2022 大学入学共通テスト 追試験 数学II・IIBMathJax

Mathematics

Examination

Test

Archives

2022 大学入学共通テスト 追試

数学II,IIB共通

配点15点

正解と配点

易□ 並□ 難□

【1】

[1] 座標平面上で,直線 3 x+2 y-39 =0 l 1 とする.また, k を実数とし,直線 k x-y -5k +12=0 l 2 とする.

(1) 直線 l 1 x 軸は,点 ( アイ ,0 ) で交わる.

 また,直線 l 2 k の値に関係なく点 ( , エオ ) を通り,直線 l 1 もこの点を通る.

(2)  2 直線 l 1 l2 および x 軸によって囲まれた三角形ができないような k の値は

k= キク

である.

(3)  2 直線 l 1 l2 および x 軸によって囲まれた三角形ができるとき,この三角形の周および内部からなる領域を D とする.さらに, r を正の実数とし,不等式 x 2+y2 r2 の表す領域を E とする.

 直線 l 2 が点 ( -13,0 ) を通る場合を考える.このとき, k= である.さらに, D E に含まれるような r の値の範囲は

r シス

である.

 次に, r= シス の場合を考える.このとき, D E に含まれるような k の値の範囲は

k または k< タチ

である.

2022 大学入学共通テスト 追試

数学II,IIB共通

配点15点

正解と配点

易□ 並□ 難□

【1】

[2]  θ - π2 <θ < π2 を満たすとする.

(1)  tanθ =-3 のとき, θ= であり

cosθ = sinθ =

である.

 一般に, tanθ =k のとき

cosθ= sinθ =

である.

  の解答群

0   - π3 1   - π4 2   - π6 3   π6 4   π4 5   π3

  の解答群(同じものを繰り返し選んでもよい.)

0   0 1   1 2   -1
3   3 2 4   - 32 5   22
6   - 22 7   1 2 8   - 12

  の解答群(同じものを繰り返し選んでもよい.)

0   1 1+k2 1   - 11+ k2 2   k 1+k2 3   - k1+k 2
4   2 1+k2 5   - 21+ k2 6   2 k1 +k2 7   - 2k 1+k 2
8   1 1+k2 9   - 11+ k2 a   k1 +k2 b   - k1+ k2

(2) 花子さんと太郎さんは,関数のとり得る値の範囲について話している.

花子: - π2< θ< π2 の範囲で θ を動かすとき, tanθ のとり得る値の範囲は実数全体だよね.

太郎: tanθ = sinθ cosθ だけど,分子を少し変えるとどうなるかな.

  sin 2θ cosθ =p sin (θ+ π7 ) cosθ =q とおく.

  - π2< θ< π2 の範囲で θ を動かすとき, p のとり得る値の範囲は であり, q のとり得る値の範囲は である.

  の解答群

0   -1<p <1 1   0<p< 1
2   -2<p <2 3   0<p< 2
4  実数全体 5  正の実数全体

  の解答群

0   -1<q <1 1   0<q <1
2   -2<q <2 3   0<q <2
4  実数全体 5  正の実数全体
6   -sin π7 <q< sin π7 7   0<q< sin π7
8   -cos π7 <q <cos π 7 9   0<q< cos π7

(3)  α 0 α <2π を満たすとし

sin (θ +α) cosθ =r

とおく. α= π7 の場合, r は(2)で定めた q と等しい.

  α の値を一つ定め, - π2< θ< π2 の範囲で θ のみを動かすとき, r のとり得る値の範囲を考える.

  r のとり得る値の範囲が q のとり得る値の範囲と異なるような α 0α< 2π

  の解答群

0  存在しない 1  ちょうど 1 個存在する
2  ちょうど 2 個存在する 3  ちょうど 3 個存在する
4  ちょうど 4 個存在する 5   5個以上存在する

2022 大学入学共通テスト 追試

数学II,IIB共通

配点30点

正解と配点

易□ 並□ 難□

【2】  k を実数とし

f( x)= x3-k x

とおく.また,座標平面上の曲線 y =f( x) C とする.

 必要に応じて,次のことを用いてもよい.

曲線 C の平行移動

 曲線 C x 軸方向に p y 軸方向に q だけ平行移動した曲線の方程式は

y= (x- p) 3-k ( x-p )+ q

である.

(1)  t を実数とし

g( x)= (x -t) 3-k (x -t)

とおく.また,座標平面上の曲線 y =g( x) C 1 とする.

(ⅰ) 関数 f (x ) x =2 で極値をとるとする.

 このとき, f (2 )= であるから, k= イウ であり, f( x) x = エオ で極大値をとる.また, g( x) x =3 で極大値をとるとき, t= である.

