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1991 大阪大学 後期

理学部

基礎工・工学部【1】の類題

配点50点

易□ 並□ 難□

【1】 条件 a b をみたす正の整数 a b から数列 {rn } を, r1 =a r 2=b n3 に対して

rn= { rn- 2 r n-1 で割った余り r n-1 >0 のとき) 0 rn-1 =0 のとき)

によって定める.また,数列 {fn } f1 =0 f2 =1 fn= fn-1 +f n-2 n 3 のとき)によって定める.このとき,以下のことがらを示せ.

(1)  rN> 0r N+1 =0 となる整数 N が存在する.

 以下, N はこの整数をあらわす.

(2)  rN+ 2-k fk k =1 2 N+1

(3)  fn+ 1 ( 32 ) n-2 n= 1 2

(4)  N2+ log32 a

1991 大阪大学 後期

理学部

配点50点

易□ 並□ 難□

【2】  xy 平面上において,行列 A= ( a-b b a ) (ただし, a2+ b2 0 )の表す 1 次変換を f とし,直線 x= 1 y= 1 f で移してえられる直線をそれぞれ l m で表す.

(1)  l m の方程式を求め, l m が直交することを示せ.

(2)  4 本の直線 x= 1 y=1 l m のうち 3 本が 1 点を共有するために a b がみたす条件を求めて,点 (a, b) の存在する範囲を a b 平面に図示せよ.

1991 大阪大学 後期

理学部

配点50点

易□ 並□ 難□

1991年大阪大後期理学部【3】の図

【3】  C xy 平面の原点 O を中心とする半径 1 の円 x 2+y 2=1 とする. α 0< α< π2 をみたすものとする. 0θ π2- α に対して C 上に 2

P1= (cosθ ,sinθ ) P2=( cos(θ +α), sin(θ +α))

をとる. P1 と原点 O を通り x 軸を軸とする放物線を D1 とし, P2 O を通り x 軸を軸にもつ放物線を D2 とする.ただし, P1 x 軸上にあるときは D1 として x 軸の x 0 の部分をとり, P2 y 軸上にあるときは D2 として y 軸をとる.

 第 1 象限に含まれる円弧 P 1P2 D 1 D2 で囲まれる図形を, y 軸の周りに 1 回転してできる回転体の体積を V (θ) とおく.

(1) 第 2 次導関数 f (θ )0 をみたす f (θ) がとれて

V(θ )=f (θ)- f(θ +α)

と表されることを示せ.

(2)  θ が区間 0 θ π2- α を動くとき, V(θ ) の最大値と最小値を求めよ.

1991 大阪大学 後期

工学部

配点率20%

易□ 並□ 難□

【1】  2 次の正方行列 A B

AB= -BA A2= B2=E

をみたしているとする.ここで, E=( 10 01 ) である.

(1)  (3 A+B) 100 を計算せよ.

(2)  A=( 0 1 10 ) のとき, B の表す一次変換により曲線 x 2-y 2=1 はどのような曲線にうつるか.その曲線の方程式を求めよ.

1991 大阪大学 後期

工学部

配点率20%

易□ 並□ 難□

【2】 中心 O 半径 1 の円周上に,反時計回りの順に 4 A B C D が並んでいる. D を含む弧 CA の中点を D 1 C を含む弧 B D1 の中点を C1 とする.

(1) 四角形 ABC 1D1 の面積は四角形 ABCD の面積より小さくないことを証明せよ.

(2) さらに, D1 を含む弧 C1A の中点を D2 C1 を含む弧 B D2 の中点を C 2 とする.以下同様にくり返して,円周上の点列 { Cn } { Dn} をつくる.

  αn= Dn OA βn= BO Cn とおくとき, limn α n lim n β n θ =AOB を用いて表せ.ただし,円周上の 2 P Q に対して, POQ P から Q まで反時計回りにはかるものとする.

1991 大阪大学 後期

工学部

配点率20%

易□ 並□ 難□

【3】  n=1 2 3 に対し

hn (t)= { 1-n |t | (| t| 1 n のとき) 0 (| t|> 1n のとき )

とする.

fn (x)=n -11 h n(t )sin (x-t) dt

とおくとき,

(1)  fn (x) を求めよ.

(2)  limn fn (x) を求めよ.

1991 大阪大学 後期

工学部

配点率(2)と合わせて40%

易□ 並□ 難□

【4】 以下の文中の   に適する数または式を解答用紙の指定されたところに記入せよ.

(1) 曲線 y= x2 上の点 P( a,a2 ) a0 における接線と直交し,点 P を通る直線 y= (ア) と,曲線 y= x2 との P と異なる交点 Q の座標は (イ) となる.点 Q を一つの頂点とし, P における接線上に他の 2 頂点をもつ正三角形の面積 S (ウ) であり,点 P が曲線 y= x2 x> 0 上を動くとき, S を最小にする a の値は (エ) である.

1991 大阪大学 後期

工学部

配点率(1)とあわせて40%

易□ 並□ 難□

【4】 以下の文中の   に適する数または式を解答用紙の指定されたところに記入せよ.

(2) 赤玉 1 個,白玉 2 個,青玉 n 個を一列に並べる順列の総数は (オ) である.

 いま,赤玉 1 個,白玉 2 個,青玉 n 個のはいった箱から無作為に玉を 1 個取り出し,箱に戻すという操作を n+ 3 回くり返す.このとき,赤玉が 1 回,白玉が 2 回,青玉が n 回取り出される確率を Pn とすると, Pn= (カ) であり, limn Pn = (キ) となる.

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