Mathematics
Examination
Test
Archives
METAトップへ
年度一覧へ
1994年度一覧へ
大学別一覧へ
慶応義塾大一覧へ
1994-13338-0401
1994 慶応義塾大学 総合政策学部
易□ 並□ 難□
【1】(1) 条件 p , q に関し,つぎの1〜7から最も適する番号を選んで答えなさい.
1. p は q であるための必要条件
2. p は q であるための十分条件
3. p は q であるための必要十分条件
4. p ‾ は q であるための必要条件
5. p‾ は q であるための十分条件
6. p‾ は q であるための必要十分条件
7. 上のいずれでもない
ただし, p‾ は p の否定を表す.
(ⅰ) a ,b ,c ,d が有理数のとき,
p:a +b⁢3 =c+d ⁢3
q:a ≠c または b= d
答 ア
(ⅱ) l1 ,l2 , l3 を
l1: x+y+ (4- k)= 0
l2: x-( 1+k) ⁢y-1 =0
l3: (3- k)⁢ x-y+ 2=0
で表される 3 直線とするとき,
p:k =0
q: l1 ,l2 , l3 は 1 点で交わる
答 イ
1994-13338-0402
【1】(2) 座標平面で,原点 O を共有する 2 本の半直線
y=0 ( x≧0 ),y= 2⁢x ( x≧0 )
をそれぞれ l 1 ,l2 とする. l1 ,l2 で囲まれる領域内の異なる 2 点 A (a ,b) ,B (4 ,3) をとる. B の l 2 に関する対称点は, B′ ( ア , イ ) である.
いま, A に白球, B に赤球を置くとき,白球を突いて l 1 で反射させ,さらに l 2 で反射させた後に,赤球に当てる実験を行なう.
この実験は, ウ ⁢ a+ エ ⁢ b= 5 ( a>4 ) のとき,白球が直接赤球に当たって失敗する.また, a+ オ ⁢ b= カ ( b> 0 ) のとき,白球は l 1 で反射した後, l2 に達する前に赤球に当たって失敗する.
これら以外の場合には,この実験を実現するには,白球を l1 上の x = キ ⁢ a ク ⁢ a+ b+ ケ の点に向かって突けばよい.そのとき, l2 での反射点の x 座標は, x= コ ⁢ a サ ⁢a +b+ シ である.さらに, (a, b)= ( ス ⁢ セ , 5) のとき, l1 , l2 での反射角が等しくなる.
1994-13338-0403
【2】(1)
(ⅰ) 分数関数 f⁡ (x) = a⁢x+ bx+ c がつぎの条件1,2を満たすとする.
1. 曲線 y= f⁡( x) は直線 y= x+1 と 2 点で交わり,その 2 つの交点の座標は絶対値が等しい.
2. 曲線 y= f⁡( x) と x 軸および y 軸との交点は,ともに直線 y= 32 ⁢ x+ 112 上にある.
このとき, a= ア , b= イ , c= ウ である.
(ⅱ) (ⅰ)で定まる f⁡ (x ) の逆関数を g⁡ (x ) とすると,
g⁡( -2) = エ , g⁡( g⁡( -2) )= オ カ
である.
1994-13338-0404
【2】(2) 中心 (0, 0, 12 ) , 半径 12 の球面を S とし, S 上の定点 (0 ,0,1 ) を N とする. xy 平面上の点 P に,線分 NP と S との交点 Q を対応させる.
(ⅰ) P( -1,2 ) のとき, Q の座標は ( ア イ , ウ エ , オ カ ) である.
(ⅱ) P が直線 x+ y=1 の上を動くとき, Q は
中心 ( キ ク , ケ コ , サ シ ) , 半径 ス セ
の円の周上にある.
(ⅲ) 平面 2⁢ x+4⁢ y=1 と球面 S とが交わってできる円の周上を Q が動くとき, P は x y 平面上の円
(x - ソ ) 2+ (y - タ ) 2= チ 2
の周上を動く.
1994-13338-0405
【3】(1) 価格 100 万円の新しい機械を導入することにより,年間 15 万円の収入増が見込まれる.必要な資金 100 万円は年利率 0.08 で借り入れ,毎年 12 万円ずつ返済するものとする. n 年後の借入金の残高を a n 万円とすると,
an= (1+ 0.08) ⁢an -12 ( n=1 ,2 ,3 ,⋯ )
が成り立つ.ただし, a0= 100 とする.このとき,
an= ア + イ ⁢ ( ウ エ ) n ( n=1 ,2 ,3 ,⋯)
借入金の返済が終わる(すなわち,初めて a n≦0 となる)のは, n= オ 年後である.ただし, log10 ⁡2=0.3010 , log10 ⁡3= 0.4771 とする.
1994-13338-0406
【3】(2) 座標平面で,放物線 y 2=x と x= 1 で囲まれる領域を G とする.また, 0≦t≦ 2 を満たす実数 t に対して,放物線 y2=- x+t と x =t-1 によって囲まれる領域を G t とする. G と G t の共通部分を x 軸のまわりに一回転させて得られる立体の体積を f ⁡(t ) で表す. f⁡( t) は, 0≦t ≦1 のとき,
ア イ ⁢ π ⁢( t2+ ウ ⁢ t+ エ )
であり, 1≦t≦ 2 のとき,
1 オ ⁢ π⁢ ( カ ⁢ t2+ キ ⁢ t+ ク )
である.したがって, f⁡( x) の値は t= ケ コ のとき最大となる.
1994-13338-0407
【4】 三角形 A 0B 0C 0 において,辺 B 0C 0 ,C 0A 0 ,A 0B 0 をいずれも t :(1 -t) ( 0<t< 1) に内分する点を,それぞれ A1 , B 1 ,C 1 とする.つぎに,三角形 A1 B1 C 1 において,辺 B1 C1 , C 1A 1 ,A 1B 1 をいずれも t :(1 -t) に内分する点を,それぞれ A2 , B 2 ,C 2 とする.以下,同様にして,点 A3 , B 3 ,C 3 ,⋯ をとる.
三角形 A kB kC k の面積を S k ( k≧0 ) とする.このとき,
(ⅰ) Sk= ( ア ⁢ t2+ イ ⁢ t+ ウ )⁢ Sk- 1 (k ≧1 )
が成り立つ.したがって,
エ オ ≦ S kSk -1 <1
となり,等号は, t= カ キ のとき成り立つ.
(ⅱ) t= 13 のとき, Sk< 1 1000⁢ S 0 となる最小の k の値は, k= ク である.
(ⅲ)
A 0A 3→ =( ケ ⁢ t2+ コ ⁢ t+ サ )⁢ A 0A 1→
が成り立つので, 3 点 A 0 ,A 1 ,A 3 は一直線上にある.