(ⅱ)  t=1 とする.また,曲線 C C 1 2 点で交わるとし,一つの交点の x 座標は - 2 であるとする.このとき, k= キク であり,もう一方の交点の x 座標は である.また, C C 1 で囲まれた図形のうち, x0 の範囲にある部分の面積は コサ である.

(2)  a b c を実数とし

h( x)= x3+ 3a x2+ bx+ c

とおく.また,座標平面上の曲線 y =h( x) C 2 とする.

(ⅰ) 曲線 C を平行移動して, C2 と一致させることができるかどうかを考察しよう. C x 軸方向に p y 軸方向に q だけ平行移動した曲線が C 2 と一致するとき

h( x)= (x -p) 3-k (x -p) +q

である.よって, p= スセ b= p2- k であり

k= a2 b

である.また, において, x=p を代入すると, q=h (p ) =h ( スセ ) となる.

 逆に, k を満たすとき, C x 軸方向に スセ y 軸方向に h ( スセ ) だけ平行移動させると C 2 と一致することが確かめられる.

(ⅱ)  b=3 a2- 3 とする.このとき,曲線 C 2 は曲線

y=x 3- x

を平行移動したものと一致する.よって, h( x) x =4 で極大値 3 をとるとき, h( x) x = で極小値 テト をとることがわかる.

(ⅲ) 次の 0 3 のうち,平行移動によって一致させることができる二つの異なる曲線は である.

  の解答群(解答の順序は問わない.)

0   y=x 3-x -5

1   y=x 3+3 x2- 2x- 4

2   y=x 3-6 x2- x-4

3   y=x 3-6 x2+ 7x- 5

2022 大学入学共通テスト 追試

数学II

配点9点

正解と配点

易□ 並□ 難□

【3】

[1]  1x 4 における関数

y=log 2x 4 log2 2 x

の最大値について考える.

  t=log 2x とおくと, t のとり得る値の範囲は t である.このとき, y t を用いて表すと

y= ウエ t2 + t

となる.これより, y x = のとき,最大値 をとる.

  の解答群

0   1 1   2 2   2 3   22 4   4

2022 大学入学共通テスト 追試

数学II

配点11点

正解と配点

易□ 並□ 難□

【3】

[2](1) 関数 y =( 32 ) x のグラフと y =( 23 ) x のグラフは, であり,関数 y =( 3 2) x のグラフと y =log3 2 x のグラフは である.

  の解答群(同じものを繰り返し選んでもよい.)

0   x 軸に関して対称 1   y 軸に関して対称
2  直線 y =x に関して対称 3  原点に関して対称

(2) 関数 y =log25 x のグラフは点 ( , 12 ) を通り, x の値が増加するとき さらに,関数 y= log14 x のグラフは点 ( , 12 ) を通り, x の値が増加するとき このとき,これらの関数のグラフから, 12 log 25 72 log 14 38 の間に が成り立つことがわかる.

  の解答群(同じものを繰り返し選んでもよい.)

0   y の値は増加し,グラフは x 軸に限りなく近づく

1   y の値は増加し,グラフは x 軸と 1 点で交わる

2   y の値は減少し,グラフは x 軸に限りなく近づく

3   y の値は減少し,グラフは x 軸と 1 点で交わる

  の解答群

0   1 2< log14 38< log25 72 1   1 2< log25 7 2< log14 38
2   log14 38< 12 <log 25 72 3   log25 72 < 12< log14 38
4   log14 38< log25 72 < 12 5   log25 72< log14 38< 1 2

2022 大学入学共通テスト 追試

数学II

配点20点

正解と配点

易□ 並□ 難□

【4】  x の整式 P (x ) Q( x) を次のように定める.

P( x)= x4- 4x 3+4 x2 +12x -21

Q( x)= x3- 6x2 +15 x-14

(1)  i2= -1 i3= i i4= である.また

P( i)= ウエオ + カキ i

である.

(2) 太郎さんと花子さんは, P( α)= Q( α) =0 を満たす複素数 α が存在するかどうかについて話している.

太郎:方程式 P (x )=0 Q (x )=0 の両方を解く必要があるのかな.

花子: P( x) Q (x ) で割ったときの余りに着目したらどうかな.

  P( x) Q (x ) で割ったときの余りを R (x ) とすると

R( x)= x2- x +

であり

P( x)= Q( x) (x+ ) +R( x)

が成り立つ.したがって, P( α)= Q( α)= 0 ならば, R( α)= である.このことにより, P( α)= Q( α)= 0 ならば

α= ± i

でなければならないことがわかる.

太郎: P( α)= Q( α)= 0 を満たす複素数 α が求められたね.

花子:ちょっと待って. α の値で P (α )=Q (α )=0 になるのかな.

  α P (α )=Q (α )=0 を満たすかどうかを調べよう.

