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2004 大阪大学 後期

理,工,基礎工学部

配点60点

易□ 並□ 難□

【1】 次の文章を読み,後の問いに答えよ.

 恒等式 ( x+1) 2- x2=2 x+1 において

x= 1 とおくと 22 -12 = 2× 1+1 x=2 とおくと 32- 22 =2 × 2+1 x=3 とおくと 42- 32 = 2× 3+1        x= nとおくと (n +1) 2-n 2= 2 ×n +1

となる.これらの式を加えると

(n+ 1)2 -12 =2 × (1+2 +3+ +n)+ n× 1

が得られる.よって

1+2+ 3+ +n= 12 { (n- 1)2 -12 -n × 1}= 1 2 (n2 +n)

が得られる.このようにして和 k =1n k を求めることができる.

(1) 上と同様の方法により,恒等式

(x+ 1)4 -x4 =4 x3+ 6x 2+4 x+1

を用いて和 k =1n k3 を求めよ.

(2) 和 k= 1n k5 n について 6 次式で表されることを示し, 6 次の項の係数と 5 次の項の係数を求めよ.

2004 大阪大学 後期

理,工,基礎工学部

配点60点

易□ 並□ 難□

【2】 双曲線 x 2-y 2= a2 a>0 上の点 P (s, t) s>0 t> 0 における法線 m が,双曲線 y 2-x 2= b2 b> 0 に点 Q で接するとする.

(1)  s2 t2 a b で表せ.

(2)  OQ OP a b で表せ.また POQ を求めよ.ただし O x y 平面の原点とする.

2004 大阪大学 後期

理,工,基礎工学部

配点70点

易□ 並□ 難□

【3】 関数

f(x )=- x2 logx x> 0

を考える.ただし対数は自然対数とする.

(1) 曲線 y= f(x ) 上の点 (a, f(a )) における接線が原点を通るとき,接線の方程式および接点の座標を求めよ.

(2)  p を(1)で求めた接線の傾きとするとき, x>0 において

-xlog x p

が成り立つことを示せ.

(3) 極限 lim x 0 f(x ) を求めよ.

(4) 積分

S(b )= b1 | f(x )- 12 x2 | dx 0 <b1

を考える.このとき lim b 0 S(b ) を求めよ.

2004 大阪大学 後期

理,工,基礎工学部

配点60点

易□ 並□ 難□

【4】  xyz 空間内の 6

を考える.今,点 P が時刻 0 P 1 を出発して正三角形 P 1P2 P3 の周上を一定の速さ 1 で進み, P2 P 3 を回って P 1 に戻ってくる.また,点 Q が時刻 0 Q 2 を出発して正三角形 Q 2Q3 Q1 の周上を P と同じ速さで進み, Q 3 Q 1 を回って Q 2 に戻ってくる.このとき線分 PQ が動くことによってできる面と三角形 P 1P2 P3 三角形 Q 2Q3 Q1 で囲まれる立体を K とする.

(1)  0a 1 とする.時刻 t 0 t1 における線分 PQ と平面 z= a の交点の座標を求めよ.

(2) 平面 z= a 0 a1 による K の切り口の面積を求めよ.

(3)  K の体積を求めよ.

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