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【5】 鎖状高分子は,単量体と呼ばれる単位の繰り返しから成っていて,つながった単量体が位置を変えることにより,種々の形を取る.個の単量体からなる鎖状高分子の形を,次の数学モデルで考察した.
鎖状高分子の個の単量体は平面上の位置(は整数)を取り,結合している単量体間の距離がである.
番目の単量体は,位置にある.
連続してつながる個の単量体は,直線,右回り左回りのいずれかの位置にある.例えば,番目の単量体が位置にあるとき,番目の単量体は,のいずれかの位置にある.
いずれの単量体も他の単量体と同じ位置にあることはない.なお,個の単量体を持つつの鎖状高分子において,各単量体が同じ位置と順序で重なる場合に同じ形とみなす.
次の問いに答えよ.(解答はこのページ内におさめること)
(1) 個の単量体からなる鎖状高分子で,番目の単量体が位置にあるとき,この鎖状高分子は,何通りの形を取りえるか.番目の単量体が位置にあるとき,何通りの形を取りえるか.番目の単量体が位置にあるとき,何通りの形を取りえるか.
(2) 番目の単量体が位置にある個の単量体からなる鎖状高分子を考える.鎖状高分子の可能な形は,すべて等しい頻度で現れるものとする.番目の単量体と番目の単量体の距離をとするとき,がとなる確率を求めよ.また,の平均値(期待値)を求めよ.