2008 広島大学 前期

Mathematics

Examination

Test

Archives

2008 広島大学 前期

数学I・数学II・数学A・数学B

易□ 並□ 難□

【1】  3 次関数

y=x3 -c x

のグラフを考える.ただし, c は定数とする.そして, 2 P Q が,次の条件を満たしながら,このグラフ上全体を動くものとする.

(条件) P x 座標は Q x 座標より 1 だけ小さい.

このとき,次の問いに答えよ.

(1) 線分 PQ の傾きが最小になるときの点 P x 座標と,傾きの最小値を求めよ.

(2) 線分 PQ の傾きが 0 となる点 P が存在するような, c の値の範囲を求めよ.

(3) 線分 PQ の中点の x 座標と同じ x 座標をもつグラフ上の点を R とする.点 R におけるグラフの接線の傾きは,線分 PQ の傾きより常に小さいことを示せ.

2008 広島大学 前期

数学I・数学II・数学A・数学B

易□ 並□ 難□

2008年広島大文系【2】の図

【2】  k l を自然数とし,座標平面上の点 (k, l) に数 2 k-1 (2 l-1 ) を記入する(右図を参照).このとき,次の問いに答えよ.

(1) 点 (2, 25) に記入される数を求めよ.

(2)  2008 が記入される点の座標を求めよ.

(3) どの自然数も座標平面上のどこかの点に 1 回だけ記入される.その理由を書け.

2008 広島大学 前期

数学I・数学II・数学A・数学B

数学I・数学II・数学III・

数学A・数学B・数学C【3】の類題

易□ 並□ 難□

【3】  2 A B と,その上を動く 1 個の石を考える.この石は,時刻 t= 0 で点 A にあり,その後,次の規則(a),(b)にしたがって動く.

 各 t= 0 1 2 に対して,

(a) 時刻 t に石が点 A にあれば,時刻 t+ 1 に石が点 A にある確率は 13 B にある確率は 23 である.

(b) 時刻 t に石が点 B にあれば,時刻 t+ 1 に石が点 B にある確率は 13 A にある確率は 23 である.

 いま, n を自然数とし,時刻 t= n において石が点 A にある確率を pn とするとき,次の問いに答えよ.

(1)  p1 を求めよ.

(2)  pn+ 1 pn を用いて表せ.

(3)  pn を求めよ.

2008 広島大学 前期

数学I・数学II・数学A・数学B

易□ 並□ 難□

【4】  x1= x2= 1 とし, xn n =3 4 x n-2 x n-1 の和を 3 で割ったときの余りであるとして,数列 { xn } n=1 2 を定める.このとき,次の問いに答えよ.

(1) 数列 {xn } の第 3 項から第 12 項までのそれぞれの値を,解答用紙にある表の中に書け.

(2)  x346 を求めよ.

(3)  Sm= n=1 m xn とおくとき, Sm 684 を満たす最小の自然数 m を求めよ.

2008 広島大学 前期

数学I・数学II・数学A・数学B

易□ 並□ 難□

【5】 三角形 OAB において, OA t: (1-t ) に内分する点を M OB t: (1-t ) に内分する点を N とする.ただし, t 0< t<1 の範囲を動く.そして,線分 AN BM の交点を P とするとき,次の問いに答えよ.

(1)  MN OA OB および t を用いて表し, MN AB が平行であることを示せ.

(2)  s= BMBP とするとき, s t を用いて表し, s のとりうる値の範囲を求めよ.

(3) 三角形 AMP と三角形 OAB の面積比 r= AMP OAB を(2)の s を用いて表し, r の最大値を求めよ.

2008 広島大学 前期

数学I・数学II・数学III・

数学A・数学B・数学C

易□ 並□ 難□

【1】  A=( a b cd ) 2 × 2 行列, O=( 0 0 00 ) を零行列, E=( 1 0 01 ) を単位行列とする.このとき,次の問いに答えよ.

(1) 「 A3 =O ならば A2 =O が成り立つことを示せ」という問題に対して,次のような解答があった.

