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1990-10561-0201
1990 大阪大学 後期
理学部
配点35点
易□ 並□ 難□
【1】(1) limx→ 0⁡ 1 -cos⁡x x2 = 12 を証明せよ.
(2) 0<x< π のとき x- sin⁡x< x⁢(1 -cos⁡x ) が成り立つことを証明せよ.
(3) a>0 とする.曲線 y= x+a ⁢sin⁡ xa ( 0≦ x≦1 ) を x 軸のまわりに回転してできる回転体の体積を V⁡ (a) とする. V⁡( a) の値を求めよ.
(4) lima→ ∞⁡ V⁡(a ) を求めよ.
1990-10561-0202
配点40点
【2】 数列 a1 , a2 ,a3 , ⋯ があるとき,新しい数列 b1 , b2 ,b3 , ⋯ を次の漸化式
b1= a1
b2= a2⁢ b1- 1
bn+ 2= an+2 ⁢b n+1 -bn ( n=1 ,2 ,3 , ⋯)
で定義する.
(1) すべての an (n =1, 2, 3, ⋯) が 2 以上の自然数であれば
bn+ 1> bn (n =1, 2, 3, ⋯)
が成り立つことを証明せよ.
(2) すべての an ( n=1 ,2 ,3 , ⋯) が 3 以上の自然数であれば,任意の自然数 k について
∑ n=1 k⁡ 1bn <1
(3) すべての an ( n=1 ,2 ,3 ,⋯ ) を 2 以上の自然数とする.等式
bN+ 1=2 ⁢bN +2
をみたす自然数 N があるとき,初めの N+ 1 項 a1 , a2 , ⋯, aN+ 1 を決定せよ.
1990-10561-0203
【3】 図のように原点 O を通り x 軸となす角が π6 となる直線 l を考える.今 x 軸の正の部分に定点 Q をとる.光が角 θ で P 1=Q に入り,角 θ で出てゆく.この光が直線 l 上の点 P2 で同様に反射し,続いて x 軸上の点 P3 で反射するものとする.このように x 軸および直線 l で交互に反射をくり返す点を P 1, P2 ,P 3, ⋯ とする.
(1) このような反射は有限回しかおこらないことを示せ.
(2) これらの点 P1 , P2 ,P3 , ⋯ のうち原点 O に最も近い点を Pn とする.ただし, O に最も近い点が 2 点以上ある場合は番号 n の最も大きい点 Pn をとる. 0<θ ≦ π2 なる θ に対して,上の点 Pn の n を求め,さらに θ と n の関係をグラフにかけ.
1990-10561-0204
配点率35%
【4】 n は 3 以上の自然数とする.円周 x2 +y2 =1 を n 等分する点
Qk (cos ⁡ 2 ⁢k⁢π n ,sin ⁡ 2⁢k⁢ πn ) (k =0, 1, ⋯,n -1)
が与えられている.袋に 1 から n- 1 までの番号のついた n- 1 枚のカードがはいっている.この袋から無作為に 1 枚ずつ 2 回カードをとりだし, 1 回目のカ−ドの番号を X ,2 回目のカードの番号を Y とする.ただし,とりだしたカードはもとに戻さないものとする.三角形 Q 0QX QY が二等辺三角形になる確率 pn を次の場合に求めよ.
(1) n=6 のとき.
(2) n は偶数であるが, 3 の倍数でないとき.
1990-10561-0205
基礎工・工学部
配点率20%
【1】 a を正の定数とし,曲線 y= x⁢(a -x) を C ,x=t ( 0<t<a ) のときの C 上の点 P における接線を l とする.また,直線 l と y 軸との交点を A , 点 (t, 0) を B , 原点を O とする.
このとき,次のものを求めよ.
(1) 曲線 C と線分 OB および線分 PB で囲まれた部分の面積 S
(2) 曲線 C と直線 l および y 軸で囲まれた部分の面積 T
(3) S=T となるときの t の値と比 AOPB の値.
1990-10561-0206
【2】 方程式 (x -cn )2 an 2 + y2 k2⁢ an2 = 1 で表されるだ円 En ( n= 1, 2 ,⋯ ) の列を考える.どの En も直線 y= m⁢x ( m> 0) に接し,かつ, En と E n+1 はただ 1 点を共有している.ただし, c1 >0 ,c n>c n+1 , an> 0 (n =1, 2 ,⋯ ) とする.
(1) m を a1 , c1 ,k を用いて表せ.
(2) a n+1 an を a1 と c1 で表せ.
(3) だ円 En の内部の面積を Sn とするとき, ∑ n=1 ∞⁡ Sn を a 1, c1 , k で表せ.ただし,だ円 x2a 2+ y 2b2 =1 ( a> 0, b>0 ) の内部の面積は π⁢ a⁢b である.
1990-10561-0207
【3】 点 A( -1,0 ,0) を中心とする半径 r1 の球 O1 の内部に,点 B (1, 0,0) を中心とする半径 r2 の球 O2 が含まれている.球 O1 に内接し,かつ球 O2 に外接する球の中心 P 全体がつくる曲面を S とする.
(1) 曲面 S の xy 平面による切り口 C の xy 平面上での方程式を求めよ.
(2) 曲面 S によって囲まれる部分の体積 V を求めよ.
1990-10561-0208
工学部
配点率40%
【4】 以下の文中の に適する数または式を解答用紙の指定されたところに記入せよ.
(1) 正の整数 a1 , a2 ,a3 , a4 がこの順に等比数列をなし,公比 r が整数でなく,かつ r> 1 であるとき, a4 のとりうる値の最小値は (ア) であり,このとき, a = (イ) となる.
1990-10561-0209
(2) 公比 r が 1 より大きい無限等比数列 {an } において,第 17 項 a17 の平方が第 24 項 a24 に等しいとき, a1 ⁢r9 = (ウ) であり,また, ∑k= 1n ⁡ 1ak < ∑k =1n ⁡ak となる最小の自然数 n の値は (エ) である.
1990-10561-0210
(3) f⁡(x )= ∑k =110 ⁡k⁢ |x -k| とする.このとき, x<1 では f′ ⁡(x) = (オ) , x>10 では f ′⁡ (x)= (カ) であり, 1≦n ≦9 をみたす整数 n に対し, n<x< n+1 においては f ′⁡ (x)= (キ) となる.また, f⁡(x ) は x= (ク) において最小値をとる.