  Q( x) R (x ) で割ると

Q( x)= R( x) (x- )

であるので, Q( x) R (x ) で割り切れる.よって, α について Q (α )=0 である.さらに により, P( α)= 0 が成り立つ.

 したがって, P( α)= Q( α)= 0 を満たす複素数 α

  の解答群

0  存在しない 1  ちょうど 1 個存在する
2  ちょうど 2 個存在する 3  ちょうど 3 個存在する
4  ちょうど 4 個存在する  

(3)  x の整式 S (x ) T( x)

S( x)= x4+ 2x 3+4 x2 +3x +3 T( x)= x3+ 2x2 +3 x+1

と定めると,次の式が成り立つ.

S( x)= T( x) x+x2 + x+

したがって, S( β)= T( β)= 0 を満たす複素数 β

  の解答群

0  存在しない 1  ちょうど 1 個存在する
2  ちょうど 2 個存在する 3  ちょうど 3 個存在する
4  ちょうど 4 個存在する  

2022 大学入学共通テスト 追試

数学IIB

選択問題

配点20点

正解と配点

易□ 並□ 難□

【3】 以下の問題を解答するにあたっては,必要に応じて正規分布表を用いてもよい.

 太郎さんのクラスでは,確率分布の問題として, 2 個のさいころを同時に投げることを 72 回繰り返す試行を行い, 2 個とも 1 の目が出た回数を表す確率変数 X の分布を考えることとなった.そこで, 21 名の生徒がこの試行を行った.

(1)  X は二項分布 B ( アイ , エオ ) に従う.このとき, k= アイ p= エオ とおくと, X=r である確率は

P( X=r) =Cr k pr ( 1-p) r=0 1 2 k

である.

 また, X の平均(期待値)は E (X )= 標準偏差は σ (X )= クケ である.

  の解答群

0   k 1   k+r 2   kr 3   r
回数 0 1 2 3 4
人数 2 7 7 3 2 21

(2)  21 名全員の試行結果について, 2 個とも 1 の目が出た回数を調べたところ,次の表のような結果になった.なお, 5 回以上出た生徒はいなかった.

 この表をもとに,確率変数 Y を考える. Y のとり得る値を 0 1 2 3 4 とし,各値の相対度数を確率として, Y の確率分布を次の表のとおりとする.

Y 0 1 2 3 4
P 2 21 1 3 1 3 221

 このとき, Y の平均は E (Y )= セソ タチ 標準偏差は σ (Y )= 530 21 である.

(3) 太郎さんは,(2)の実際の試行結果から作成した確率変数 Y の分布について,二項分布の のように,その確率の値を数式で表したいと考えた.そこで, Y=1 Y=2 である確率が最大であり,かつ,それら二つの確率が等しくなっている確率分布について先生に相談したところ, Y の代わりとして,新しく次のような確率変数 Z を提案された.

先生の提案

  Z のとり得る値は 0 1 2 3 4 であり, Z=r である確率を

P( Z=r) =α 2 rr! r=0 1 2 3 4

とする.ただし, α を正の定数とする.また, r!=r (r -1) 21 であり, 0!=1 1!= 1 2!= 2 3!=6 4!=24 である.

 このとき,(2)と同様に Z の確率分布の表を作成することにより, α= であることがわかる.

  Z の平均は E (Z )= セソ タチ 標準偏差は σ (Z )= 614 21 であり, E( Z)= E( Y) が成り立つ.また, Z=1 Z=2 である確率が最大であり,かつ,それら二つの確率は等しい.これらのことから,太郎さんは提案されたこの Z の確率分布を利用することを考えた.

(4) (3)で考えた確率変数 Z の確率分布をもつ母集団を考え,この母集団から無作為に抽出した大きさ n の標本を確率変数 W1 W2 Wn とし,標本平均を W= 1n (W1 +W2 ++ Wn ) とする.

  W の平均を E ( W) =m 標準偏差を σ ( W) =s とおくと, m= トナ ニヌ s=σ (Z) である.

  の解答群

0   1 n 1   1 2   1 n
3   n 4   n 5   n2

 また,標本の大きさ n が十分に大きいとき, W は近似的に正規分布 N (m ,s2 ) に従う.さらに, n が増加すると s 2 ので, W の分布曲線と, m E (X )= の大小関係に注意すれば, n が増加すると P ( W ) ことがわかる.

 ここで, U= とおくと, n が十分に大きいとき,確率変数 U は近似的に標準正規分布 N (0 ,1) に従う.このことを利用すると, n=100 のとき,標本の大きさは十分に大きいので

P( W ) =0. フヘホ

である.ただし, 0. フヘホ の計算においては, 1 614 = 614614 =0.040 とする.

  W の確率分布において E (X ) は極端に大きな値をとっていることがわかり, E( X) E ( W ) は等しいとはみなせない.

  の解答群(同じものを繰り返し選んでもよい.)

