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1991-10561-0201
1991 大阪大学 後期
理学部
基礎工・工学部【1】の類題
配点50点
易□ 並□ 難□
【1】 条件 a≧ b をみたす正の整数 a ,b から数列 {rn } を, r1 =a ,r 2=b , n≧3 に対して
rn= { rn- 2 をr n-1 で割った余り (r n-1 >0 のとき) 0( rn-1 =0 のとき)
によって定める.また,数列 {fn } を f1 =0 ,f2 =1, fn= fn-1 +f n-2 ( n≧ 3 のとき)によって定める.このとき,以下のことがらを示せ.
(1) rN> 0,r N+1 =0 となる整数 N が存在する.
以下, N はこの整数をあらわす.
(2) rN+ 2-k ≧fk (k =1 ,2 ,⋯ ,N+1 )
(3) fn+ 1≧ ( 32 ) n-2 ( n= 1, 2, ⋯)
(4) N≦2+ log32 ⁡a
1991-10561-0202
【2】 xy 平面上において,行列 A= ( a-b b a ) (ただし, a2+ b2≠ 0 )の表す 1 次変換を f とし,直線 x= 1 と y= 1 を f で移してえられる直線をそれぞれ l と m で表す.
(1) l と m の方程式を求め, l と m が直交することを示せ.
(2) 4 本の直線 x= 1, y=1 ,l ,m のうち 3 本が 1 点を共有するために a ,b がみたす条件を求めて,点 (a, b) の存在する範囲を a⁢ b 平面に図示せよ.
1991-10561-0203
【3】 C を xy 平面の原点 O を中心とする半径 1 の円 x 2+y 2=1 とする. α は 0< α< π2 をみたすものとする. 0≦θ ≦ π2- α に対して C 上に 2 点
P1= (cos⁡θ ,sin⁡θ ), P2=( cos⁡(θ +α), sin⁡(θ +α))
をとる. P1 と原点 O を通り x 軸を軸とする放物線を D1 とし, P2 と O を通り x 軸を軸にもつ放物線を D2 とする.ただし, P1 が x 軸上にあるときは D1 として x 軸の x≧ 0 の部分をとり, P2 が y 軸上にあるときは D2 として y 軸をとる.
第 1 象限に含まれる円弧 P 1P2 ⏜ と D 1, D2 で囲まれる図形を, y 軸の周りに 1 回転してできる回転体の体積を V⁡ (θ) とおく.
(1) 第 2 次導関数 f″ ⁡(θ )≧0 をみたす f⁡ (θ) がとれて
V⁡(θ )=f⁡ (θ)- f⁡(θ +α)
と表されることを示せ.
(2) θ が区間 0≦ θ≦ π2- α を動くとき, V⁡(θ ) の最大値と最小値を求めよ.
1991-10561-0204
工学部
配点率20%
【1】 2 次の正方行列 A ,B は
A⁢B= -B⁢A , A2= B2=E
をみたしているとする.ここで, E=( 10 01 ) である.
(1) (3⁢ A+B) 100 を計算せよ.
(2) A=( 0 1 10 ) のとき, B の表す一次変換により曲線 x 2-y 2=1 はどのような曲線にうつるか.その曲線の方程式を求めよ.
1991-10561-0205
【2】 中心 O , 半径 1 の円周上に,反時計回りの順に 4 点 A ,B , C, D が並んでいる. D を含む弧 CA ⏜ の中点を D 1, C を含む弧 B D1 ⏜ の中点を C1 とする.
(1) 四角形 ABC 1D1 の面積は四角形 ABCD の面積より小さくないことを証明せよ.
(2) さらに, D1 を含む弧 C1A ⏜ の中点を D2 , C1 を含む弧 B D2 ⏜ の中点を C 2 とする.以下同様にくり返して,円周上の点列 { Cn }, { Dn} をつくる.
αn= ∠Dn OA, βn= ∠BO Cn とおくとき, limn →∞ ⁡α n と lim n→∞ ⁡β n を θ =∠AOB を用いて表せ.ただし,円周上の 2 点 P ,Q に対して, ∠POQ は P から Q まで反時計回りにはかるものとする.
1991-10561-0206
【3】 n=1 ,2 ,3 ,⋯ に対し
hn⁡ (t)= { 1-n⁢ |t | (| t|≦ 1 n のとき) 0 (| t|> 1n のとき )
とする.
fn⁡ (x)=n ∫ -11 ⁡h n⁡(t )⁢sin⁡ (x-t) ⁢dt
とおくとき,
(1) fn⁡ (x) を求めよ.
(2) limn→ ∞⁡ fn⁡ (x) を求めよ.
1991-10561-0207
配点率(2)と合わせて40%
【4】 以下の文中の に適する数または式を解答用紙の指定されたところに記入せよ.
(1) 曲線 y= x2 上の点 P( a,a2 )( a≠0 ) における接線と直交し,点 P を通る直線 y= (ア) と,曲線 y= x2 との P と異なる交点 Q の座標は (イ) となる.点 Q を一つの頂点とし, P における接線上に他の 2 頂点をもつ正三角形の面積 S は (ウ) であり,点 P が曲線 y= x2 ( x> 0) 上を動くとき, S を最小にする a の値は (エ) である.
1991-10561-0208
配点率(1)とあわせて40%
(2) 赤玉 1 個,白玉 2 個,青玉 n 個を一列に並べる順列の総数は (オ) である.
いま,赤玉 1 個,白玉 2 個,青玉 n 個のはいった箱から無作為に玉を 1 個取り出し,箱に戻すという操作を n+ 3 回くり返す.このとき,赤玉が 1 回,白玉が 2 回,青玉が n 回取り出される確率を Pn とすると, Pn= (カ) であり, limn →∞ ⁡Pn = (キ) となる.