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2012 岩手県立大学 後期

ソフトウエア情報学部

易□ 並□ 難□

【2】 以下の問いに答えなさい.

  S( a) を以下のように定義する.

S( a)= 01 |x 2-( 2a+ 1) x+a2 +a | dx

[設問1]  0<a <1 のとき,関数 f (x )= |x 2-( 2a+ 1) x+a2 +a | のグラフを描きなさい.また, S( a) で求められる面積の領域をグラフ中に斜線で示しなさい.

[設問2]  0<a <1 のとき, S( a) a の式で表しなさい.

[設問3]  0a 1 のとき, S( a) の最小値と,そのときの a の値を,それぞれ答えなさい.

2012 岩手県立大学 後期

ソフトウエア情報学部

【3】〜【5】から1題選択

易□ 並□ 難□

【3】 全体集合 U とその部分集合 A B C をそれぞれ以下のように定義する.

U= {x |x 20 から100 までの自然数}

A= {x |x 6 の倍数かつ xU }

B= {x |x 9 の倍数かつ xU }

C= {x |x m の倍数かつ xU }

なお, m を自然数とし,集合 X における表その個数を n ( X ) で表すこととする.

[設問1]  n( A B ) を答えなさい.

[設問2]  n( C B) =0 かつ n ( C A) =2 を満たす m の値をすべて求めなさい.

[設問3] [設問2]で求めた各 m に対する C について,ベン図を用いて A B C の領域をそれぞれ図示しなさい.

2012 岩手県立大学 後期

ソフトウエア情報学部

【3】〜【5】から1題選択

易□ 並□ 難□

【4】 以下の問いに答えなさい.

  P( x) 3 次の整式 a x3 +bx 2+c x+d a b c d は定数)とする. P( x) ( x-1) (x -2) で割ると 6 x-2 余り, (x +1) (x -2) で割ると - 2x+ 14 余る.

[設問1]  P( x) ( x-1) (x +1 ) で割った余りを答えなさい.

[設問2]  P( x) ( x-1) (x -2)で割った商を a x+e としたとき, P( x) a e を用いて答えなさい.また, P( x) ( x+1) (x -2) で割った商を a x+f としたとき, P( x) a f を用いて答えなさい.

[設問3]  P( x) x2+x +1 で割った余りが 2 x+62 のとき, a b c d それぞれの値を答えなさい.

2012 岩手県立大学 後期

ソフトウエア情報学部

【3】〜【5】から1題選択

易□ 並□ 難□

【5】 次の文章を読み,あとの設問に答えなさい.

2012年岩手県立大後期【5】2012110610204の図

図1 画面上の直線の例

 コンピュータの画面上に描かれる絵や文字は,実際には,小さなマス目のいくつかを塗りつぶすことで表現されている.例えば図1の左のような画面上の直線を虫眼鏡などで拡大すると図1の右のようにマス目が塗りつぶされていることが確認できる.

 ここでは,塗りつぶされたマス目を点とよび,始点と終点の座標を入力したときに,直線となるようにマス目を塗りつぶしていく処理手順について考えてみよう.

2012年岩手県立大後期【5】2012110610204の図

図2 マス目の座標

 マス目の横方向を x 軸,縦方向を y 軸として,図2のように座標を決めることにする.例えば,点 A は座標 ( 0,0 ) を塗りつぶすことで表され,点 B は座標 ( 5,8 ) を塗りつぶすことで表される.

 始点の座標を ( a,b ) 終点の座標を ( c,d ) とする直線(ただし, a b c d 0 以上の整数,また a <c b<d とする)は次のようにして表される. xy 平面上の 2 ( a,b ) ( c,d ) を通る直線の方程式 ( x-a) (d -b) =(y -b) (c -a) すなわち y =f( x)= d -bc -a ( x-a) +b に基づき, x の値を a から c まで 1 刻みで増やしながら, y の値をそれぞれ計算し,これに相当する座標を,順次,塗りつぶす.ただし, y の値が小数になったときには小数点以下を切り捨てることとする.

 この処理手順を,図4に示す記号を用いてフローチャート(流れ図)として表現したものが図3である.

2012年岩手県立大後期【5】2012110610204の図

図1: フローチャート

記号意味
2012年岩手県立大後期【5】2012110610204の図 端子(開始と終了)
2012年岩手県立大後期【5】2012110610204の図 処理
2012年岩手県立大後期【5】2012110610204の図 判断
2012年岩手県立大後期【5】2012110610204の図 入出力

手順の流れは原則として「上から下へ」進む.

X Y 」は「 X Y の値を代入する」を表す.

図2: フローチャートの記号

[設問1]  a b c d として 0 2 6 5 をそれぞれ入力した場合,図3における の処理が何回実行されるか,答えなさい.

[設問2]  a b c d として, 3 0 7 9 をそれぞれ入力した結果について,マス目を塗りつぶして答えなさい.

[設問3] 図3の処理手順には,直線の傾きが一定の条件の場合に,塗りつぶすマス目が離れてしまい不連続な直線ができる,という問題点がある.この問題が発生する条件を答えるとともに,その解決策について述べなさい.

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