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1996-10461-0201
1996 静岡大学 後期
理(化,生物,地球科学科),農学部
配点は25%
易□ 並□ 難□
【1】 1 辺の長さが 1 の正四面体 OABC において, OA→ =a→ , OB→ =b→ , OC→ =c→ とおく.辺 OA , BC 上にそれぞれ点 M , N をとり, | OM→ |= x, | BN→ |= y とおく.次の問いに答えよ.
(1) ベクトル MN → を MN →=u ⁢a→ +v⁢ b→+ w⁢c→ の形に x , y を用いて表せ.
(2) M , N がそれぞれ辺 OA , BC 上を動くとき, | MN→ | を最小にする x , y とそのときの M , N の位置を求めよ.
(3) M , N が(2)で定まる点のとき, OC→ と MN → のなす角を求めよ.
1996-10461-0202
【2】 平面上の点列 A n (x n,y n) ( n=0 , 1 , 2 ,⋯ ) が
x0 =y0 =0 , xn +1= xn+ 1 2 , yn+ 1= yn+ xn+ 14
で与えられている.次の問いに答えよ.
(1) すべての n について,点 A n は放物線 C :y=x 2 の上にあることを数学的帰納法を用いて示せ.
(2) xn を n を用いて表せ.
(3) 2 点 A n と A n+1 における C の接線の交点を B n とする. Bn の座標を x n , xn+ 1 を用いて表せ.
(4) すべての n について,点 B はある 2 次曲線上にある.その曲線の方程式を求めよ.
1996-10461-0203
【3】 a>0 とし, f⁡( x)= a⁢x- 2-1 (x ≧ 2a ) とする.次の問いに答えよ.
(1) 関数 y =f⁡( x) の逆関数 y =f- 1⁡ (x ) を求めよ.
(2) 曲線 C :y=f ⁡(x ) と曲線 C 2:y =f- 1⁡ (x ) が異なる 2 点で交わるとする.
(ⅰ) a の値の範囲を求めよ.
(ⅱ) C1 , C2 の交点の x 座標の差が 2 であるとする.このとき, a の値および C1 , C2 で囲まれる図形の面積を求めよ.
1996-10461-0204
【4】 整式 g ⁡(x ) の次数は 2 以下で, g⁡( 1)= 2 とする.関数 f ⁡(x ) は
f⁡( x)= ∫ 0xx ⁢g⁡( t)⁢ dt
で定義され,
limh→ 0 f⁡( 1+h) -f⁡( 1-h) h=6
を満たすとする.次の問いに答えよ.
(1) f′ ⁡(1 ) の値を求めよ.
(2) ∫ 01g ⁡(x )⁢dx の値を求めよ.
(3) g⁡( x) のすべての係数が負でない整数のとき, f⁡( x) を求めよ.
1996-10461-0205
理(物理学科),工,情報学部
理(数学科)【1】の類題
【1】 次の問いに答えよ.
(1) 2 次の正方行列 X , Y が X (1 0 )=( 2 0 ), Y⁢( 0 1 )=( 0 1 ), X⁢Y= O , Y⁢X= O を満たすとき, X , Y を求めよ.ただし, O は零行列である.
(2) A=( -1 2 -34 ) とし A ⁢( 2 a) =2⁢( 2 a ), A⁢( 1 b )=( 1 b ) とする.
(ⅰ) a , b の値を求めよ.
(ⅱ) 2 次の正方行列 B , C が B ⁢( 2a )= 2⁢( 2a ) , C⁢( 1 b )=( 1 b ), A=B+ C を満たすとき, Bn を求めよ.ただし, n は自然数とする.
1996-10461-0206
配点は部25%
【2】 三角形 ABC の辺 AB , BC , CA を t :(1 -t) に内分する点をそれぞれ D , E , F とする.次の問いに答えよ.
(1) 内積 AD →⋅ AF→ と AB →⋅ AC→ の比を t を用いて表せ.ただし, ∠A は直角でないとする.
(2) 三角形 DEF の内部の点 G を四角形 ADGF , BEGD , CFGE の面積が等しくなるようにとる.
(ⅰ) 点 G は三角形 DEF の重心であり,かつ三角形 ABC の重心でもあることを示せ.
