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【1】 2021年大学入試共通テスト本試験数学II,IIB共通【1】[1] 2021-10000-0201と同一問題(新規ウインドウで開く)
【2】 2021年大学入試共通テスト本試験数学II,IIB【1】[2]2021-10000-0202と同一問題(新規ウインドウで開く)
【3】(1) 座標平面上で,次の二つの次関数のグラフについて考える.
の次関数のグラフには次の共通点がある.
共通点
・軸との交点における接線の方程式はである.
次のの次関数のグラフのうち,軸との交点における接線の方程式がとなるものはである.
の解答群
をでない実数とする.
曲線上の点における接線をとすると,その方程式はである.
接線と軸との交点の座標はである.
が正の実数であるとき,曲線と接線および直線で囲まれた図形の面積をとすると
である.
において,とし,の値が一定となるように正の実数の値を変化させる.このとき,との関係を表すグラフの概形はである.
については,最も適当なものを次ののうちから一つ選べ.
(2) をでない実数とする.
とする.このとき,関数のグラフと軸との交点における接線の方程式はである.
次に,とし,について考える.
のグラフとのグラフの共有点の座標はとである.また,がとの間を動くとき,の値が最大となるのは,のときである.
2025年度用試作問題数学IIBC
易□ 並□ 難□
【4】 初項公差の等差数列をとし,初項公比の等比数列をとする.ただし,かつとする.さらに,これらの数列が次を満たすとする.
(1) との値を求めよう.自然数について,はそれぞれ
と表される.により,すべての自然数について,となる.であることから,の両辺をで割ることにより
が成り立つことがわかる.にとを代入すると
となる.がすべてので成り立つことおよびにより,を得る.さらに,このことから,を得る.
以上から,すべての自然数について,とが正であることもわかる.
(2) 数列に対して,初項の数列が次を満たすとする.
が正であることから,を変形して,を得る.さらに,であることから,数列はことがわかる.
の解答群
すべての項が同じ値をとる数列である
公差がでない等差数列である
公比がより大きい等比数列である
公比がより小さい等比数列である
等差数列でも等比数列でもない
(3) は定数で,とする.数列に対して,初項の数列が次を満たすとする.
であることから,を変形して,を得る.したがって,数列が,公比がより大きくより小さい等比数列となるための必要十分条件は,かつである.
【5】 以下の問題を解答するにあたっては,必要に応じて正規分布表を用いてもよい.
花子さんは,マイクロプラスチックと呼ばれる小さなプラスチック片(以下,MP)による海洋中や大気中の汚染が,環境問題となっていることを知った.花子さんたち人は,面積が(アール)の砂浜の表面にあるMPの個数を調べるため,それぞれが無作為に選んだ四方の区画の表面から深さまでをすくい,MPの個数を研究所で数えてもらうことにした.そして,この砂浜の区画あたりのMPの個数を確率変数として考えることにした.
このとき,の母平均を母標準偏差をとし,標本区画の区画あたりのMPの個数の平均値を表す確率変数をとする.
花子さんたちが調べた 区画では,平均値が 標準偏差がであった.
(1) 砂浜全体に含まれるMPの全個数を推定することにする.
花子さんは,次の方針でを推定することとした.
方針
砂浜全体には四方の区画が個分あり,なので,をで推定する.
確率変数は,標本の大きさが十分に大きいので,平均標準偏差の正規分布に近似的に従う.
そこで,方針に基づいて考えると,確率変数は平均標準偏差の正規分布に近似的に従うことがわかる.
このとき,の母標準偏差は標本の標準偏差と同じと仮定すると,に対する信頼度の信頼区間は
となる.
の解答群
の解答群
の解答群
の解答群
(2) 研究所が昨年調査したときには,区画あたりのMPの個数の母平均が母標準偏差がであった.今年の母平均が昨年とは異なるといえるかを,有意水準で仮説検定をする.ただし,母標準偏差は今年もとする.
まず,帰無仮説は「今年の母平均はであり,対立仮説は「今年の母平均はである.
