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【1】 「方程式をみたす整数の列の組(以下,整数解と呼ぶ)をすべて求めよ」という問題を解くことを考える.
まず,両辺に定数を加えると,その結果得られる左辺は整式の平方で表せることに注意する.
次に,が十分大きいとき
が成り立つ.この不等式をみたす整数の範囲はまたはである.上の左辺の整式と右辺の整式は,が整数なら連続する整数の平方である.従って,その間に整数の平方で表せる数はない.
一方,もとの方程式の左辺にを加えたものは,整数を係数とするある整式の平方になっていたから,整数解に対しては,ある整数の平方になっていなくてはならない.
これは矛盾するから,結局またはの範囲に整数解はないことになる.
以上の考察のもとに,すべての整数解を求めると,整数解は組あり,それらの解のうち絶対値の和が奇数になるものは組ある.