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2009-10721-0201
2009 広島大学 後期
総合科学部(理系)
易□ 並□ 難□
【1】 四角形 ABCD の各辺の中点を図のように P ,Q ,R ,S とする.また,線分 PR と QS の交点を T とする.
(1) T は線分 PR の中点であることを示せ.
(2) 三角形 ABC の重心を D′ としたとき, 3 点 D ,T ,D′ は一直線上にあることを示せ.
(3) 三角形 ABD ,ACD ,BCD の重心をそれぞれ C′ , B′ , A′ とする.このとき,四角形 A ′B ′C ′D ′ は四角形 ABCD に相似であることを示し,四角形 ABCD の面積と四角形 A ′B ′C ′D ′ の面積の比を求めよ.
(4) 対角線 AC と BD の長さが等しいとき,線分 PR と QS は直交することを示せ.
2009-10721-0202
【2】 1 辺の長さが 1 の正方形 A1 がある. A1 の各辺を,時計回りにそれぞれ a: 1-a ( 0< a<1 ) に内分する点を結んでできる正方形を A2 とする.同様の手続きで,正方形 Ak から正方形 A k+1 を作る( k= 1, 2 ,⋯ ).正方形 Ak の面積を Sk とするとき,次の問いに答えよ.
(1) S2 を a の式で表せ.
(2) Sk を k と a の式で表せ.
(3) 無限級数 ∑k =1∞ ⁡ Sk が収束することを示し,その和 S を a の式で表せ,
(4) S を最小にする a を求めよ.
2009-10721-0203
配点25点
【3】 1 から 9 までの番号を 1 つずつ書いた 9 個の玉が袋の中に入っている.よくかき混ぜてから玉を 3 個取り出し,その番号を a ,b ,c (ただし a< b<c )とおく.このとき,次の問いに答えよ.
(1) 3 つの番号の積 a⁢ b⁢c が奇数である確率を求めよ.
(2) c≧7 である確率を求めよ.
(3) a の期待値を求めよ.
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【4】 k を正の定数とする.直線 y= -k と,原点 O (0, 0) から等しい距離にある点の軌跡を C とする.このとき,次の問いに答えよ.
(1) C の方程式を求めよ.
(2) 原点 O を通る直線 y= m⁢x と C との 2 つの交点を P , Q とする.交点 P における C の接線の傾きを tan⁡ p, 交点 Q における C の接線の傾きを tan⁡ q とするとき, tan⁡p ⁢tan⁡q と cos ⁡(p- q) の値を求めよ.
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【5】 f⁡(x )=| |x |-1 | とし,実数 t に対して G⁡ (t) を
G⁡(t )= ∫01 ⁡f ⁡(x- t)⁢f ⁡(x) ⁢dx
とおく.このとき,次の問いに答えよ.
(1) y=f⁡ (x) と y= f⁡(x -1) のグラフをかけ.
(2) G⁡(0 ) と G⁡ (1) の値をそれぞれ求めよ.
(3) 0≦t≦ 1 のとき, G⁡(t ) を求めよ.
(4) G⁡(t )( 0≦ t≦1 ) の最大値,最小値を求めよ.
2009-10721-0206
理学部数学科
【1】 xy 平面上の直線 L: y=a⁢ x+b と原点を中心とする半径 1 の円 C を考える. L と C が領域 x≧ 0 で少なくとも一つの共有点を持つために a , b が満たすべき条件を求め,その条件を満たす点 (a, b) 全体を a⁢ b 平面上に図示せよ.
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【2】 次の行列 A ,B によって表される座標平面上の 1 次変換を,それぞれ f ,g とする.
A=( 1 0 0- 1) ,B =( - 12 - 32 - 3 2 1 2 )
以下の問いに答えよ.
(1) 原点 O 以外の点 P( x,y) で, g による像が (x, y) となるものを一つ求めよ.
(2) 原点 O 以外の点 Q( x,y) で, g による像が (-x ,-y) となるものを一つ求めよ.また, ∠POQ を求めよ.
(3) 1 次変換 g がどのような変換であるか答えよ.また,その理由を簡単に述べよ.
(4) 合成変換 g∘ f がどのような変換であるか述べよ.
(5) 自然数 n に対して, 1 次変換 hn を合成変換によって次のように定める.
h1= f ,h2 =g∘ f, h3= f∘g∘ f, h4= g∘f∘ g∘f ,⋯
このとき, hn が恒等変換となる最小の自然数 n を求めよ.
2009-10721-0208
【3】 円 C: x2+ y2= 1 と直線 L: x=cos⁡ α を考える.ただし, 0<α <π とする.以下の問いに答えよ.
(1) x 軸上に中心 (a, 0) を持ち, C と L の両方に接する円 C′ の方程式を求めよ.ただし, a>cos ⁡α とする.
(2) 三つの領域
x≧cos⁡ α, 円 C の内部,円 C′ の外部
の共通部分の面積 S⁡ (α) を求めよ.
(3) S⁡(α ) の導関数 S′ ⁡(α ) に対して
S′⁡ (α)= sin⁡α⁢ (p⁢sin ⁡α+q ⁢cos⁡α +r)
を満たす定数 p ,q ,r の値を求めよ.
(4) S⁡(α ) が最大となるときの cos⁡ α の値を求めよ.
2009-10721-0209
【4】 座標平面上を運動する点 P を考える.時刻 t≧ 0 における点 P の座標 (x⁡ (t), y⁡ ⁡(t) ) は
x⁡(t )=e -3⁢ t⁢cos ⁡4⁢t ,y ⁡(t) =e- 3⁢t ⁢sin⁡4 ⁢t
で与えられている.以下の問いに答えよ.
(1) 時刻 t における点 P の極座標 (r⁡ (t), θ⁡(t )) を求めよ.
(2) 点 P が直線 y= (tan⁡α )⁢x を通過する時刻を
0<t 1<t 2<t 3<⋯
とする.時刻 tn を求めよ.ただし, 0<α< π 2 とする.
(3) 時刻 t における点 P の速さ v⁡ (t) を求めよ.
(4) 時刻 tn から時刻 t n+1 までの間に点 P が描く曲線の長さ
Ln= ∫tn tn+ 1⁡ v⁡(t )⁢dt
を求めよ.
(5) 無限級数 ∑n =1∞ ⁡L n の和を求めよ.
2009-10721-0210
【5】 図のような三角形の頂点 A に駒を置き,一つのサイコロを n 回投げる.出た目の合計の数だけ,駒を頂点から頂点へ反時計回りに移動させる.たとえば,出た目の合計の数が 4 のとき, A→B →C→ A→B と駒を移動させる.以下の問いに答えよ.
(1) n=1 のとき,移動させた後の駒が A ,B ,C にある確率をそれぞれ求めよ.
(2) n 回投げたとき,移動させた後の駒が A ,B ,C にある確率をそれぞれ求めよ.
(3) n=2 のとき,駒が B を通過する回数の期待値を求めよ.ただし,移動させた後の駒が B にある場合も通過の回数に数える.たとえば,出た目の合計の数が 4 のときの通過の回数は 2 である.
(4) サイコロを n 回投げたとき,駒が頂点 B を 2⁢ n 回通過する確率を求めよ.