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2021 慶応義塾大学 経済学部

2月13日実施

易□ 並□ 難□

【1】 座標平面上の原点を中心とする半径 2 の円を C1 中心の座標が (7 ,0) 半径が 3 の円を C2 とする.さらに r を正の実数とするとき, C1 C2 に同時に外接する円で,その中心の座標が (a, b) 半径が r であるものを C3 とする.ただし, 2 つの円が外接するとは,それらが 1 点を共有し,中心が互いの外部にあるときをいう.

(1)  r の最小値は (1) であり, a の最大値は (2) となる.

(2)  a b は関係式

b2 = (3) (4) (a+ (5) (6) ) (a- 4)

を満たす.

(3)  C3 が直線 x=-3 に接するとき, a= (7) (8) (9) |b| = (10) (11) (12) (13) である.

(4) 点 (a ,b) と原点を通る直線と,点 (a ,b) と点 (7 ,0) を通る直線が直交するとき, |b| = (14) (15) (16) となる.

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2月13日実施

易□ 並□ 難□

【2】  1 個のさいころを繰り返し投げ,出た目の数により以下の(a),(b)に従い得点を定める.

(a) 最初から 10 回連続して 1 の目が出た場合には, 10 回目で投げ終えて,得点を 0 点とする.

(b)  m 0 m 9 を満たす整数とする.最初から m 回連続して 1 の目が出て,かつ m+1 回目に初めて 1 以外の目 n が出た場合には,続けてさらに n 回投げたところで投げ終えて, 1 回目から m+n+ 1 回目までに出た目の数の合計を得点とする.ただし,最初から 1 以外の目が出た場合には m=0 とする.

(1) 得点が 49 点であるとする.このとき, n= (17) となり, m の取り得る値の範囲は (18) m (19) であり,得点が 49 点となる確率は (20) (21)6 16 である.また,得点が 49 点で,さいころを投げる回数が 15 回以上である確率は (22) (23)6 16 となる.さらに,得点が 49 点である条件のもとで,さいころを投げる回数が 14 回以下である条件付き確率は (24) (25) (26) (27) となる.

(2) さいころを投げる回数が 15 回以上である確率は (28) 610 となる.ゆえに,さいころを投げる回数が 14 回以下である条件のもとで,得点が 49 点となる条件付き確率は, k= (29) とおいて 1 6k( 610 - (30) ) となる.

(3) 得点が正の数で,かつ,さいころを投げる回数が 14 回以下である条件のもとで,得点が 49 点となる条件付き確率は, l= (31) とおいて 1 6l( 610- (32) ) となる.

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2月13日実施

易□ 並□ 難□

【3】 数列 {an } に対して

Sn= k=1 nak n= 12 3

とおく. {an } は, a2=1 a6=2 および

(*)  Sn= (n-2 )( n+1) 24 an+1 n= 12 3

を満たすとする.

(1)  a1=- (33) である.(*)で n=4 5 とすると, a3+a 4 a5 の関係が 2 通り定まり, a5= (34) と求まる.さらに(*)で n=3 として, a3= (35) (36) a4= (37) (38) と求まる.

(2)  n2 に対して an =Sn-S n-1 であるから,(*)とあわせて

(n- (39) ) (n+ (40) )2 an+1 =(n3 - (41) n2+ (42) ) an n=2 3 ).

ゆえに, n3 ならば ( n+ (43) ) an+1 =(n- (44) ) an となる.そこで, n3 に対して bn= (n-r) (n-s )(n -t)a n とおくと,漸化式

bn+1 =bn n= 34 5

が成り立つ.ただしここに, r<s<t として r= (45) s= (46) t= (47) である.したがって, n4 に対して

an= (48) a 3(n- r)( n-s) (n-t)

となる.この式は n=3 のときも成立する.

(3)  n2 に対して

Sn= (49) (50) (n+ (51) ) (n- (52) )n (n- (53) )

であるから, Sn59 となる最小の n n = (54) (55) である.

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2月13日実施

易□ 並□ 難□

【4】  k を実数の定数とする.実数 x は不等式

(*)  2log5 x-log5 (6x- 5k)< k-1

を満たすとする.

(1) 不等式(*)を満たす x の値の範囲を, k を用いて表せ.

(2)  k を自然数とする.(*)を満たす x のうち奇数の個数を ak とし

Sn= k=1 nak n= 12 3

とおく. ak k の式で表し,さらに Sn n の式で表せ.

(3) (2)の Sn に対して, Sn+n 10 桁の整数となるような自然数 n の値を求めよ.なお,必要があれば 0.30<log 102<0.31 を用いよ.

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【5】 空間の 2 O A | OA| =2 を満たすとし,点 A を通り OA に直交する平面を H とする.平面 H 上の三角形 ABC は,正の実数 a に対し

|AB |= 2a |AC |=3 a AB AC=2 a2

を満たすとする.ただし, u v はベクトル u v の内積を表す.

(1)  OA OB の値を求めよ.

さらに,線分 AB の平面 H 上にある垂直二等分線を l 線分 AC 2:1 に内分する点を通り,線分 AC に直交する H 上の直線を m とする.また, l m の交点を P とする.

(2) ベクトル OP を,実数 α β γ を用いて OP =αOA +β OB+γ OC と表すとき, α β γ の値をそれぞれ求めよ.

(3) 空間の点 Q 2OA +OQ =0 を満たすとする.直線 PQ が,点 O を中心とする半径 2 の球 S に接しているとき, | AP | の値および a の値を求めよ.さらに,直線 l 上の点 R を,直線 QR S に接し, P とは異なる点とする.このとき ▵APR の面積を求めよ.

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【6】  F(x ) は実数を係数とする x 3 次式で, x3 の項の係数は 1 であり, y=F( x) で定まる曲線を C とする. α<β を満たす実数 α β に対して, C 上の点 A (α.F (α) ) における C の接線を Lα とするとき, C Lα との A 以外の共有点が B (β,F (β) ) であるとする.さらに, B における C の接線を Lβ とし, C Lβ との B 以外の共有点を (γ ,F(γ )) とする.

(1) 接線 Lα の方程式を y=l α(x ) とし, G(x )=F (x)- lα( x) とおく.さらに,曲線 y=G (x) 上の点 (β. G(β) ) における接線の方程式を y=m (x ) とする. G(x ) および m( x) を,それぞれ α β を用いて因数分解された形に表せ.必要ならば x の整式で表される関数 p( x) q(x ) とそれらの導関数に関して成り立つ公式

{p (x) q(x) }= p( x)q (x)+ p(x )q (x )

を用いてもよい.

(2) 接線 Lβ の方程式は,(1)で定めた lα (x) m(x ) を用いて, y=lα (x)+m (x ) で与えられることを示せ.さらに, γ α β を用いて表せ.

(3) 曲線 C および Lβ で囲まれた図形の面積を S とする. S α β を用いて表せ.さらに α β -1< α<0 かつ 1<β <2 を満たすとき, S の取り得る値の範囲を求めよ.必要ならば r<s を満たす実数 r s に対して成り立つ公式

rs (x- r) ( x-s)2 dx= 112 (s r)4

を用いてもよい.

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