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1992 京都大学 後期

文系

配点30点

易□ 並□ 難□

【1】  k 0 または正の整数とする.方程式 x2- y2= k の解 ( a,b ) で, a b がともに奇数であるものを奇数解と呼ぶ.

(1) 方程式 x2- y2= k が奇数解をもてば, k 8 の倍数であることを示せ.

(2) 方程式 x2- y2= k が奇数解をもつための必要十分条件を求めよ.

1992 京都大学 後期

文系,理系共通

理系は【1】

配点30点

易□ 並□ 難□

【2】  0 でない x の整式 f (x ) に対し,

F( x)= 0x f( t) dt G (x )= x1 f (t) dt

とおく.ある定数 p q が存在して,

F( G( x)) =-{ F( x)} 2+p G( x)+ q

が成立しているとする.

(1)  a= 01 f (t) dt とおくとき, F( x) a を用いて表せ.

(2) さらに, 0x 1 での F ( x) の最大値が 12 であるとき, f( x) を求めよ.

1992 京都大学 後期

文系,理系共通

理系は【2】

配点30点

易□ 並□ 難□

【3】 一辺の長さが n の立方体 ABCD PQRS がある.ただし, 2 つの正方形 ABCD PQRS は立方体の向かい合った面で AP BQ CR DS は,それぞれ,立方体の辺である.

 立方体の各面は一辺の長さ 1 の正方形に碁盤目(ごばんめ)状に区切られているとする.そこで,頂点 A から頂点 R へ碁盤目上の辺をたどっていくときの最短径路を考える.

(1) 辺 BC 上の点を通過する最短径路は全部で何通りあるか.

(2) 頂点 A から頂点 R への最短径路は全部で何通りあるか.

1992 京都大学 後期

文系,理系共通

理系は【3】

配点30点

易□ 並□ 難□

【4】 放物線 y =x2 の上の点 P ( t,t2 ) (ただし, t>0 )でこの曲線に接し,かつ y 軸にも接する円を C1 C 2 とし,それぞれの半径を r R r<R とする.

(1)  t が正の実数全体を動くとき, Rr のとり得る値の範囲を求めよ.

(2)  R r=2 となる点 P ( t,t2 ) を求めよ.

1992 京都大学 後期

文系

配点30点

易□ 並□ 難□

【5】(1)  n を自然数とする(ただし n 2 ). 0 1 からなる数列 x1 x 2 xn で,同じ数が 3 個以上は続いて並ばないものを考える.このような数列のうち, xn-1 =x n を満たすものの個数を an x n-1 xn を満たすものの個数を b n とおく. an+ 1 b n+1 は,それぞれ an bn によってどのように表されるか.

(2) 硬貨をくり返し投げる. 3 回続けて同じ面が出たら,そこで投げるのをやめる.ちょうど n 回投げてやめる確率を p n とおく. p7 を求めよ.

1992 京都大学 後期

理系

配点35点

易□ 並□ 難□

【4】 平面ベクトル p q の内積を p q と表す. f は平面上の 1 次変換とする.

(1)  p q がたがいに直交する単位ベクトルとすると,

T=f (p ) p +f (q ) q

は,ベクトルの組 p q のとり方によらないで, f によってきまる値であることを示せ.

(2) 原点 O を通る 2 つの定直線 l m があって, f によって l 上の任意の点 R R 自身に移され, m 上の任意の点 S OS の中点 S に移されるとする.このとき f に対する T の値を求めよ.

1992 京都大学 後期

理系

配点35点

易□ 並□ 難□

【5】  1 から N +2 N2 までの番号のついた玉 ( N+2 ) 個を用意し,手元に 1 2 の番号のついた玉をおき,残り N 個の玉を箱に入れる.さらに,

「玉を 1 つ箱から取り出し,手元の玉 2 個と取り出した玉 1 個計 3 個の玉のうち最も小さい番号の玉を箱に返す」

という操作を n 回くり返す n1 .最後に手元に残った 2 個の玉の番号のうち小さい方を X とし,大きい方を Y とする.

(1)  Ym である確率 P (Y m) を求めよ m=3 4 N+2

(2)  Xm である確率 P (X m ) を求めよ m=2 3 N+ 1

1992 京都大学 後期

理系

配点40点

易□ 並□ 難□

【6】  a= 1+5 2 とし,空間内の原点 O 4 つの点

A ( 1,1, 1) B ( -a- 1,a ,0) C ( -a,0, a-1 ) D ( 0,-a -1, a)

について,次の問いに答えよ.

(1)  4 A B C D は正方形の頂点であることを示せ.

(2) 四角錐 O ABCD を平面 x =0 によって 2 つの部分 W1 W2 に分けたとき, W1 W 2 の体積の比を求めよ.

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