A3 =O ならば A= O
  A=O ならば A2 =O
  によって, A3= O ならば A2 =O が成り立つ.」

この解答には誤りがある.解答中の のそれぞれについて,正しいかどうかを判定し,正しくない場合には正しくないことを示す例(反例)をあげよ.

(2)  A3= O のとき, A は逆行列をもたないことを示せ.

(3) 「 A3 =O ならば A2 =O が成り立つ」ことを証明せよ.ただし,等式

A2- (a+d )A+ (ad -bc )E= O

が成り立つことは証明なしで用いてよい.

2008 広島大学 前期

数学I・数学II・数学III・

数学A・数学B・数学C

易□ 並□ 難□

【2】 次の問いに答えよ.ただし, n は自然数を表す.

(1)  0x 1 を満たす実数 x に対して,不等式

x n+1 log ( 1+ xn ) xn

が成り立つことを示せ.ただし,対数は自然対数とする.

(2) 次の値を求めよ.

limn 1n k=1n ( kn )5

(3) 数列 {an }

an= (1 + 15n 6 ) (1+ 2 5n6 ) (1+ n 5n6 )

で定めるとき,極限値 lim n a n を求めよ.

2008 広島大学 前期

数学I・数学II・数学III・

数学A・数学B・数学C

数学I・数学II・数学A・数学B【3】の類題

易□ 並□ 難□

【3】  2 A B と,その上を動く 1 個の石がある.この石は,時刻 t= 0 では点 A にあり,その後,次の規則(a),(b)にしたがって動く.

 各 t= 0 1 2 に対して,

(a) 時刻 t に石が点 A にあれば,時刻 t+ 1 に石が点 A にある確率は c B にある確率は 1- c である.

(b) 時刻 t に石が点 B にあれば,時刻 t+ 1 に石が点 B にある確率は 2 c A にある確率は 1- 2c である.

 ただし, c 0< c< 12 を満たす定数とする.

 いま, n を自然数とし,時刻 t= n において石が点 A にある確率を pn とするとき,次の問いに答えよ.

(1)  p1 p2 を求めよ.

(2)  pn+ 1 pn c を用いて表せ.

(3)  pn を求めよ.

(4)  limn pn を求めよ.

2008 広島大学 前期

数学I・数学II・数学III・

数学A・数学B・数学C

易□ 並□ 難□

【4】 平面上のベクトル a b は,その大きさがともに 2 であり,なす角が 120 ° である.このとき,次の問いに答えよ.

(1) 内積 (a + b )( a +b ) を求めよ.

(2)  k l を整数とするとき, | ka + lb | 2 は偶数であることを示せ.

(3) (2)で, k または l が奇数のとき, | ka +l b | 2 4 の倍数ではないことを示せ.

(4)  m n が整数であり, m=n= 0 ではないならば, | ma +n b | は整数ではないことを示せ.

2008 広島大学 前期

数学I・数学II・数学III・

数学A・数学B・数学C

易□ 並□ 難□

2008年広島大理系【5】の図

【5】 右図のように,点 O から出る 2 本の半直線 l m があり, l m のなす角を θ (0 <θ< π 2 ) とする. l 上に O P1= 1 となるように点 P1 を定め,

P1 から m に垂線 P1 Q1 を下ろし,

Q1 から l に垂線 Q1 P2 を下ろし,

P2 から m に垂線 P2 Q2 を下ろし,

Q2 から l に垂線 Q2 P3 を下ろす.

 同様にくりかえして,点 Pn Qn n =1 2 3 4 を定め,三角形 P nQn Pn +1 の面積を Sn とする.

 次の問いに答えよ.

(1)  P2Q 2P 1Q1 を求めよ.

(2)  S 2S1 を求めよ.

(3)  S= n=1 Sn を求め, sin2 θ cos 2θ を用いて表せ.

(4) (3)で求めた S θ の関数と考えて, S の最大値を求めよ.ただし,その最大値を与える θ の値は求めなくてよい.

inserted by FC2 system