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【4】 次の文は,一個以上の正の数の中から最大値と最小値を求めるプログラムを作るための考え方を述べたものである.また,その文の後のプログラムはその結果としてできたものである.空欄に適切な解答を,最後の選択肢から選びその番号を解答欄に記入しなさい.
正の数を次々と読み込み,これらの中から最大値と最小値を求めるには,読み込んだ正の数を記憶する変数 X
,最大値を記憶する変数 MAX
,最小値を記憶する変数 MIN
が必要である.MAX
と MIN
は最初に読み込んだ正数 X
に初期化する.
変数 X
には,正の数が次々とキーボートから入力されるが,入力する数が無くなったならば,0
または負の数が入力される.
変数 X
に入力された数が MAX
より大きいならば MAX
の値を X
とし, MIN
の値を X
とする.その後,X
のキーボート入力に戻る.
変数 X
に入力された数が 0
または負ならば,結果を印刷してプログラムを終了する.
110 REM
正の数の中から最大値と最小値を見つける120 INPUT X
130 MAX =
140 MIN =
150 INPUT X
160 IF X <= 0 THEN GOTO
170 IF MAX < X THEN MAX =
180 IF MIN > X THEN MIN =
190 GOTO
200 PRINT "
最大値は ; MAX ; "
最小値は " ; MIN
210 END
選択肢
0
1
110
120
130
140
150
160
170
180
190
200
210
X
MAX + 1
MIN + 1
MAX + X
MIN + X
【5】 に関する数学的帰納法;に対して命題が成り立つことを証明するには,次のことを示せばよい.
(Ⅰ) のとき成り立つ.
(Ⅱ) のとき成り立つとすると,のときも成り立つ.
(ⅰ) このことを用いて次のオイラーの公式の証明を完成させなさい.
平面上にある有限個の点とそれらを結ぶ互いに交わらない平面上の曲線からなる図形を平面グラフという.点を頂点,点を結ぶ曲線を辺と呼び,いくつかの辺によって囲まれた平面の有限領域であって,他の辺によって区切られていないものを面と呼ぶ.また平面グラフの任意の点に対して,それらをそのグラフのいくつかの辺を用いて結ぶことができるとき,そのグラフは連結であるといい,そうでないとき非連結と呼ぶ.平面グラフに対して,その頂点の個数を辺の個数を面の個数をと書く.このとき連結な平面グラフに対してオイラーの公式
が成立する.この公式はに関する数学的帰納法を用いて証明できる.
(Ⅰ) すなわち,が一点からなるとき,より公式は成立する.
(Ⅱ) のとき公式が成り立つとすると,のときも成り立つことを示す.から任意の一辺を消去したグラフを考える.このときは連結となる場合と,二つの連結な部分とに分かれる場合が考えられる.前者を場合(A),後者を場合(B)とする.
場合(A):このとき
である.
場合(B):このとき
である.
ここでの辺の数が以下であることに注意すれば
となる.このことから場合(A)および場合(B)ともを導くことができる.
よって数学的帰納法により求める公式が示される.
(ⅱ) 連結な平面グラフの外側の無限領域も一つの面として数えれば,オイラーの公式はとなる.の各面が三辺以上からなるとすればであり,オイラーの公式に代入すれば
を得る.
いま,平面上に点を置く.各点から残りの点へ互いに交わらない曲線で結べた平面グラフが存在したとすると,となり,これは上の不等式に矛盾する.したがってこのような平面グラフは存在しない.