【3】 実部,虚部ともに整数である複素数に対して実数が定まり,このは次の条件(ⅰ),(ⅱ)をみたしているとする.
(ⅰ) とを実部,虚部ともに整数である複素数とし,がの実数倍であれば,すなわち,ある実数に対しであれば
となる.ただし,は虚数単位である.
(ⅱ)
(1) の値を求める.のとき,に対しとなるのでである.
(2) の値を求める.とおくと,と表され,としてが成り立つので
である.ただし,は整数とする.
またに注意すれば,である.
(3) の値を求める.とすると,となるので
である.を整数とし,は(2)で定めた複素数としてとおけばである.この関係によって
が成立する.したがって,となり,が得られた.