(ⅱ) 三角形 GDE の面積を最小にするときの比 t :(1 -t) を求めよ.
1996-10461-0207
【3】 関数 f ⁡(x )= 1 1−x2 ( -1<x <1 ) について,次の問いに答えよ.
(1) f′ ⁡(x ), f″ ⁡(x ) を求め, (1 -x2 )⁢ f″⁡ (x) -3⁢x ⁢f′ ⁡(x ) -f⁡( x)=0 が成り立つことを示せ.
(2) (1- x2) ⁢f( n+1) ⁡( x) -(2 ⁢n+1 )⁢x ⁢f( n) ⁡(x ) -n2 ⁢f( n−1) ⁡( x)= 0 ( n≧1 ) が成り立つことを n に関する数学的帰納法を用いて示せ.ただし, f( 0) ⁡(x )=f ⁡(x ) とする.
(3) f( n) ⁡(0 ) を求めよ.
1996-10461-0208
理(数,物理学科),工,情報学部
配点は物理学科,工,情報学部25%,数学科20%
【4】 0<x< π に対して
f⁡( x)= ∫ 0π2 | sin⁡t+ cos⁡x |⁢ dt
とおく.次の問いに答えよ.
(1) 関数 f ⁡( x) を求めよ.
(2) f⁡( x) の最小値とそのときの x の値を求めよ.
1996-10461-0209
理(数学科)学部
配点は20%
理(物理学科),工,情報学部【1】の類題
(1) 2 次の正方行列 X , Y が
X (0 1 )=( 0 0 ), Y⁢( 1 0 )=( 0 0 ), X⁢Y= O , Y⁢X= O
を満たし,和 W =X+Y が W 2−3⁢ W+2⁢ E=O を満たすとき, X を求めよ.ただし, E は単位行列, O は零行列である.
(2) 2 次の正方行列 B , C が
B ⁢( 11 )= ( 00 ) , C⁢( 2 3 )=( 0 0 ), B⁢C= C , C⁢B= O
を満たし,和 A =B+C が A 2−3 ⁢A+2 ⁢E=O を満たすとする.
(ⅰ) P=( 21 31 ) とおくとき, P−1 ⁢B⁢ P⁢( 01 ) を求めよ.
(ⅱ) Bn を求めよ.ただし, n は自然数とする.
1996-10461-0210
【2】 次の問いに答えよ.
(1) 点 A (3 ,0) を通り,円 (x+3 )2 +y2 =64 に接する円の中心 P のえがく曲線 C の方程式を求めよ.
(2) 点 A から曲線 C の接線へ下ろした垂線を AQ ( Q は垂線の足)とするとき,点 Q の軌跡を求めよ.
1996-10461-0211
【3】 関数 f ⁡(x ) は,その導関数が連続で,すべての x について
f⁡( x)= 2⁢e- x-x +∫ 0xt ⁢f′ ⁡(x -t)⁢ dt
を満たしているとする.次の問いに答えよ.
(1) f⁡( x) の満たす微分方程式を求めよ.
(2) z=e -x ⁢f⁡( x) とおくとき, z の満たす微分方程式を求めよ.また, f⁡( x) を求めよ.
(3) 関数 ∫0x t2 ⁢f⁡ (x- t)⁢ dt を求めよ.
1996-10461-0212
【5】 1 から 9 までの番号が付いたカードがそれぞれ 2 枚ずつ,合計 18 枚ある.この中からもとに戻すことなく任意にカードを 3 枚とり出して,カードの番号をとり出した順に X 1 , X2 , X3 とする.次の問いに答えよ.
(1) X1 <X2 となる事象の確率を求めよ.
(2) 確率変数 Y を
Y={ 1 ( X1≧ X2 かつ X 1≧X 3 のとき) 2 ( X2> X1 かつ X 2≧X 3 のとき) 3 ( X3> X1 かつ X 3>X 2 のとき)
とおく.このとき, Y が 1 , 2 , 3 の値をとる確率 P ⁡(Y =1) , P⁡( Y=2 ), P⁡( Y=3 ) を求めよ.
(3) Y の期待値(平均値)を求めよ.