Mathematics
Examination
Test
Archives
METAトップへ
年度一覧へ
1995年度一覧へ
大学別一覧へ
広島大学一覧へ
1995-10721-0201
1995 広島大学 後期
教育(中学数)学部
易□ 並□ 難□
【1】 球面 S :x2 +y2 +z2 -2⁢x -4⁢y +4⁢z =0 と平面 π :2⁢x -y-2⁢ z=1 がある. S の中心を Q ,Q を通り π に垂直な直線を l とする.次の問いに答えよ.
(1) l の方程式を求めよ.
(2) S と π は交わることを示せ.
(3) S と π の交線上に点 P をとるとき, PQ→ ⋅PR →= 0 となるような l 上の点 R の座標を求めよ.
1995-10721-0202
【2】 原点を O とする平面において,互いに直交する単位ベクトル e1 → , e2 → および O とは異なる定点 P がある.次のようにして点 P1 , P 2 ,⋯ , P n ,⋯ を定める.
(ⅰ) P1 =P
(ⅱ) Pk ( k≧1 ) に対して線分 OP k を 1 :2 の比に内分する点を Qk とし, P k+1 は
{ ( OPk +1→ -OQ k→ )⋅ e2→ =0 ( OPk +1→ -OQk →) ⋅e1 →= OPk →⋅ e2 →
となるように定める.
このとき次の問いに答えよ.
(1) 数列 { an } ,{ bn } を OPn →= an⁢ e1→ +bn ⁢e2 → ( n=1 ,2 , ⋯ ) によって定めると,ある行列 A に対して
( an+ 1 bn+ 1 )=A⁢ ( an bn ) ( n=1 ,2 , ⋯ )
が成り立つ.このような A を求めよ.
(2) limn →∞ an ,lim n→∞ bn を求めよ.
1995-10721-0203
【3】 2 曲線
y=sin⁡ x ,y =sin⁡3 ⁢x
について次の問いに答えよ.
(1) sin⁡3 ⁢x=3 ⁢sin⁡x -4⁢sin 3⁡x を示せ.
(2) 0≦x ≦π の範囲で 2 曲線が囲む部分を x 軸のまわりに 1 回転してできる立体の体積を求めよ.
1995-10721-0204
【4】(1) x≧2 ⁢π のとき,不等式
x-2⁢ π≧2⁢ π⁢log⁡ x-2⁢ π⁢log⁡ 2⁢x
が成り立つことを示せ.
(2) limx →∞ (x -πlog⁡ x)= ∞ を示せ.
(3) f⁡( x)= x⁢sin⁡ x+log⁡ ( ∫0π f⁡ (t) ⁢dt ) を満たす関数 f ⁡(x ) がちょうど 2 つあることを示せ.
1995-10721-0205
【5】 ボタンがひとつあり,それを押すと, 1 ,2 , 3 のいずれかの数が画面に表示される装置がある.このボタンを 4 回押して数を表示させる.はじめはどの数も表示される確率は 13 である. 2 回続けて 1 が表示されると以後は 1 の表示される確率は 12 , 他の数の表示される確率は 14 となり, 2 が 2 回または 3 が 2 回続けて表示されると,以後は 1 の表示される確率は 15 , 他の数の表示される確率は 25 となる.次の問いに答えよ.
(1) 1 度も 1 が表示されない確率を求めよ.
(2) 1 がちょうど 2 回表示される確率を求めよ.
1995-10721-0206
理(数学)学部
【1】 a<b とし,放物線 y =x2 上の 2 点 A= (a, a2) ,B =(b ,b2 ) を考える.点 A を中心とし,点 B を反時計回りに 60 ⁢° 回転させることによって点 B が放物線上の点 C に移るものとする. a≧0 のとき点 A に対してこのような点 B はただ一つ定まる.
(1) h=b -a とおくとき,点 C の座標を a , h で表せ.
(2) a≧0 のとき,点 A に対してただ一つ定まる点 B= (b, b2 ) の b を f ⁡(a ) と書く. f⁡( 0) を求めよ.
(3) a→∞ とするとき, f⁡( a)- a はある値 d に近づく. d の値を求めよ.
1995-10721-0207
【2】 辺の長さが 1 である正四面体 OABC がある.点 G は, 4⁢OG →= OA→+ OB→ +OC→ をみたし, 3 点 P ,Q , R は,それぞれ辺 OA , OB ,OC 上にある.
(1) 0<p <1 ,0 <q<1 , 0<r <1 をみたす実数 p , q ,r に対して OP→= p⁢OA → ,OQ →=q ⁢OB→ ,OR →=r ⁢OC→ とする.点 G が ▵ PQR 上にあるならば, 4= 1p+ 1q + 1r が成り立つことを示せ.
(2) 点 R から ▵ OAB に下ろした垂線の足を H とすると, OH→ = r3⁢ (OA →+ OB→ ) であることを示せ.
(3) 点 G がつねに ▵ PQR 上にあるように点 P ,Q , R を変化させるとき,三角錐 OPQR の体積の最小値を求めよ.
1995-10721-0208
【3】 次の各問いに答えよ.
(1) 関数 f ⁡(x )= 12 ⁢( x⁢x 2+1 +log⁡( x+x 2+1 )) の導関数を求めよ.
(2) a>0 , b>0 として,放物線 y =a⁢b ⁢x2 -a⁢x ( 0≦x≦ 1b ) の長さが 1 であるとき, a と b の関係式を求め,次の積分
∫ a1 (a⁢ b⁢x2 -a⁢x )⁢d x
を最小にする a の値を求めよ.
1995-10721-0209
【4】 次の各問いに答えよ.
(1) 0<a <b のとき, ∫ ab log⁡x⁢ dx の値を求めよ.
(2) 2⁢n 個のものから n 個をとる順列の総数を Pn 2⁢ n で表す. cn= ( Pn 2⁢ n )1 n2⁢ n とおくとき, limn →∞ cn を求めよ.
1995-10721-0210
【5】 次の各問いに答えよ.
(1) n 個の鍵のうち 1 つだけ合うものがあり,鍵が合うまで 1 つずつ試す. 1 回毎の試みでは,それまでに試みていない鍵から無作為に 1 つ選ぶ.丁度 r 回の試みで終わる確率を求めよ.
(2) n 個の箱にボールを 1 つずつ無作為に入れ,どれかの箱にボールが丁度 2 つ入るまで続け,そのときにこの作業を終えるものとする.この作業が r 番目のボールで終わる確率を求めよ.
(3) n 個の箱,箱 1 ,箱 2 , ⋯ ,箱 n ,に n 個の球を無作為に入れたら,箱 1 が空であった.このとき箱 1 だけが空である確率を求めよ.