Mathematics
Examination
Test
Archives
METAトップへ
年度一覧へ
2000年度一覧へ
大学別一覧へ
京都大学一覧へ
2000-10541-0101
2000 京都大学 前期
文系,理系共通
配点30点
易□ 並□ 難□
【1】 円に内接する四角形 ABPC は次の条件(イ),(ロ)を満たすとする.
(イ) 三角形 ABC は正三角形である.
(ロ) AP と BC の交点は線分 BC を p: 1-p (0 <p<1 ) の比に内分する.
このときベクトル AP → を AB → ,AC→ , p を用いて表せ.
2000-10541-0102
文系
【2】 実数 x1 , ⋯, xn (n ≧3 ) が条件
xk- 1-2 ⁢xk +xk +1> 0( 2≦ k≦n- 1)
を満たすとし, x1 ,⋯ ,xn の最小値を m とする.このとき, xl =m となる l ( 1≦l≦ n) の個数は 1 または 2 であることを示せ.
2000-10541-0103
理系はラジアン表示
【3】 a→ =(1, 0,0) ,b→ =(cos⁡ 60°,sin ⁡60°, 0) とする.
(1) 長さ 1 の空間ベクトル c→ に対し
cos⁡α= a→ ⋅c→ , cos⁡β= b→ ⋅c→
とおく.このとき次の不等式(*)が成り立つことを示せ.
(*) cos2⁡ α-cos⁡ α⁢cos⁡ β+cos2 ⁡β≦ 34
(2) 不等式(*)を満たす (α, β)( 0° α≦180° ,0° ≦β≦180 °) の範囲を図示せよ.
2000-10541-0104
【4】 三角形 ABC において辺 BC ,CA ,AB の長さをそれぞれ a ,b , c とする.この三角形 ABC は次の条件(イ),(ロ),(ハ)を満たすとする.
(イ) ともに 2 以上である自然数 p と q が存在して,
a=p+ q, b=p⁢ q+p ,c=p ⁢q+1
となる.
(ロ) 自然数 n が存在して a ,b ,c のいずれかは 2n である.
(ハ) ∠A ,∠B ,∠ C のいずれかは 60° である.
このとき次の問に答えよ.
(1) ∠A ,∠B ,∠ C を大きさの順に並べよ.
(2) a ,b ,c を求めよ.
2000-10541-0105
【5】 a を実数とする. x の 2 次方程式
x2- a⁢x= 2⁢ ∫01 ⁡ |t 2-a⁢ t| ⁢dt
は 0≦ x≦1 の範囲にいくつの解をもつか.
2000-10541-0106
理系
配点35点
【2】 実数 a は 0< a≦2 の範囲を動くものとする.
(1) y=x と y= 2a ⁢ x+1- 1 a のグラフが共有点をもつような a の範囲を求めよ.
(2) 2 次方程式 ( 2⁢x+ a-1) 2= a2⁢ x の複素数の範囲で考えた 2 つの解を α ,β (ただし | α| ≦|β | )とする.このとき, |β | の最小値を求めよ.
2000-10541-0107
【4】 p を素数, a ,b を互いに素な正の整数とするとき, (a+ b⁢i) p は実数ではないことを示せ.ただし i は虚数単位を表す.
2000-10541-0108
配点40点
【5】 数列 {cn } を次の式で定める.
cn= (n+1 )⁢ ∫01 ⁡x n⁢cos⁡ π⁢x⁢ dx( n=1 ,2 , ⋯)
このとき
(1) cn と c n+2 の関係を求めよ.
(2) limn→ ∞⁡ cn を求めよ.
(3) (2)で求めた極限値を c とするとき,
limn→ ∞⁡ cn+ 1-c cn- c
を求めよ.
2000-10541-0109
【6】 n ,k は整数で, n≧2 ,0≦k ≦4 とする.サイコロを n 回投げて出た目の和を 5 で割ったときの余りが k に等しくなる確率を p n⁡( k) とする.
(1) pn+ 1⁡( 0), ⋯, pn+1 ⁡(4 ) を pn ⁡(0 ), ⋯, pn⁡ (4) を用いて表せ.
(2) pn⁡ (0) ,⋯ ,pn ⁡(4 ) の最大値を M n, 最小値を mn とするとき次の(イ),(ロ)が成立することを示せ.
(イ) mn≦ 15 ≦M n.
(ロ) 任意の k ,l (0 ≦k, l≦4 ) に対し p n+1 ⁡(k )-p n+1 ⁡(l )≦ 16⁡ ( Mn- mn) .
(3) limn→ ∞⁡ pn⁡ (k) を求めよ.