次に,帰無仮説が正しいとすると,は平均標準偏差の標準正規分布に近似的に従うため,確率変数は標準正規分布に近似的に従う.
花子さんたちの調査結果から求めたの値をとすると,標準正規分布において確率と確率の和はよりもので,有意水準で今年の母平均は昨年と
の解答群(同じものを繰り返し選んでもよい.)
である | である |
である | である |
ではない | ではない |
ではない | ではない |
の解答群(同じものを繰り返し選んでもよい.)
の解答群
大きい | 小さい |
の解答群
異なるといえる | 異なるといえない |
2025年度用試作問題数学IIBC
(1) 辺の長さがの正五角形考える.
正五角形の性質からとは平行であり,ここでは
であるから
また,とは平行で,さらに,とも平行であることから
となる.したがって
が成り立つ.に注意してこれを解くと,を得る.
(2) 右の図のような,辺の長さがの正十二面体を考える.正十二面体とは,どの面もすべて合同な正五角形であり,どの頂点にも三つの面が集まっているへこみのない多面体のことである.
面に着目する.とが平行であることから
である.また
を得る.ただし,は,文字を用いない形で答えること.
次に,面に着目すると
である.さらに
が成り立つことがわかる.ゆえに
である.
の解答群(同じものを繰り返し選んでもよい.)
最後に,面に着目する.
であることに注意すると,点は同一平面上にあり,四角形はことがわかる.
の解答群
正方形である
正方形ではないが,長方形である
正方形ではないが,ひし形である
長方形でもひし形でもないが,平行四辺形である
平行四辺形ではないが,台形である
台形でない
ただし,少なくとも一組の対辺が平行な四角形を台形という.
[1] を実数とし,の方程式
について,この方程式が表す座標平面上の図形をコンピュータソフトを用いて表示させる.ただし,このコンピュータソフトではの値は十分に広い範囲で変化させられるものとする.
の値をとすると図1のように楕円が表示された.
図1 |
方程式のの値は変えずに,の値だけをの範囲で変化させたとき,座標平面上には
の解答群
つねに楕円のみが現れ,円は現れない
楕円,円が現れ,他の図形は現れない
楕円,円,放物線が現れ,他の図形は現れない
楕円,円,双曲線が現れ,他の図形は現れない
楕円,円,双曲線,放物線が現れ,他の図形は現れない
楕円,円,双曲線,放物線が現れ,また他の図形が現れることもある
[2] 太郎さんと花子さんは,複素数を一つ決めて,によって複素数平面上に表されるそれぞれの点を表示させたときの様子をコンピュータソフトを用いて観察している.ただし,点は実軸より上にあるとする.つまり,の偏角をとするとき,かつを満たすとする.
図1,図2,図3は,の値を変えて点を表示させたものである.ただし,観察しやすくするために,図1,図1,図3の間では,表示範囲を変えている.
図1 |
図2 |
図3 |
太郎:の値によって,からまでの点の様子もずいぶんいろいろなパターンがあるね.あれ,図3は点が個ないよ.
花子:ためしにまで表示させても図3は変化しないね.同じところを何度も通っていくんだと思う.
太郎:図3に対して,と線分で結んで点をたどってみると図4のようになったよ.なるほど,に戻ってきているね.
図4
図4をもとに,太郎さんは,と点をとっていって再びに戻る場合に,点を順に線分で結んでできる図形について一般に考えることにした.すなわち,とが重なるようながあるとき,線分をかいてできる図形について考える.このとき,に着目するとであることがわかる.また,次のことが成り立つ.
・に対してであり,つねに一定である.
・に対してであり,つねに一定である.ただし,は,線分を線分に重なるまで回転させた角とする.
花子さんは,のとき,すなわち,とが重なるとき,からまでを順に線分で結んでできる図形が,正多角形になる場合を考えた.このようなの値は全部で個である.また,このような正多角形についてどの場合であっても,それぞれの正多角形に内接する円上の点をとすると,はつねにを満たす.
の解答群
の解答群
の解答群