0  小さくなる 1  変化しない 2  大きくなる

  の解答群

0   W m n 1   W mn 2   W m n2
3   W m s 4   W m s 5   W m s2

2022 大学入学共通テスト 追試

数学IIB

選択問題

配点20点

正解と配点

易□ 並□ 難□

【4】 数列 { an } は,初項が 1 で,

an+ 1= an+ 4n+ 2 n=1 2 3

を満たすとする.また,数列 { bn } は,初項が 1

bn+ 1= bn+4 n+2 +2 (-1 )n n=1 2 3

を満たすとする.さらに, Sn= k=1 na k とおく.

(1)  a2= である.また,階差数列を考えることにより

an= n 2- n=1 2 3

であることがわかる.さらに

Sn= n3+ n 2 n n=1 2 3

を得る.

(2)  b2= である.また,すべての自然数 n に対して

an- bn=

が成り立つ.

  の解答群

0   0 1   2n 2   2n- 2
3   n2 1 4   n2 n 5   1+ (1 )n
6   1( 1) n 7   1+ (1 )n 8   -1- (- 1) n

(3) (2)から

a2021 b 2021 a2022 b2022

が成り立つことがわかる.また, Tn= k=1 nb k とおくと

S2021 T 2021 S2022 T2022

が成り立つこともわかる.

  の解答群(同じものを繰り返し選んでもよい.)

0   < 1   = 2   >

(4) 数列 { bn } の初項を変えたらどうなるかを考えてみよう.つまり,初項が c

cn+ 1=c n+4 n+2 +2 (1 )n n=1 2 3

を満たす数列 { cn } を考える.

 すべての自然数 n に対して

bn- cn= -

が成り立つ.

 また, Un= k=1 nc k とおく. S4= U4 が成り立つとき, c= である.このとき

S2021 U 2021 S2022 U 2022

も成り立つ.

 ただし, は,文字 ( a d ) を用いない形で答えること.

  の解答群(同じものを繰り返し選んでもよい.)

0   < 1   = 2   >

2022 大学入学共通テスト 追試

数学IIB

選択問題

配点20点

正解と配点

易□ 並□ 難□

【5】  a を正の実数とする.Oを原点とする座標空間に 4

A1 (1 ,0,a ) A2 ( 0,1, a) A3 ( -1,0 ,a) A4 (0, -1,a )

2022年共通テスト追試験数学IIB【5】2022100000409の図

がある.また,次の図のように, 4 B1 B2 B3 B4 を四角形 A1 OA 2B 1 A2 O A3 B2 A3 O A4 B3 A 4O A1 B 4 がそれぞれひし形になるようにとる.さらに, 4 C1 C 2 C3 C4 を四角形 A1 B1 C 1B 4 A2 B 2C 2B 1 A3 B3 C3 B2 A4 B4 C4 B3 がそれぞれひし形になるようにとる.

 ただし,座標空間における四角形を考える際には,その四つの頂点が同一平面上にあるものとする.

(1) 点 B2 C3 の座標は

B2 ( -1, , イウ ) C3 ( -1, , オカ )

である.

 また,

O A1 O B2 = O A1 B2 C3 =

となる.

  の解答群(同じものを繰り返し選んでもよい.)

0   0 1   1 2   -1
3   a2 4   a2+ 1 5   a2- 1
6   2a 2 7   2a 2+1 8   2a 21

(2) ひし形 A1 OA 2B 1 A1 B1 C1 B 4 が合同であるとする.

 対応する対角線の長さが等しいことから, a= であることがわかる.

 直線 O A1 上に点 P OP A2 が直角となるようにとる.

 実数 s を用いて OP =s O A1 と表せる. P A2 OA 1 が垂直であること,および

O A1 O A1 = O A1 O A2 =

であることにより

s=

であることがわかる.

(3) 実数 a および点 P を(2)のようにとり, 3 P A2 A4 を通る平面を α とするとき,次のことについて考察しよう.

考察すること

平面 α 2 B2 C3 の位置関係

2022年共通テスト追試験数学IIB【5】2022100000409の図

  OP A4 も直角であるので, O A1 と平面 α は垂直であることに注意する.

 直線 B2 C3 と平面 α の交点を Q とする.

 実数 t を用いて

OQ =O B2 +t B2 C3

と表せる. PQ OA 1 と垂直であることにより

t=

であることがわかる.

 座標空間から平面 α を除いた部分は, α を境に,原点 O を含む側と含まない側に分けられる.このとき,点 B 2 にあり,点 C3 にある.

  の解答群

0   0 1   1 2   -1 3   1 2
4   - 12 5   13 6   - 13 7   2 3

  の解答群(同じものを繰り返し選んでもよい.)

0   α

1   O を含む側

2   O を含まない側

inserted by FC2 system