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1998-10461-0201
1998 静岡大学 後期
理(数学科)学部
配点は20%
易□ 並□ 難□
【1】 図の直方体 OADB‐CEGF において,各辺 OA , OB , OC の長さはそれぞれ 2 , 2 , 1 である.ベクトル OA→ , OB→ , OC→ をそれぞれ a→ , b→ , c→ で表すことにして,次の問いに答えよ.
(1) 点 T が辺 CF 上にあり,線分 CT , TF の長さの比が t :(1 -t ) であるとき,ベクトル OT → を b→ , c→ と t で表せ.ただし, 0≦t ≦1 とする.
(2) 空間における ▵PQR の面積 S の公式
S= 12⁢ | PQ→ | 2⁢ | PR→ | 2- (PQ →⋅ PR→ )2
を用いて,(1)の T について, ▵OTG の面積を t で表せ.ただし, PQ→ ⋅PR → は内積を表す.
(3) 対角線 OG を含む平面でこの直方体を切るとき,切り口の面積の最大値および最小値を求めよ.
1998-10461-0202
理(数,物理,化学科)学部
物理,化学科は【1】
配点は数学科20%,物理,化学科25%
【2】 整数の数列 { an ), {bn ) を次の式によって定義する.
( 1+2 )n =an +bn⁢ 2 ( n=1 ,2 ,3 ,⋯ )
(1) 数学的帰納法を用いて ( 1-2 )n =an -bn⁢ 2 であることを示せ.
(2) an , bn を順次計算して, an+ bn⁢ 2> 1000 となる最小の n を求めよ.
(3) bn ⁢2 の小数部分が 0.001 以下となる最小の n とそのときの b n の値を求めよ.
1998-10461-0203
物理,化学科は【2】
【3】 曲線 y =ex を C1 , 曲線 y =2⁢e x を C 2 とし,点 ( t,2⁢ et ) における C 2 の接線を l ⁡(t ), l⁡( t) と C 1 とで囲まれる図形の面積を S ⁡(t ) とする.
(1) l⁡( 0) と C t との 2 つの交点の x 座標を α 0 , β0 ( α0 <β0 ) とするとき, S⁡( 0)= β0 2-α 02 であることを示せ.
(2) l⁡( t) と C 1 との 2 つの交点の x 座標を αt , βt ( αt< βt ) とするとき, αt= α0+ t , βt= β0+ t であることを示せ.
(3) S⁡( t) と S⁡ (0 ) の比を求めよ.
1998-10461-0204
【4】 次の問いに答えよ.
(1) α= π7 とおく.
(ⅰ) sin⁡4 ⁢α=sin ⁡3⁢α であることを示せ.
(ⅱ) cos⁡α を 1 つの解とするような整数係数の 3 次方程式を求めよ.
(ⅲ) (ⅱ)で求めた方程式の 3 つの解のうち cos ⁡α 以外の解を cos ⁡αi の形で表すとき, αi ( i=1 , 2 ) を求めよ.ただし, 0<a i<π とする.
(2) 一般に,自然数 m と n =2⁢m +1 に対し, β= πn とおくとき, cos⁡β を 1 つの解とするような整数係数の m 次方程式が存在する.このことを m =5 の場合に確かめよ.
1998-10461-0205
【5】 関数 f ⁡(x )=( x4- 12⁢x2 +24) ⁢sin⁡x +(4 ⁢x3 -24⁢x )⁢cos ⁡x について,次の問いに答えよ.
(1) f⁡( x) の導関数 f ′⁡( x) を求めよ.
(2) (1)をヒントにして,不定積分 ∫x4 ⁢sin⁡x ⁢dx を求めよ.
(3) h⁡( x) を n 次の多項式とする. h⁡( x)⁢ cos⁡x の不定積分を
∫ h⁡( x)⁢ cos⁡x⁢ dx =F ⁡( x)⁢ sin⁡x+ G⁡( x)⁢ cos⁡x+ C ( C は積分定数)
とおいて,多項式 F ⁡(x ), G⁡( x) を h ⁡(x ), h′ ⁡(x ) ,⋯ , h( n) ⁡( x) を用いて表せ.
(4) f⁡( x) の不定積分 ∫f⁡( x)⁢ dx を求めよ.
1998-10461-0206
理(物理,化学科)学部
配点は25%
【3】 角 α は次の条件をみたしている.
tan⁡α ⁢tan⁡2 ⁢α= 5 . 0<α < π3
(1) cos⁡α を 1 つの解とするような整数係数の 2 次方程式を求めよ.
(2) cos⁡2 ⁢α+cos ⁡3⁢α =0 を示し,これを用いて α を求めよ.
(3) tan⁡α を 1 つの解とするような整数係数の 4 次方程式を求めよ.
(4) (3)で求めた方程式の 4 つの解のうち tan ⁡α 以外の解を tan ⁡αi の形で表すとき, αi ( i=1 . 2 . 3 ) を求めよ.ただし, - π2< αi< π 2 とする.
1998-10461-0207
【4】 座標平面の第 1 象限において,曲線 C 1:y =-x2 +2⁢ x と曲線 C 2:x⁢ y=1 とが点 A (1, 1) と点 B の 2 点で交わっている.動点 P は C 1 上を A から B まで動くものとする.点 P と原点 O (0 ,0) を結ぶ直線と曲線 C 1 との交点を Q で表す.線分 AP , 線分 PQ および C 2 の曲線弧 AQ で囲まれた図形を D とするとき,次の問いに答えよ.
(1) 直線 OB の傾きを求めよ.
(2) 直線 OP の傾きを m として,図形 D の面積を m で表せ.
(3) 図形 D の面積は m = 12 のとき最大となることを示し,最大値を求めよ.