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1992-10541-0201
1992 京都大学 後期
文系
配点30点
易□ 並□ 難□
【1】 k は 0 または正の整数とする.方程式 x2- y2= k の解 ( a,b ) で, a ,b がともに奇数であるものを奇数解と呼ぶ.
(1) 方程式 x2- y2= k が奇数解をもてば, k は 8 の倍数であることを示せ.
(2) 方程式 x2- y2= k が奇数解をもつための必要十分条件を求めよ.
1992-10541-0202
文系,理系共通
理系は【1】
【2】 0 でない x の整式 f ⁡(x ) に対し,
F⁡( x)= ∫ 0x f⁡( t)⁢ dt ,G ⁡(x )= ∫x1 f⁡ (t) ⁢dt
とおく.ある定数 p , q が存在して,
F⁡( G⁡( x)) =-{ F⁡( x)} 2+p ⁢G⁡( x)+ q
が成立しているとする.
(1) a= ∫01 f⁡ (t) ⁢dt とおくとき, F⁡( x) を a を用いて表せ.
(2) さらに, 0≦x ≦1 での F ⁡( x) の最大値が 12 であるとき, f⁡( x) を求めよ.
1992-10541-0203
理系は【2】
【3】 一辺の長さが n の立方体 ABCD ‐PQRS がある.ただし, 2 つの正方形 ABCD , PQRS は立方体の向かい合った面で AP , BQ ,CR , DS は,それぞれ,立方体の辺である.
立方体の各面は一辺の長さ 1 の正方形に碁盤目(ごばんめ)状に区切られているとする.そこで,頂点 A から頂点 R へ碁盤目上の辺をたどっていくときの最短径路を考える.
(1) 辺 BC 上の点を通過する最短径路は全部で何通りあるか.
(2) 頂点 A から頂点 R への最短径路は全部で何通りあるか.
1992-10541-0204
理系は【3】
【4】 放物線 y =x2 の上の点 P ( t,t2 ) (ただし, t>0 )でこの曲線に接し,かつ y 軸にも接する円を C1 ,C 2 とし,それぞれの半径を r , R ( r<R ) とする.
(1) t が正の実数全体を動くとき, Rr のとり得る値の範囲を求めよ.
(2) R r=2 となる点 P ( t,t2 ) を求めよ.
1992-10541-0205
【5】(1) n を自然数とする(ただし n ≧2 ). 0 と 1 からなる数列 x1 ,x 2 ,⋯ , xn で,同じ数が 3 個以上は続いて並ばないものを考える.このような数列のうち, xn-1 =x n を満たすものの個数を an ,x n-1 ≠xn を満たすものの個数を b n とおく. an+ 1 と b n+1 は,それぞれ an ,bn によってどのように表されるか.
(2) 硬貨をくり返し投げる. 3 回続けて同じ面が出たら,そこで投げるのをやめる.ちょうど n 回投げてやめる確率を p n とおく. p7 を求めよ.
1992-10541-0206
理系
配点35点
【4】 平面ベクトル p→ , q→ の内積を p→⋅ q→ と表す. f は平面上の 1 次変換とする.
(1) p→ , q→ がたがいに直交する単位ベクトルとすると,
T=f⁡ (p →) ⋅p→ +f⁡ (q→ )⋅ q→
は,ベクトルの組 p→ , q→ のとり方によらないで, f によってきまる値であることを示せ.
(2) 原点 O を通る 2 つの定直線 l と m があって, f によって l 上の任意の点 R は R 自身に移され, m 上の任意の点 S は OS の中点 S ′ に移されるとする.このとき f に対する T の値を求めよ.
1992-10541-0207
【5】 1 から N +2 ( N≧2 ) までの番号のついた玉 ( N+2 ) 個を用意し,手元に 1 と 2 の番号のついた玉をおき,残り N 個の玉を箱に入れる.さらに,
「玉を 1 つ箱から取り出し,手元の玉 2 個と取り出した玉 1 個計 3 個の玉のうち最も小さい番号の玉を箱に返す」
という操作を n 回くり返す ( n≧1 ) .最後に手元に残った 2 個の玉の番号のうち小さい方を X とし,大きい方を Y とする.
(1) Y≦m である確率 P ⁡(Y ≦m) を求めよ ( m=3 ,4 ,⋯ , N+2 ) .
(2) X≦m である確率 P ⁡(X ≦m ) を求めよ ( m=2 ,3 , ⋯ ,N+ 1) .
1992-10541-0208
配点40点
【6】 a= 1+5 2 とし,空間内の原点 O と 4 つの点
A ( 1,1, 1) ,B ( -a- 1,a ,0) ,C ( -a,0, a-1 ) ,D ( 0,-a -1, a)
について,次の問いに答えよ.
(1) 4 点 A ,B , C ,D は正方形の頂点であることを示せ.
(2) 四角錐 O‐ ABCD を平面 x =0 によって 2 つの部分 W1 ,W2 に分けたとき, W1 , W 2 の体積の比を求めよ.