Mathematics
Examination
Test
Archives
METAトップへ
年度一覧へ
2008年度一覧へ
大学別一覧へ
広島大学一覧へ
2008-10721-0101
2008 広島大学 前期
数学I・数学II・数学A・数学B
易□ 並□ 難□
【1】 3 次関数
y=x3 -c⁢ x
のグラフを考える.ただし, c は定数とする.そして, 2 点 P ,Q が,次の条件を満たしながら,このグラフ上全体を動くものとする.
(条件) P の x 座標は Q の x 座標より 1 だけ小さい.
このとき,次の問いに答えよ.
(1) 線分 PQ の傾きが最小になるときの点 P の x 座標と,傾きの最小値を求めよ.
(2) 線分 PQ の傾きが 0 となる点 P が存在するような, c の値の範囲を求めよ.
(3) 線分 PQ の中点の x 座標と同じ x 座標をもつグラフ上の点を R とする.点 R におけるグラフの接線の傾きは,線分 PQ の傾きより常に小さいことを示せ.
2008-10721-0102
【2】 k ,l を自然数とし,座標平面上の点 (k, l) に数 2 k-1 ⁢(2 ⁢l-1 ) を記入する(右図を参照).このとき,次の問いに答えよ.
(1) 点 (2, 25) に記入される数を求めよ.
(2) 2008 が記入される点の座標を求めよ.
(3) どの自然数も座標平面上のどこかの点に 1 回だけ記入される.その理由を書け.
2008-10721-0103
数学I・数学II・数学III・
数学A・数学B・数学C【3】の類題
【3】 2 点 A ,B と,その上を動く 1 個の石を考える.この石は,時刻 t= 0 で点 A にあり,その後,次の規則(a),(b)にしたがって動く.
各 t= 0, 1, 2, ⋯ に対して,
(a) 時刻 t に石が点 A にあれば,時刻 t+ 1 に石が点 A にある確率は 13 , 点 B にある確率は 23 である.
(b) 時刻 t に石が点 B にあれば,時刻 t+ 1 に石が点 B にある確率は 13 , 点 A にある確率は 23 である.
いま, n を自然数とし,時刻 t= n において石が点 A にある確率を pn とするとき,次の問いに答えよ.
(1) p1 を求めよ.
(2) pn+ 1 を pn を用いて表せ.
(3) pn を求めよ.
2008-10721-0104
【4】 x1= x2= 1 とし, xn (n =3 ,4 ,⋯ ) は x n-2 と x n-1 の和を 3 で割ったときの余りであるとして,数列 { xn } ( n=1 ,2 , ⋯) を定める.このとき,次の問いに答えよ.
(1) 数列 {xn } の第 3 項から第 12 項までのそれぞれの値を,解答用紙にある表の中に書け.
(2) x346 を求めよ.
(3) Sm= ∑ n=1 m⁡ xn とおくとき, Sm≧ 684 を満たす最小の自然数 m を求めよ.
2008-10721-0105
【5】 三角形 OAB において, OA を t: (1-t ) に内分する点を M ,OB を t: (1-t ) に内分する点を N とする.ただし, t は 0< t<1 の範囲を動く.そして,線分 AN と BM の交点を P とするとき,次の問いに答えよ.
(1) MN→ を OA → ,OB→ および t を用いて表し, MN→ と AB→ が平行であることを示せ.
(2) s= BMBP とするとき, s を t を用いて表し, s のとりうる値の範囲を求めよ.
(3) 三角形 AMP と三角形 OAB の面積比 r= ▵AMP ▵OAB を(2)の s を用いて表し, r の最大値を求めよ.
2008-10721-0106
数学A・数学B・数学C
【1】 A=( a b cd ) を 2 × 2 行列, O=( 0 0 00 ) を零行列, E=( 1 0 01 ) を単位行列とする.このとき,次の問いに答えよ.
(1) 「 A3 =O ならば A2 =O が成り立つことを示せ」という問題に対して,次のような解答があった.
この解答には誤りがある.解答中の ① ,② のそれぞれについて,正しいかどうかを判定し,正しくない場合には正しくないことを示す例(反例)をあげよ.
(2) A3= O のとき, A は逆行列をもたないことを示せ.
(3) 「 A3 =O ならば A2 =O が成り立つ」ことを証明せよ.ただし,等式
A2- (a+d )⁢A+ (a⁢d -b⁢c )⁢E= O
が成り立つことは証明なしで用いてよい.
2008-10721-0107
【2】 次の問いに答えよ.ただし, n は自然数を表す.
(1) 0≦x≦ 1 を満たす実数 x に対して,不等式
x n+1 ≦log⁡ ( 1+ xn )≦ xn
が成り立つことを示せ.ただし,対数は自然対数とする.
(2) 次の値を求めよ.
limn→ ∞⁡ 1n ⁢ ∑ k=1n ⁡ ( kn )5
(3) 数列 {an } を
an= (1 + 15n 6 )⁢ (1+ 2 5n6 ) ⁢⋯⁢ (1+ n 5n6 )
で定めるとき,極限値 lim n→∞ ⁡a n を求めよ.
2008-10721-0108
数学I・数学II・数学A・数学B【3】の類題
【3】 2 点 A ,B と,その上を動く 1 個の石がある.この石は,時刻 t= 0 では点 A にあり,その後,次の規則(a),(b)にしたがって動く.
(a) 時刻 t に石が点 A にあれば,時刻 t+ 1 に石が点 A にある確率は c , 点 B にある確率は 1- c である.
(b) 時刻 t に石が点 B にあれば,時刻 t+ 1 に石が点 B にある確率は 2⁢ c, 点 A にある確率は 1- 2⁢c である.
ただし, c は 0< c< 12 を満たす定数とする.
(1) p1 ,p2 を求めよ.
(2) pn+ 1 を pn と c を用いて表せ.
(4) limn→ ∞⁡ pn を求めよ.
2008-10721-0109
【4】 平面上のベクトル a→ , b→ は,その大きさがともに 2 であり,なす角が 120 ° である.このとき,次の問いに答えよ.
(1) 内積 (a →+ b→ )⋅( a→ +b→ ) を求めよ.
(2) k ,l を整数とするとき, | k⁢a →+ l⁢b → | 2 は偶数であることを示せ.
(3) (2)で, k または l が奇数のとき, | k⁢a →+l ⁢b→ | 2 は 4 の倍数ではないことを示せ.
(4) m ,n が整数であり, m=n= 0 ではないならば, | m⁢a →+n ⁢b→ | は整数ではないことを示せ.
2008-10721-0110
【5】 右図のように,点 O から出る 2 本の半直線 l ,m があり, l と m のなす角を θ (0 <θ< π 2 ) とする. l 上に O P1= 1 となるように点 P1 を定め,
P1 から m に垂線 P1 Q1 を下ろし,
Q1 から l に垂線 Q1 P2 を下ろし,
P2 から m に垂線 P2 Q2 を下ろし,
Q2 から l に垂線 Q2 P3 を下ろす.
同様にくりかえして,点 Pn , Qn (n =1 ,2 ,3 ,4 ,⋯ ) を定め,三角形 P nQn Pn +1 の面積を Sn とする.
次の問いに答えよ.
(1) P2Q 2P 1Q1 を求めよ.
(2) S 2S1 を求めよ.
(3) S= ∑ n=1 ∞⁡ Sn を求め, sin⁡2⁢ θ と cos⁡ 2⁢θ を用いて表せ.
(4) (3)で求めた S を θ の関数と考えて, S の最大値を求めよ.ただし,その最大値を与える θ の値は求めなくてよい.