Mathematics
Examination
Test
Archives
【4】 辺の長さがの正五角形のつの頂点に反時計回りにと名前をつける.いま,初めに頂点に白玉を個,頂点に赤玉を個置き次の操作を繰り返し行う.
操作
コイン枚とさいころ個を同時に投げる.コインの表が出たら白玉を,裏が出たら赤玉を選んでさいころの出た目の数の長さだけ正五角形の辺上を反時計回りに動かす.また,玉が到達した頂点に別の色の玉がある場合は,玉を動かす前にあったつの玉の位置を入れ替えるものとする.
たとえば回目にコインの表とさいころのの目が出たとすると白玉がと動き,白玉の位置が頂点となる.続いて回目にコインの裏とさいころのの目が出たとすると赤玉がと動き,到達した頂点に白玉があるので,赤玉を頂点に置き,頂点にあった白玉を頂点に移す.
以下,つの玉が正五角形の隣り合う頂点にある状態を「状態(S)」と呼ぶことにする.
(1) 回目の操作を終えたとき頂点と頂点に玉がある確率はである.
(2) 回目の操作を終えたとき状態(S)となる確率をとする.である.またとの間にはという関係式が成り立つ.これよりをを用いて表すととなる.
(3) 回目の操作を終えたとき初めて状態(S)となる確率をとする.をを用いて表すとである.
いま,状態(S)となるまで操作を繰り返し,状態(S)となった時点で操作を終了する.ただし,操作を回行っても状態(S)とならない場合は回で操作を終了することとする.このとき,操作を行う回数の期待値をを用いて表すととなる.