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2010-11621-0101
2010 奈良県立医科大学 前期医学部
医学科
易□ 並□ 難□
【1】
α= 3+13 2 . β= 3-13 2
とおく.
(1) 任意の正整数 n に対して, αn+ βn は整数であることを証明せよ.
(2) 実数 r に対して r を越えない最大の整数を [ r] で表し, r の小数部分 { r} を { r}= r-[r ] と定義する.このとき, 2 個の極限値
limn →∞ {α 2⁢n } , limn →∞ {α 2⁢n+ 1}
を求めよ.
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【2】 2 行 2 列の行列 J , E を
J=( 0-1 10 ), E=( 10 01 )
で定める.かつ |x |≦1 なる範囲を動く実数 x に対して, 2 行 2 列の行列 A ⁡(x ) を
A⁡( x)= x⁢E+ 1-x2 ⁢J
と定義する.更に正整数 n に対して,行列 A ⁡(x ) の n 乗 A⁡( x) n の 1 行 1 列の成分を f n⁡( x) とおく.
(1) fn⁡ (x ) は x に関する n 次の整式であり,その係数は全て整数からなることを証明せよ.
(2) n 次式 f n⁡( x) における x n の係数を求めよ.
(3) n>1 のとき, n 次式 fn⁡ (x ) における x 2 の係数,及び x n-2 の係数を求めよ.
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【3】 a , b , c を実数の定数とする.このとき,以下の 4 条件を同時に満たすような実数の数列 { xn }n =1 ,2 ,⋯ が存在する為に,定数 a , b , c の満たすべき必要十分条件を求めよ.
条件(1): xn=- a となる正整数 n は存在しない.
条件(2):ある正整数 n >1 について xn≠ x1 が成り立つ.
条件(3):任意の正整数 n について xn+2 =xn が成り立つ.
条件(4);任意の正整数 n について
xn+ 1= b⁢xn +cx n+a
が成り立つ.
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【4】 n は正整数とする.
(1)
1 x⁢ ( 1+x) n = a0x + ∑i= 1n a i( 1+x) i
となる定数 a0 , a1 , ⋯ , an を求めよ.
(2) 更に n >1 とする. 1 より小さい正の実数 a が 0 に近づくとき,極限
lima →0+ ∫a1 log⁡x (1 +x) n⁢ dx
は,正負いずれの無限大にも発散せず,有限の値をとることを証明せよ.(但し,極限値を具体的に求める必要はない.また,
limx →0+ x⁢log⁡ x=0
であることは証明なしに用いてよい.)
(3) 極限値
limn →0+ ∫ a1 x ⁢log⁡x (1 +x) 3⁢ dx