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2000-10481-0101
2000 名古屋大学 前期
文科系,経済学部共通
易□ 並□ 難□
【1】 a ,b を実数とする. xy 平面上で,直線 l: y=a⁢ x+b は曲線 C: y=(x +1)⁢ (2-x ) と, x 座標が 0≦ x≦2 を満たす点で接しているとする.
1) このときの点 (a, b) の存在範囲を求め, ab 平面上に図示せよ.
2) 曲線 C および 3 つの直線 l ,x=0 ,x =2 で囲まれた図形の面積を最小にする a ,b の値と,このときの面積を求めよ.
2000-10481-0102
【2】 自然数 n に対して,不等式 0≦ a≦2⁢ b≦c≦ n を満たす整数の組 (a, b,c) の個数を P⁡ (n) とする.
1) P⁡(5 ) を求めよ.
2) 奇数 n に対して, P⁡(n ) を求めよ.
2000-10481-0103
文科系・経済学部共通
【3】(b)(文科系と経済学部では別問題)との選択
【3】(a) 座標空間内に 4 点 P( 3,1, 4), A(1 ,2,3 ), B(1 ,1,2 ), C(2 ,1,1 ) がある.直線 PA と xy 平面の交点を A ′ , 直線 PB と xy 平面の交点を B ′ , 直線 PC と平面の交点を C′ とする.
1) ▵ABC の面積を求めよ.
2) ▵A′ B′ C′ の面積を求めよ.
2000-10481-0104
文科系
【3】(a)との選択
【3】(b) 複素数平面上に,図のような原点を中心とする正五角形 ABCDE がある.ここで,頂点 A が表す複素数は 1 である. 2 頂点 C ,D の中点を F とし,点 F が表す複素数を h とする.
1) h が 4⁢ h2+ 2⁢h- 1=0 を満たすことを示せ.
2) h を求めよ.
2000-10481-0105
経済学部
理科系【1】の類題
【3】(b) 座標平面上に,双曲線 C: x2- y2= 1 と点 A( 2,0) がある.点 A を通る直線 l が双曲線 C と相異なる 2 点で交わるとき,この 2 交点の中点 P は曲線 ( x-1) 2-y 2=1 上にあることを証明せよ.
2000-10481-0106
理科系
経済学部【3】(b)の類題
【1】 座標平面上に,双曲線 C: x2- y2=1 と点 A( 2,0) がある.
1) 点 A を通り双曲線 C と 1 点のみで交わる直線を求めよ.
2) 直線 l が点 A を通り双曲線 C と相異なる 2 点で交わるように動くとき,この 2 点の中点は,あるひとつの双曲線上にあることを示せ.
2000-10481-0107
【2】 この問題では, e は自然対数の底, log は自然対数を表す.
実数 a ,b に対して,直線 l: y=a⁢ x+b は曲線 C: y=log⁡ (x+1 ) と, x 座標が 0≦ x≦e- 1 を満たす点で接しているとする.
2) 曲線 C および 3 つの直線 l ,x=0 ,x =e-1 で囲まれた図形の面積を最小にする a ,b の値と,このときの面積を求めよ.
2000-10481-0108
【3】 図のように,平面上に点 A0 , A1 ,A2 ,⋯ および B 0, B1 , B2 , ⋯ が並んでいる。点 P は A0 から出発し,次の規則に従いこれらの点の上を移動する.
P が An にいるときには 1 秒後に A n+1 または Bn に,一方 B n にいるときには B n+1 または An に移動する.ただし,前にいた点には戻らない.また, P が移動しうる点が複数あるときには,それぞれの点へ等確率で移動する.
P が An へ到る行き方が an 通り, Bn へ到る行き方が bn 通りあるとする.
1) a2 ,b2 を求めよ.
2) an ,bn を求めよ.
3) 一方,点 Q は A8 から P と同時に出発し, 1 秒ごとに順次 A 8→ A7→ A6→ ⋯→A 0 と移動し,その後は A0 にとどまる. P と Q が出会う確率を求めよ.
2000-10481-0109
【4】(b)との選択
【4】(a) 座標空間内の 6 つの平面 x= 0, x=1 ,y= 0, y=1 ,z= 0, z=1 で囲まれた立方体を C とする. l→ =( -a1 ,-a2 ,-a 3) を a 1>0 , a2 >0 ,a 3>0 を満たし,大きさが 1 のベクトルとする. H を原点 O を通りベクトル l→ に垂直な平面とする.
このとき,ベクトル l → を進行方向にもつ光線により平面 H に生じる立方体 C の影の面積を, a1 ,a 2, a3 を用いて表せ.ここに, C の影とは C 内の点から平面 H へひいた垂線の足全体のなす図形である.
2000-10481-0110
【4】(a)との選択
【4】(b) 実数を係数とする 3 次方程式
x3+ p⁢x2 +q⁢x +r=0
は,相異なる虚数解 α ,β と実数解 γ をもつとする.
1) β=α ‾ が成り立つことを証明せよ.ここで, α‾ は α と共役な複素数を表す.
2) α ,β ,γ が等式 α ⁢β+β ⁢γ+γ ⁢α=3 を満たし,さらに複素数平面上で α , β, γ を表す 3 点は一辺の長さが 3 の正三角形をなすものとする.このとき,実数の組 (p, q,r) をすべて求めよ.