Mathematics
Examination
Test
Archives
METAトップへ
年度一覧へ
2001年度一覧へ
大学別一覧へ
大阪大学一覧へ
2001-10561-0101
2001 大阪大学 前期
文系
配点率30%
易□ 並□ 難□
【1】 座標平面上の 4 点 A( 1,0) ,B( 2,0) ,C( 2,8) ,D( 1,8) を頂点とする長方形を R とする.また 0< t<4 に対し,原点 O (0, 0), 点 E( 4,0) , および点 P (t, 8⁢t- 2t2 ) の 3 点を頂点とする三角形を T⁡ (t) とする.
(1) R の内部と T⁡ (t) の内部との共通部分の面積 f⁡ (t) を求めよ.
(2) t が 0< t<4 の範囲で動くとき, f⁡(t ) を最大にする t の値と,そのときの最大値を求めよ.
2001-10561-0102
配点率35%
【2】 空間のベクトル x→ =(x 1,x 2,x 3) ,y→ =(y 1,y 2,y 3) を考える.ただし,どちらも零ベクトルではないとする. k=1 ,2 ,3 に対し,複素数
zk= xk+ yk⁢ i ( i= -1 は虚数単位)
を考え,複素数 wk =uk +vk ⁢i ( uk , vk は実数)を
wk= (3+ i)⁢z k
で定める.さらに uk , vk から定まるベクトル
u→ =(u1 ,u2 ,u3 ), v→ =(v1 ,v2 ,v3 )
を考える.
(1) x→ の大きさを r ,y→ の大きさを s ,x→ と y→ のなす角を θ ( 0°≦θ ≦180° ) とするとき z 12+ z22 +z3 2 を r ,s ,θ で表せ.
(2) x→ と y→ の大きさが等しく,両者はたがいに垂直であるとする.このとき u→ と v→ も大きさが等しく,たがいに垂直であることを示せ.
(3) (2)の仮定のもとで, x→ と u→ のなす角を求めよ.
2001-10561-0103
【3】 各整数 k に対し,座標平面上の点
Pk ( k500 ,0 ) ,Qk ( k500 ,1 )
をとり, 3 点 P k-1 , Pk ,Qk を頂点とする三角形 Tk を考える.また,各自然数 n に対し
fn⁡ (x)=2 × 10-n ⁢x
とおく.曲線 y= fn⁡ (x) 上の動点 R が,点 (0, 2) から出発して x 座標が大きくなる方向に動くとき,三角形 Tk のうち, R が最初にその内部を通過するものが T8 となるような n をすべて求めよ.ただし, log10 ⁡2=0.3010 とする.
2001-10561-0104
理系
配点率20%
【1】 2 つの複素数 z= x+y⁢ i, w=u+ v⁢i ( x ,y ,u ,v は実数, i=- 1 は虚数単位)に対し, x≧u と y≧ v がともに成り立つとき, z≫w と書くことにする.
(1) 次の条件
z2≫ 3かつ z‾ ≫- 5z‾
をみたす複素数 z の範囲を求め,複素数平面上に図示せよ.ただし, z‾ は z に共役な複素数とする.
(2) (1)で求めた範囲を z が動くとき,絶対値 |z -3⁢i | の最小値,および最小値をあたえる z を求めよ.
2001-10561-0105
【2】 f⁡(x )=x4 +x3 -3⁢ x2 とおく.曲線 y= f⁡(x ) に点 (0 ,a) から接線がただひとつ引けるとし,しかもその接線はただ 1 点でこの曲線に接するとする.このときの a の値を求めよ.
2001-10561-0106
【3】 半径 1 の円周上に, 4⁢n 個の点 P0 , P1 ,⋯ ,P4 ⁢n-1 が,反時計回りに等間隔に並んでいるとする.ただし, n は自然数である.
(1) 線分 P0 Pk の長さが 2 以上となる k の範囲を求めよ.
(2) 点 P0 , P1 ,⋯ ,P4 ⁢n-1 のうちの相異なる 3 点を頂点に持つ三角形のうち,各辺の長さがすべて 2 以上になるものの個数 g⁡ (n) を求めよ.
2001-10561-0107
【4】 関数 f⁡ (x)= 4⁢cos 2⁡x -8⁢cos ⁡x+3 を考える. n ,k を自然数とし
gn⁡ (k)= f⁡( π 3⁢n )+ f⁡( 2 ⁢π3 ⁢n )+ ⋯+f⁡ ( k⁢π 3⁢n )
とおく.ただし n≧ 2 とする.
(1) n を固定する. 2≦k≦ 3⁢n の範囲で gn ⁡(k -1)≧ gn⁡ (k) となる k をすべて求めよ.また, k が 1≦ k≦3⁢ n の範囲を動くとき, gn⁡ (k) を最小とする k をすべて求めよ.
(2) (1)における gn ⁡(k ) の最小値を Gn とする.このとき極限値
limn→ ∞⁡ Gnn
を求めよ.
2001-10561-0108
【5】 数列 {an } において,各項 an が an ≧0 をみたし,かつ ∑ n=1 ∞⁡ an= 12 が成り立つとする.さらに各 n に対し
bn= (1-a 1)⁢ (1-a 2)⁢ ⋯⁢(1 -an )
cn= 1-(a 1+a 2+⋯ +an )
とおく.
(1) すべての n に対し不等式 bn ≧cn が成り立つことを,数学的帰納法で示せ.
(2) ある n について b n+1 =cn +1 が成り立てば, bn= cn となることを示せ.
(3) b3= 1 2 となるとき, c3= 12 であることを示せ.また b 3= 12 となる数列 { an } は全部で何種類あるかを求めよ.