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1999-10461-0201
1999 静岡大学 後期
理(数学科)学部
配点は20%
易□ 並□ 難□
【1】 ▵ABC において, 3 辺の長さを BC =a , CA=b , AB=c とする.次の問いに答えよ.
(1) a , b , c が 2 ⁢b=a +c を満たすとき,積 tan ⁡ A2 ⁢tan⁡ C2 の値を求めよ.
(2) a , b , c が 2 ⁢b=a +c を満たしながら変化するとき, 2 つの角の和 A +C を最小にする ▵ABC はどのような形の三角形か.
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【2】 次の問いに答えよ.
(1) z を複素数とする.すべての自然数 n について,次の等式が成り立つことを数学的帰納法を用いて証明せよ.
(1- z)⁢ (1+ z+⋯+ zn- 1) =1-z n
(2) n を自然数とする.複素数 z の極形式を z =r⁢( cos⁡θ+ i⁢sin⁡ θ) とするとき,複素数 1 -zn の実部と虚部を求めよ.
(3) 複素数平面上に,次の規則(*)に従って, (n+ 1) 個の点 z 0 . z1 , ⋯ , zn (ただし, n≧2 ) を定める.
(*){ z0 =0 , z1= 12 + 32 ⁢i . |z k+1 -zk |= 12 ⁢ |z k-z k-1 |, arg⁡( zn+1 -zk )-arg⁡ (zk -zk- 1)= - π3 ( k=1 ,2 ,⋯ ,n-1 )
このとき, zn の実部と虚部を求めよ.
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【3】 平面上の与えられたベクトル a→ , b→ が | a→ |= |b →| =1 , a→ ⋅b→ ≧0 , a→ ≠b→ を満たすとき, c=a →⋅ b→ として次の問いに答えよ.
(1) c<1 を示せ.
(2) 実数 x に対して, (x⁢ a→ +b→ )⋅ (xa →+ b→ ) を計算せよ.
(3) 関数 f ⁡(x )= |x ⁢a→ +b→ |- x の導関数 f ′⁡( x) は, f′ ⁡(x )<0 を満たすことを示せ.
(4) x の方程式 | x⁢a→ +b→ |= x+k が, x≧0 の範囲で解をもつための実数 k の満たすべき条件を求めよ.
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【4】 次の問いに答えよ.
(1) x>0 で定義された関数 f ⁡(x ) は連続な導関数 f ′⁡( x) をもち, f′ ⁡( x)≧ 0 を満たすとする.
(ⅰ) 0<a< b と整数 k に対して
∫ ab f′⁡ (x) ⁢cos⁡k ⁢x⁢dx ≦f⁡( b)-f ⁡(a )
が成り立つことを示せ.
(ⅱ) 自然数 m , n に対して
∫ 2⁢m⁢ π2⁢ (m+1 )⁢π f⁡ (x) ⁢sin⁡n ⁢x⁢dx ≦0
(2) (1)の結果を用いて,自然数 n に対して
∫ 2⁢π 4⁢π ( log⁡x) ⁢cos⁡n ⁢x⁢dx ≦0
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【5】 正数 t に対して, x⁣y 平面上の曲線(直線も含む)
Ct: (2⁢ t2- 5⁢t+ 2)⁢ x2+ 2⁢t⁢ y2= 2⁢t2 -5⁢ t+2
を考える.次の問いに答えよ.
(1) Ct は t の値と無関係に定点を通る.その定点をすべて求めよ.
(2) Ct はどのような種類の曲線(直線も含む)を表すか.その値によって分類せよ.
(3) t が t >0 の範囲で変化するとき, Ct の存在範囲を図示せよ.