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1995-10561-0101
1995 大阪大学 前期
文系
配点率30%
易□ 並□ 難□
【1】 xyz 空間において,平面 z= 0 上に原点を中心とする半径 1 の円があり,点 P はこの円の周上を動く.点 P と点 (0, 0,2) を通る直線が平面 x+ y+z= -2 と交わる点を Q とする.点 Q の z 座標の最大値と最小値を求めよ.
1995-10561-0102
文系・理系共通
配点率は文系35%,理系20%
【2】 どのような実数 x に対しても,不等式
|x3 +a⁢ x2+ b⁢x+ c|≦ |x3 |
が成り立つように,実数 a ,b ,c を定めよ.
1995-10561-0103
配点率35%
【3】 原点を O とし,曲線 y= x3 上の O とは異なる 2 点を P (a ,a3 ), Q( b,b 3) とする. a≠± b のとき,次の問いに答えよ.
(1) 放物線 y= f⁡(x ) が 3 点 O ,P ,Q を通るように 2 次式 f⁡ (x) を定めよ.
(2) 積分
∫ 0a⁡ {x3 -f⁡( x)}⁢ dx
の値が 0 となるとき, b を a で表せ.
1995-10561-0104
理系
【1】 次の 2 つのだ円を考える.
だ円 A: x 24 +y2 =1 , だ円 B: x2+ y 24 =1
これらに関して,以下の問いに答えよ.
(1) だ円 A をだ円 B に移し,点 (2, 0) を点 (cos⁡ θ,2⁢ sin⁡θ ) に移す 1 次変換を表す行列を求めよ.
(2) だ円 A をだ円 B に移す 1 次変換を f とする.原点を O とし, 2 点 (2, 0), (0, 1) が f によって移る点をそれぞれ P ,Q とする. ∠POQ が最小となるように f を選んだとき, cos⁡∠ POQ を求めよ.
1995-10561-0105
【3】 正の実数 a に対して, f⁡(x )=a⁢ log⁡x+ 1 とおく.点 (-a ,0) から曲線 y= f⁡(x ) に接線をひき,接点の x 座標を x0 とする.曲線 y= f⁡(x ) と x 軸と直線 x= x0 によって囲まれる部分の面積を S⁡ (a) で表す.
(1) S⁡(a ) を求めよ.
(2) S ⁡(a) a2 の最大値を求めよ.
1995-10561-0106
【4】 f⁡(x )=- ex+ e-x 2 とおき,曲線 C:y =f⁡( x) を考える.一辺の長さ a の正三角形 PQR は最初,辺 QR の中点 M が曲線 C 上の点 (0 ,f⁡( 0)) に一致し, QR が C に接し,さらに P が y> f⁡(x ) の範囲にあるようにおかれている.ついで, ▵PQR が曲線 C に接しながら滑ることなく右に傾いてゆく.最初の状態から,点 R が初めて曲線 C 上にくるまでの間,点 P の y 座標が一定であるように, a を定めよ.
1995-10561-0107
【5】 自然数 n に対して図形 Tn を以下のように順に定義する.まず T1 は, 3 つの点を 2 つの長さ 1 の線分で図1のように結んで定義する.一般に図形 T n+1 は図形 Tn を 2 つと点を 1 つ用意し,その点と Tn の一番上の点を長さ 1 の線分で結ぶことにより,図2のように定義する.たとえば T3 は図3のようになる. Tn を通信回線と考える.隣接する 2 つの点を結ぶ長さ 1 の通信路が故障しているかどうかは互いに独立であって,その確率はすべて p であるとする. Tn の一番上の点を O , 一番下の 2n 個の点の集合を An で表す. O から A n のどの点へも通信できない確率を pn とする.
(1) pn と p n+1 の関係式を求めよ.
(2) 1-p n+1 ≦2⁢( 1-p) ⁢(1- pn) となることを示せ.
(3) p> 12 のとき, limn→ ∞⁡ pn を求めよ.