政府は,企業 X と企業 Y の廃棄物の排出量を合計で 6 トン削減することが望ましいと考えている.その合計 6 トンの削減を実現するために,政府は以下の 2 種類の制度を考える.

〔1〕 まず,政府が各企業の廃棄物の削減量を決めて,その削減を命じる制度を考える.

(a) 企業 X と企業 Y に廃棄物をそれぞれ 3 トンずつ削減するように命じるとき,その削減にかかる費用は,企業 X と企業 Y の合計で 万円となる.

(b) 企業 X と企業 Y を合わせて廃棄物を 6 トン削減し,かつ廃棄物の削減にかかる費用の合計を最も小さくするためには,政府は企業 X トン,企業 Y トン削減するように命じればよい.このとき,廃棄物の削減にかかる費用は,企業 X と企業 Y の合計で 万円となる.

〔2〕 次に,政府が各企業に金銭的な動機を与え,企業自身が廃棄物の削減量を決める制度を考える.なお以下では,企業 X と企業 Y はそれぞれ,負担する金額が最小になるように削減量を決めると仮定する.

(a) 政府が,廃棄物の排出 1 トン当たり t t> 0 万円の税金の支払いを企業に課す制度を考える.この制度の下で,企業 X が廃棄物の排出を x トン削減するとき,企業 X が負担する金額は, (8-x ) トンの廃棄物の排出に対して支払う税金と,その削減にかかる費用 f( x) との合計となる.このとき,企業 X が削減する廃棄物の量は, t を用いて表すと トンとなる.従って,企業 X が廃棄物を トン削減するように誘導するためには,政府は t= 万円の税金を課せばよい.また, t= 万円のとき,企業 Y も廃棄物を トン削減することになり,企業 X と企業 Y が支払う税金の合計は 万円となる.

(b) 政府が,廃棄物の削減 1 トン当たり s s> 0 万円の補助金を企業に与える制度を考える.この制度の下で,企業 X が廃棄物を x トン削減するとき,企業 X が負担する金額は,削減にかかる費用 f( x) から補助金の額を差し引いた金額となる.このとき,企業 X が削減する廃棄物の量は, s を用いて表すと トンとなる.従って,企業 X が廃棄物を トン削減するように誘導するためには,政府は s= 万円の補助金を与えればよい.また, s= 万円のとき,企業 Y も廃棄物を トン削減することになり,企業 X と企業 Y が受け取る補助金の合計は 万円となる.

(c) 政府が,廃棄物の排出 1 トン当たり T 万円の税金の支払いを企業に課し,同時に廃棄物の削減 1 トン当たり S 万円の補助金を企業に与える制度を考える.(a) (b)と同様に考えれば,企業 X が廃棄物を トンだけ削減するように誘導するためには, T S の関係式を満たす必要がある.さらに,この制度のもとで,企業 X と企業 Y が支払う税金の合計と,受け取る補助金の合計が等しくなるように T S を決めるとき, T 万円, S 万円となる.

2020 立命館大学 文系学部A方式

2月3日実施

易□ 並□ 難□

【3】〔1〕  1 枚のコインを 2 回続けて投げるとき, 2 回とも表が出る確率を求めよ.

〔2〕  8 枚のコインを同時に投げるとき, 6 枚が表である確率を求めよ.

 次に,最初に 8 枚のコインを同時に投げ,裏が出たコインは取り除き,表の出たコインすべてをもう一度同時に投げて試行を終了する.ただし,最初に 8 枚すべて裏が出たときは,そこで試行を終了する.試行を終了したとき,表が出ているコインの数が r である確率を Pr とする.

〔3〕  P6 を求めよ.

〔4〕  Pr を求めよ.ただし,必要ならば,組合せの総数を表す Cr n の記号を用いて答えてよい.

〔5〕 〔4〕で求めた Pr の値が最大となるときの r の値を求めよ.

inserted by FC2 system